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「部室」板

940うのはな:2012/02/05(日) 08:51:55 ID:El6gIMAw
   訳者まえがき

 偉人と呼ばれる人たちについて、たいていの人は断片的な知識しかもっていないものです。
そして、そこから一歩踏みこんで彼らの生涯を知ったとき、自分が思い描いていたイメージとの落差に
驚いたりします。クリミア戦争でおおぜいの傷病兵士の命を救い、夜ごと灯りをかかげて患者のベットを
回った姿から「ランプの貴婦人」と呼ばれたフローレンス・ナイチンゲールは、その代表と言っていいでしょう。

 クリミア戦争におけるナイチンゲールの活躍は、たしかにめざましいものでしたが、それは一看護師の働きという
枠におさまるものではありませんでした。三十八名の看護師を率いて戦地に赴き、病院の劣悪な衛生環境を改善しようとする
ナイチンゲールの前に立ちはだかったのは、病院長や陸軍関係者をはじめとする、官僚主義にこりかたまった人々からの抵抗と
妨害でした。ナイチンゲールはこれに対し、イギリス上流階級の令嬢として身につけた高度な教育と、人脈、財力を駆使して、
病舎の改善と病院内の組織づくりに成功します。

 戦争が終わり、イギリスに戻ったナイチンゲールは、亡くなるまでに膨大な著作や書簡、記録、メモを残しました。
そのテーマは、看護や公衆衛生は言うまでもなく、病院建築、英陸軍改革、婦人問題、政治、宗教など、多岐にわたっています。
なかでも有名な“Notes on Nursing"(看護覚え書き)はいまも版を重ね、看護にたずさわる人々に読み継がれています。

 本書にはナイチンゲールの著書から選ばれた、現代人にも通用する珠玉の言葉が収められています。
ページのなかから聞こえてくるのは、「戦場の天使」のただやさしいだけの言葉ではありません。
傑出した知性と指導力、組織力、企画力、意思力、行動力の持ち主であった女性からの、ときに手きびしい、
けれども心からの助言と励ましの言葉です。

 テーマは病院や看護であっても、そこに綴られているのは、一般的な職場や人間関係にも十分通じる真理です。
心に響く文章を見つけたら、どうぞ目を閉じて心のなかで、「病院」を「会社」や「家庭」に、「師長」「患者」を
「上司」や「父(母)親」「子ども」「妻」「夫」に置きかえてみてください。
時代を超えた普遍の真理が浮かび上がってくるはずです。

 ニ〇一〇年三月 ハーパー保子


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