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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

3387トキ:2015/08/14(金) 19:11:08 ID:LUiBmEpg
 谷口雅春先生の「明治憲法 復元・改正」のご主張に関して、最近は憲法の本や憲法制定時の歴史の本
ばかり読んでおります。この問題は、真面目にやりだすとおそらくは大学院の卒業論文が書けるぐらい
難しい内容を含んでおります。これについては、特に本流復活派の主張とも関連しますが、明治憲法の
「復元」の部分だけが取り上げられ、戦前回帰の象徴として取り上げられるケースがあるみたいです。

 この点については、まだ、全ての関連書を読んだわけではありませんが、一般の通念とは異なり、
少なくても谷口雅春先生ご存命の時代には、理論的には成り立ちうる内容の話だったという印象を
持っています。例えば、日本国憲法無効論というのは、現在の憲法の教科書(例えば、「日本国憲法論」
佐藤幸治著、成文堂、p67)でも触れられているものが多いです。

 その上で、谷口雅春先生の「明治憲法 復元・改正」について私見を申し上げると、本流復活派や
左翼が力点を置く「明治憲法の復元」ではなくて、「明治憲法 復元・改正」のワンセットで考える
のが、谷口雅春先生のご真意ではないかと考えています。

 終戦後、憲法改正についての動きはそれほど急ではなかったです。美濃部達吉や金森徳次郎などの
著名な憲法学者も、程度の差はあれ、憲法の改正はいずれは課題にはなるだろうが、急ぐ必要はない、
というものでした。(「金森徳次郎の憲法思想の史的研究」霜村光寿著、同成社、p185)

 とはいうものの、これは憲法の本を読むとわかりますが、民間でも日本共産党や森戸辰男ら学者
グループの案、政府案でも、近衛文麿が佐々木惣一博士に委託した案、されには松本烝治博士の
甲案と乙案など、いくつか提案がなされていました。

(つづく)


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