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「今の教え」と「本流復活」を考える・信仰/体験板/2

1337うのはな:2013/10/15(火) 18:08:19 ID:6UWzKRls
       宇宙の記憶を持って生まれてくる

 何事にも始まりがある。日本の始まりをずっと尋ねていくと、歴史は神話に辿り着く。
神話は宇宙空間に繋がっていく。宇宙に繋がるというと、「何を荒唐無稽な」と思われる向きもあると思うが、
私たちの生体や生活環境というものは、すべて宇宙からいただいた成分で構成されているということは間違いない。

  天上には数多くの星があるが、その星がやがて消滅するときに、さまざまな元素を発生させる。
それが宇宙に拡散していった段階において、この地球という球体もできた。土も木も、宇宙から与えられた元素によって創られたということである。
 私たちの生態元素は、約三十ある。

 人が立っていられるのも、骨となるカルシウム分があるからであり、これらはすべて宇宙が源である。
私たちは宇宙の記憶と形体を持って生まれてきているといっても過言ではない。
 古代の人々も、宇宙のなかに私たちのルーツを位置づけてきた。

 神話は高天原という天上界の国、そこに天照大神を中心に豊かな美しい国があったと語り始める。
そこから、第一章で説明したような神業が地上にもたらされたという伝承は、科学的にも不自然ではない。
 八百万神の信仰には、大宇宙と繋がる豊かな自然への恵みへの感謝と共生の思想が根底にある。

 よく日本人は、宗教に無節操だといわれる。キリスト教会で結婚式を挙げ、仏前で葬式を執り行なう。
一神教を信じる国の人々からは考えられないだろうが、日本人に違和感はない。
 大自然と共にある八百万神の信仰は、あらゆるものを尊び認めるから、私たちはさまざまな神を共有することが
できるのである。宗教的な激しい対立もないし、平和的な民族といえる。

 多くの日本人にとって神とは、おそらく空気のようなものだろう。
形もなければ、色や匂いがあるわけでもないが、間違いなく、われわれを生かしてくれている。
目には見えないが、神を明確に意識すれば、感謝の気持ちが起こる。
また、何気なく訪れたとしても自然に神を感じることができる場所、それが聖地なのであろう。

 『常若の思想』 伊勢神宮と日本人 河合真如 著


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