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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

2517うのはな:2014/11/14(金) 22:15:17 ID:PKvzdf9g
    NSCを「傍流」にしてはならない

田母神)日本にNSCができたということは、これから何が起こり得るかをこの機関が真剣に考えるということです。
侵略事態も考えるだろうし、災害事態も考えるでしょう。そして、「では、次はこうすべきだ」ということが、この2、3年の間に
決められると思います。そうすれば、何かが起こったときに、非常にスムーズに動くようになる。

石井)リスクマップというものがあります。会社組織というものは日常、いろんなリスクにされされています。たとえば、「個人情報が
外に漏れてしまった」「記者が誰かの記事を盗用した」というようなリスクです。
 それをリスクとしてきちんと設定してみる。すると、一番大きなリスクは、首都直下型の大震災であったり、戦争であったりします。ところが、
そのような大きなリスクは、何十年に一度あるかないかです。

 一方で、毎日起きているリスクというものもあります。クレームがある、返品を要求される、お金を要求される、そういうことは企業で毎日のように起こっています。
そのようなリスクについて、頻度と重要度を縦軸、横軸にして。事象ごとに図表上に置いていったものをリスクマップといいます。インターネット上では、保険会社などがこうした
リスクマップを紹介しています。このリスクマップを、国家としてつくらなければなりません。これまでも、やることはやっていましたが、省庁横断的にもっと深くやろうというのがNSCです。

 そしてそれに対応するためには、統制権限が伴わなければならない。統制力が伴わなければ、リスクマップをつくっても、それに対応できない「烏合の衆」になってしまうからです。
「なんでお前たちから命令されなければならないんだ」みたいなことを言い始めると、現場は混乱する。だから、平時からリスクとその統制権限を決めておく必要があります。

田母神)省庁横断でつくる組織の場合、人事管理にも注意が必要です。「NSCで課長以上になったら、もとの省庁には戻さない」としなければ組織としての効果があがらない。課長ぐらいになって、
だんだん上が見えてきて、「自分は偉くなるかもしれない」と思った途端に、事なかれ主義になってしまうのはよくあることです。

石井)「自分は防衛省の事務次官になりたい、NSCには一時的にいるだけだ」と思っているようでは、防衛省に対してものを言えなくなってしまいますからね。「本庁に帰るために」「失敗しないように」
という考えを捨てさせる工夫が必要です。

田母神)そして、NSCに所属している人が、よその省庁よりも優遇されるくらいにしなければ駄目ですね。そういう現実が伴った人事管理をすれば、国家のために一生懸命、頑張るでしょう。NSCで頑張っても、
ろくなことにならないとなると、頑張らない。

石井)「傍流」のような扱いをしてはいけませんね。そういう扱いになると、各省庁は「本流」の人を一切、出さないようになります。
各省庁では、審議官、局長、次官という生え抜きの人の出世ラインが決まっていますが、「あの人はNSCに行ってしまったから、もう終わりだ」「帰ってきてもこの辺どまりだね」となるようでは、優秀な人材は集まりません。
そして、優秀な人材が集まっていない機関の言う言うことを、各省庁は聞きません。

田母神)結局、トップが戦わないからそうなってしまうのです。みんなだいたい課長クラスになると、問題回避症候群という病気になってしまう。

石井)どこの組織も同じかもしれませんけど。

田母神)だから、私などは珍しいほうです。陸自(陸上自衛隊)の同期から、「航空自衛隊はすごい。田母神みたいに好きなことを言っても偉くなる」と
言われたこともあります。

石井)そうですね(笑)。空自(航空自衛隊)が風通しがよい組織だという雰囲気は『空飛ぶ広報室』というテレビドラマにもよく出ていましたね。

『田母神戦争大学』 田母神俊雄×石井義哲 著


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