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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

2496流氷:2014/11/01(土) 15:28:17 ID:dBlqEaR.
    尖閣や北方領土の軍事的重要性

石井)先にも言いましたが、米ソは冷戦当時、いざとなったら、本当にICBMを撃ち合おうとしていました。
だから、キューバ危機みたいなことが起きたわけです。軍事力が台頭してきている中国は、まさに当時と同じことを
考えています。ワシントン、ニュートークを狙って大陸間弾道弾を撃つ、というようなことを考えている。

 今や、ピンポイントで敵基地を先制攻撃できるわけですから、その攻撃から自国を守るためには、地上であろうが海上であろうが、
移動しながら攻撃体勢をとることが必要です。どこにICBMを持っているかわからないようにするわけです。
 最も敵に見つからずに、攻撃を受けることなく、最後の最後まで相手の心臓を狙えるのが、潜水艦です。

 だから各国は、その潜水艦の通り道を太平洋に確保したい。その通り道が、北方四島であり、尖閣です。
それを理解していないから、「尖閣は無人島だし、ヤギしか住んでいない」、あるいは「漁業のために共同管理しましょうか」とか、
「資源も共同管理しましょうか」ということを軽々しく言う人が出てくる。
しかい、それではすまない問題なのです。

田母神)核戦力を用意するならば、敵に位置がわからない潜水艦が一番いい。イギリスだって、潜水艦発射の核ミサイルしか持っていませんからね。

石井)フランスも地上型のミサイルは廃止しましたね。空母艦載機からの戦術核と潜水艦発射のものです。日本ではそういう議論を、政治家も、自衛官も、
タブー視してきました。だから、尖閣や北方領土問題の議論がわかりづらくなっていると思います。

田母神)政治家の中には、「中国は今、日本を挑発して戦争しようとしている」と思っている人が多いようです。だから、「戦争になったら大変だな、ちょっと
中国の言うことを聞いてやれ」ということになる。でも、これはすでに相手の術中にはまっている。元防衛大臣の森本敏氏でさえそう言ったことは先にも述べました。
だいたい、習近平が全軍に戦争しろと指示をしたら、テレビで流れるでしょう。
本当に戦争するときには奇襲攻撃が基本ですから、そんなことは絶対言いません。「やらない、やらない」と言って、ドーンとやるんです。
今は「やるぞ、やるぞ」と言ってやらない。これは情報戦なのです。

 ちなみに、防衛大臣が何でもわかっているかというと、そうではありません。防衛大臣が、軍事情勢の細部のブリーフィングを受けることは、
大臣が求めない限りありません。通常は、事細かには報告したり、教えたりはしません。だから、防衛大臣とはいえ、現状すべてはわかっていないのです。
森本さんは防衛大学校の出身で、自衛官で、防衛大臣になった方だから、何でも知っているだろうと一般国民は思うでしょうが、あの人もほとんど知らないですよ。

石井)テレビで解説する評論家と言われている人たちも、わかっていないという感じがします。

田母神)我々の話は現場を知っている議論ですから、テレビに出ている「評論家」とは話のポイントが違います。もちろん、現役の自衛官は話してはいけないことがありますが、
FIRのことなどきちんと説明して話せばいいと思います。しかし、そういう現場の話には、誰も興味を持っていないようですね。そこが大事なのだけれども。

石井)実は、陸海空の自衛官の中でも、FIRと防空識別圏の関係がわかるのは、田母神さんのような航空自衛官、特にミサイルを専門にした人や、戦闘機のパイロット、私のような要撃管制官とか、
対領空侵犯措置といった作戦運用に従事した人間にしかわからないのです。
陸上自衛官の大半はわからない。海上自衛官では、P-3Cの搭乗員だったら興味があるので、わかっているかもしれませんけど。

 『田母神戦争大学』 田母神俊雄×石井義哲 著


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