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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

3416トキ:2015/08/22(土) 20:04:02 ID:lPyhuqgU
>>3414

 ところが、この第1回総会の雰囲気はかなりのんびりしたものだったみたいです。

 まず、松本大臣が、近衛文麿元首相の委託で憲法改正の作業を行っている佐々木惣一博士
を委員に迎えることを提案。しかし、美濃部博士が激怒して拒否したのでこの提案は流れて
しまいます。

 野村博士は、米国側から憲法改正の要求が来ることが必至で、その要求には天皇制も含まれる
可能性があることを指摘しますが、他の委員から「ありえない」と反駁されます。
 
 この理由は後ほど説明しますが、ポツダム宣言の内容を読むと、アメリカ側といえどもここま
で踏み込めない、と考えるのが普通だったからです。

 時期についても、時期についても、急ぐ必要はなく、慎重にすべきである、というのが結論に
なりました。「史録 日本国憲法」p115には、このようなやりとりが書かれています。
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 かろうじて、楢橋法制局長官が「改正の時期のメドはいかが」と、職務上で知りたい唯一の質問
をこころみたのは、会議の終わりごろであったが、美濃部博士は、ムッとした表情で答えた。

 「あらかじめ時期をかぎって、案を早急にまとめる。政治的に急いでおこなうということなら、
自分は委員を辞職したい。」
 松本国務大臣もすかさず、「この委員会としては、政治的のはこびとは関係なく独自に調査を
進めたい」と言葉をそえて、楢橋法制局長官をにらんだ。楢橋法制局長官は、太い猪首をすくめ、
黙礼して口をつぐんだ。」

(中略)

 宮澤教授の表現によれば、「ほかの連中も同じだが、一種の時間かせぎと明治憲法の手直し
といった気持ちで、いまから考えれば、バカバカしいほどノンキな次第でした。」ということ
になる。

(つづく)


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