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「今の教え」と「本流復活」を考える・信仰/体験板/2

241うのはな:2012/04/15(日) 21:53:23 ID:El6gIMAw
 踏まれて役立つ  参道の玉砂利

 杜ふかく光りあまねし 玉砂利にきざむ足音
 悠久の道はひとすじ  わが祈り わが誇り
 ここにあり
 ああ日本のふるさと  心のふるさと 伊勢の大宮

 三波春夫が唄った「日本の祈り」(詞・藤田正人)のとおり、神宮の参道には
玉砂利と呼ばれる小石が敷いてあります。
 玉砂利のたてる音は様々です。静かな足音、軽やかな調べ、力強い響き。
まるで、それぞれの人の心が、きざまれているようです。
 玉とは球状のものを意味しますが、魂とも同意とされてきました。玉砂利も参拝者の
魂と同調しているのかもしれません。

 参道を進むうちに人の魂も鎮まったり、和らいだりするのでしょう。
荒々しかった靴音さえ、心地好い響きに変わることもあります。しかし、「玉砂利の上は歩きにくい」という、
ハイヒールを履いた女性の声もあります。
 ベビーカー、車イスを利用しての参拝も増えています。そのため神宮では、参道の両端の玉砂利は薄く敷いて通行の便を
図っています。玉砂利には、物理的な利便性もあります。参拝者に踏まれることで石は、地中に入り込んでいきます。
そのため、雨が降ってもぬかるみができにくいのです。

 さらに、アスファルトのように地面を覆うわけではないので、水はけがよく、水はねも少ないのです。
参道に草がないのも玉砂利の効用です。植物の種が土にふれにくいからです。
たとえ草が生えたとしても人の歩みによって玉砂利が動き、根や茎を粉砕するのです。
小石でも一つひとつが集まれば、大きな役割を果たします。神前へと人々を誘いながら玉砂利は、参道を
清らかに保ちつづけているのです。

 『伊勢神宮の智慧』 河合真如 文 宮澤正明 写真


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