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「今の教え」と「本流復活」を考える・信仰/体験板/2

745うのはな:2012/10/29(月) 11:52:21 ID:vtexDD8Q

十一月二十三日は勤労感謝の日だが、戦前は新嘗祭の日で、やはり国民の祝日だった。
新嘗祭の日は、その年の新穀を神さまに捧げ、神さまとともに食する(饗宴を催す)という、
いわば新穀感謝の日である。この日が戦後は「勤労をたっとび、生産を祝い国民たがいに感謝する」
勤労感謝の日となった。

 新嘗祭は、明治以前は旧暦十一月の卯の月に行なわれ、その由来はおそろしく古いもののようである。
ニイナメは「ニヒ(新)のアヘ(饗)」を意味する言葉で、古くはニフナミ、ニハナヘ、ニヒハなどといったという。
この言葉はすでに『万葉集』に見られる。

   誰ぞこの屋の戸おそぶるにふみなに 吾が背をやりていはふこの戸を (巻一四・三四六〇)

 一首の意味は「夫を外に出して新嘗を祝っていますのに、この家の戸を押して入ってこようとするのはどなたですか?」
といったところ。この歌にはいろいろな解釈があるようだけれど、古い時代は女性が祭主だったので、男たちを外に出して妻が家に
籠もり新嘗祭の神事を行なっていたのではないかと見られている。

 その家の戸を押して入ろうとするのは誰なのだろう。夫がいないことを幸いによその男がやってきたのだろうか。
そうともいえるようだが、新嘗祭の日には祖霊(家や地域の祖先霊)、あるいは神の子が家々を訪ねるという信仰がその背景にあったものと見られる。


『なぜ世界の人々は「日本の心」に惹かれるのか』 呉 善花 著


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