したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

2153流氷:2014/07/15(火) 14:12:20 ID:Mz7m6gfY
    平和ボケした日本の致命的問題

 このように尖閣諸島事件では、中国人は40年間準備して取りに来たわけですから、むしろ「あっぱれ」です。
それに対して、やや平和ボケして尖閣諸島をすっかり忘れていた日本人のほうが、「あなた、ボケてるんじゃないの」と
言われてしまうのではないかと思います。

 ところで、尖閣諸島の問題がこじれてきて、中国は新たに尖閣諸島の周りに防空識別圏を設定しました。
それ、あでに中国は、「領海」は主張していましたが、防空識別圏は主張していません。
もともと、防空識別圏というのは、第二次世界大戦のあと、ジェット戦闘機の登場によって生れました。
自国の領空内に敵の戦闘機が入って来てから、あわてて迎撃のために味方機が飛び立ったのでは、とても間に合いません。
そこで、あらかじめ敵機の侵入を防ぐために防空識別圏をつくったのです。

 最初につくったのはアメリカでした。そして日本の周りにも、アメリカの占領軍とGHQ(連合国軍司令部)が設定したのです。
このような歴史的経過から、中国は今まで防空識別圏を設定していませんでしたが、尖閣諸島の問題が起きてから、尖閣諸島を含む空域に
防空識別圏を敷きました。このことを日本では、「中国が日本と重なる防空識別圏を敷いたのは何事か!」と多くの人がたいへん憤激しています。
しかし、日本人が文句を言う筋合いはあるのでしょうか?

 まず、第一に、日本は防空識別圏を設定することができません。図4にある日本の防空識別圏はアメリカの占領軍、GHQのものをそのまま引き継いでいます。
なぜ、日本が防空識別圏をつくれないかというと、日本国憲法が交戦権を認めていないからです。
敵国から爆撃機が来て、日本の都市を爆撃しても邀撃することはできません。

交戦権が認められていないので戦闘が基本的にはできないのです。

これが私たちが誇りにしている平和憲法です。ところが、日本の国内では、日本の憲法をさまざまに
解釈して自衛隊ぐらいなら持ってもよいということになっています。しかし、日本国憲法を外国人が読んだ場合はどうでしょうか?
「陸海空軍を持たない」「交戦権を持たない」と書いてあるわけです。当然、敵国の爆撃機は、日本には交戦権がないのだから、敵国の爆撃機を迎撃しないと考えるはずです。

 また、日本の憲法には交戦権がないと書いてあり、軍隊はないのに、なぜ、防空識別圏を敷いているのか、と聞かれるでしょう。
日本の国内では、「交戦権がない自衛隊を持つ」という複雑な事情も理解されていますが、本当に日本は交戦できるのでしょうか?
このことは日本の国内でも混乱があるようです。

 長く左翼の中心的な存在で「日本に軍隊はいらない」と言っていたある国会議員に、講演会でお会いしました。その時に、「日本は軍隊がないのだから、防空識別圏を敷けないのではないですか?」と
お聞きしたら、何もお答えになりませんでした。日本は軍隊は持ってはいけない、という考えの人は多いのですが、その人たちに、「防空識別圏は構わないのですか?」と聞くと複雑な顔をします。具体的な問題には触れたくないと
いう感じです。さらに突っ込むと、「これは精神的活動である」と、わけがわからないことになります。
軍隊は持ってはいけない。憲法は変えない。でも尖閣諸島は守りたい。
防空識別圏は仕方がない.....。相矛盾することがありすぎて、彼らは返事もできません。
たいへん矛盾していることに本人たちも気がついているのですが、それが成り立つのは日本国内だけという状態になっています。

 政府・マスコミ「言葉の魔術」でウソをつく 国民を騙す錯覚のフレーズの正体
  武田邦彦 著


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板