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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

216うのはな:2013/02/10(日) 22:57:05 ID:MXfo9tzo
    標語 スローガン

 法律をつくることによって事実を創作するわけにはいかないのである。
「台風ノ襲来ハコレヲ禁止スル」という憲法をつくったとしたら、ずいぶん滑稽な
 ことになるだろう。それでもやっぱり台風はやって来るからだ。

         田中美知太郎『巻頭随筆』 昭和53年 文藝春秋
 
 日本国憲法の第九条さえ守り通せば、我が国は戦争に巻き込まれないこと確実であると、
 終戦直後から平成二十一年に至るもなお、第九条の温存を旗印として叫ぶ運動体の妄動に、
 もっとも痛烈な批判を加えた代表的な名句である。
 
 憲法に限らず六法全書を満たす法律の全般を、時代の動きに即して飴ん棒のようにいじくり細工して、
 法律の現実的解釈と称する世相迎合が、法曹界の常套手段となっている実情を見ようとせず、その認識
 がまだ国民の常識的観察となっていないのは残念である。

 世界中の何処を探しても、六十年間も憲法に修正を加えなかった国家は見当らない。
 第九条を金科玉条とする我が国に独特の運動体は、世界に共通の動向に無知なのではなく、
 我等こそ平和の守護神なりと神聖な恰好を装って、日本に社会主義勢力を根づかせようと
 努める信者の集団であるにすぎない。

 彼等はアメリカの核兵器を攻撃して西側の軍事力を弱める方向のみを目指している。
 その証拠に、支那、北朝鮮、ヴェトナムその他、共産主義を建前とする諸国の軍備を
 一言たりとも批判しない。

 昔話ではあるが、冷戦下の核実験を論評した際、西側の爆発による灰は黒くて有害であり、
 東側の実験がまきちらす灰は白くて無害であると論じた。
 西鶴本の『万の文反故』には、世の人はかしこきものにて又だまされやすく候、と記されている。

 あらゆる時代には今の世の中は間違っていると考える不平派がかなりいるので、理屈の通らない標語も、
 結構それなりに流布するのである。

 『名言の力』 谷沢永一 著


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