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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

2542天の使い:2014/11/26(水) 17:14:42 ID:tC8qHCZE
(続き)

< 手応えを感じたシャングリア対話 「遠交近攻」で海に広がる安保構想 >

 「遠くない将来、日中韓外相会談と、それを土台にした3カ国首脳会談が開かれることを期待する」

 日中首脳会談から3日後の今月13日、韓国の朴(パク)槿恵(クネ)大統領はミャンマーの首都ネピドーで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議で唐突にこう表明した。

 「実現しない」と踏んでいた日中首脳会談が行われたのに衝撃を受け、孤立を恐れて方針転換したのは明らかだった。

 これは「日中両首脳が会えば韓国は必ず折れてくる」という安倍晋三首相の読み通りの展開だった。

 野党や一部メディアは、安倍外交によって、あたかも日本が世界で孤立しつつあるように訴えてきたが、現実は逆で、今の日本外交には順風が吹いている。

 では、首相はいつ、日中、日韓関係改善に向けての手応えを感じたのか。

 それは5月末、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)での基調講演だった。

 ここで首相は、海における法の支配について(1)国家が主張をなすときは法に基づいてなすべし(2)主張を通したいからといって力や威圧を用いないこと(3)紛争解決には平和的収拾を徹底すべし−という3原則を掲げ、こう説いた。

 「日本は法の支配のために。アジアは法の支配のために。そして法の支配はわれわれすべてのために。アジアの平和と繁栄よ、とこしえなれ」

 名指しこそしないが、国際法を無視して海洋進出を進める中国を批判したのは明らかだった。講演が終わると、各国の政府・軍関係者ら約500人の聴衆から盛大な拍手が起きた。

 一方、会場には中国軍人もいて講演後の質疑で首相への反論を試みたが、聴衆の反応は冷ややかだった。首相は後にこう語った。

 「私の講演であんなに拍手が起きるとは思っていなかった。日中問題に対する世界の見方、立場が事実上逆転したのを実感した」

 この2年間の外交努力により「日中関係で異常なのは中国の方だ」という認識は世界で共有されてきた。

 日米関係に関しても、オバマ大統領は当初、首相を警戒していたが、6月のベルギーでの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、首相にハグするまで距離が縮まった。

 また、首相はアジア・太平洋地域のシーレーン確保の観点から、オーストラリア、インドとの関係強化を重視している。

 7月の豪州訪問時には、アボット首相と「日豪が特別な関係」であることを確認し、両国関係を「準同盟関係」に引き上げた。

 アボット首相は共同記者会見で歴史問題について日本をこう擁護した。

 「日本にフェア・ゴー(豪州の公平精神)を与えてください。日本は今日の行動で判断されるべきだ。70年前の行動で判断されるべきではない。日本は戦後ずっと模範的な国際市民であり、日本は法の支配の下で行動をとってきた。『日本にフェア・ゴーを』とは『日本を公平に見てください』ということだ」

 歴史問題で対日批判を繰り返していた中国は穏やかな気持ちではいられなかったことだろう。

 首相は今月14日、インドのモディ首相との会談でも「日米印、日米豪の協力を重視している」と述べた。これは首相が第2次政権発足時に発表した日米豪印を菱(ひし)形に結びつける「安全保障ダイヤモンド構想」とつながる。この構想はフィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど海洋国家との連携にも広がる。そうなれば日本の安全保障は大幅に強化される。

 「遠交近攻」という中国の兵法がある。遠くの相手と友好を結び、近くの敵を攻めるという意味だ。首相の「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」は実はこれに近い。

 今回の衆院解散・総選挙により首脳外交は年明けまで小休止するが、就任から2年弱で50カ国を駆け抜けた外交努力は、今まさに実を結ぼうとしている。

(政治部編集委員 阿比留瑠比)


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