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生長の家政治連合と「今の教え」を考える/2

1249アクエリアン:2014/01/04(土) 11:10:31 ID:BUfrVyJk
西尾幹二著「同盟国アメリカに日本の戦争の意義を説くときがきた」

内容紹介
この一年、いわゆる「反日」勢力の日本バッシン グが収まらない。アメリカでは韓国による「従軍 慰安婦」像の設置、韓中における歴史認識におい ての攻撃など「まとも」とは思えない状況が続い ている。果たして日本人はどのように反論し、説 明すべきなのか。史をめぐる世界の対日圧力に 「NO! 」といえる知恵を伝授する。

まえがきに代えて

総理、歴史家に任せるとは言わないでください! 「干天の慈雨」ということばがあるが、民主党政 権下でずっと不安な思いをさせられ、いらいらし つづけた私にとって、安倍晋三政権の成立は「慈 雨」にも等しいと感じられた。将来への大なる期 待よりも、私などはこれで日本は危ういところを 辛うじてやっと間に合った、タッチの差で奈落の 渕に沈むところだったが何とか「常識」の通る社 会をぎりぎり守ってくれそうだ、と、薄氷を踏む 思いを新たにしているところである。 安倍晋三氏が官房副長官であった当時が『新しい 歴史教科書』の最初の検定から採択への試練の時 期であった。私は氏に何度もお目にかかり、窮境 を救っていただいた。故中川昭一氏とご一緒のと ころをお目にかかることも多かった。教科書問題 とか歴史認識問題に一貫してご両名は関心が深 かった。 安倍氏が第二次政権の安定したパワーで再び同問 題を支援して下さることを念願しているが、ひと つだけご発言で気がかりなことがある。「侵略」 の概念は必ずしもまだ定まっていない、と正論を 口にされたそのあとで、付け加えて自分は判断を 歴史の専門家の議論に任せると仰有ったことであ る。昔から自民党の政治家はつねにこういう言い 方をなさってきた。大平正芳氏も、竹下登氏も、 あの戦争は侵略戦争かと問われて、政治家の口出 しすべきことではない、歴史の専門家に判断を任 せると言っていたのを覚えている。 しかしじつはこれが一番最悪の選択なのだ。なぜ なら日本の歴史の専門家は終戦以来、自国の歴史 を捻じ曲げ、歪め、「歴史学会」という名の、異 論を許さぬ徒弟制度下の暗黒集団と化しているか らである。文科省の教科書検定も、判断の拠り所 を「歴史学会」の判定に求めているようである。 だからいつまで経っても普通人の常識のラインに もどらない。「歴史学会」は若い学者に固定観念 を植えつけ、ポストの配分などで押さえ込んでい る。この世界では日本の「侵略」は、疑問を抱く ことすら許されない絶対的真理なのである。学問 というよりほとんど信仰、否、迷信の域に達して いる。 日本史学会のボスの一人であったマルクス主義者 永原慶二氏の『20世紀日本の歴史学』(吉川弘文 館・平成十五年刊)に、「つくる会」批判の表現 がある。戦後の日本史学界は東京裁判史観という 「正しい歴史認識」に恵まれ王道を歩んできたの に、「つくる会」というとんでもない異端の説を 唱える者が出て来てけしからん、という意味のこ とが書かれている。これによりはからずも日本史 学会は東京裁判に今まで歴史の基準を置いてき た、と言わずもがなの本音をもらしてしまったの だ。マルクス主義左翼がGHQのアメリカ占領政策 を頼りにしてきた正体を明かしてしまったわけ だ。 安倍総理にお願いしたい。どうか「歴史の専門家 の議論に任せる」とは仰有らないで頂きたい。そ れでは千年一日のごとく動かない。のみならず、 北岡伸一氏たちの『日中歴史共同研究』のような あっと驚くハレンチな結果を再び引き起こすこと になるばかりだろう。どうか総理には「広範囲な 一般社会の公論の判断に任せる」という風にでも 仰有っていただけないかとお願いする。


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