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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板
986
:
初心者
:2012/03/31(土) 12:20:39 ID:ixiWFYoQ
八咫烏様
丁寧なご返信をいただいて、ありがとうございます。何から語るべきか迷います
が、言語学は何を問うているかといえば、究極的には、八咫烏様もすでにお気づき
のように、脳内で何が起きているか、の問いであるということを、まずは確認して
おきたいとおもいます。
日本人と西洋人とでは左脳と右脳の働きにちがいがあるということは、ずいぶん
以前より言われていることであります。こうしたちがいが、和洋それぞれの言語の
活動にどのようなちがいをもたらしているのか、これは問われねばならないこと
であるのかもしれません。ですがまずは、それより先に、言語一般の性質という
ものをできるかぎり把握して、それよりのちに、個別の言語の事情へといたるべき
ではないかと。このように考える次第であります。
といいますのも、ソシュールは、もともとは個別の言語、それも地方の方言の研究
に没頭していたといわれておりますが、あるときを境に、「言語とは何か」の問い
にとりつかれることになります。フランス語だけでなく、ありとあらゆる言語活動、
それは、身振素振り、表情、しぐさといったボディーランゲージまで含めて、「言語
とは何か」との問いを、「一般言語学」という形で問うようになるのであります。
一般言語学の考察をはじめるにあたって、ソシュールは、日本語、フランス語、英語
といった個別の言語をラングとして分類し、その上位概念としてランガージュという
考え方を持ち込みます。ランガージュとは、ラングそれ自体を成り立たせている未知
なる仕組みとでも考えればよいのでしょうか。一般言語学とは、このランガージュの
仕組みを明らかにする、という取り組みであったと、わたくしは理解しております。
とりあえずは、日本語、フランス語、英語の区別なく、言語一般の性質を考えて
みようということになるかと存じます。
「言葉とは何か」を考えようとするときに、まず問題になるのは言霊であるのかも
しれません。詳しい事情はまったく存じ上げておりませんが、プラトンの時代にも
しきりに言霊論争がかわされていたようであります。しかし、ソシュールの言語学は
言霊論争を無効にすると、わたくしにはこのようにおもわれてなりません。
このことを説明するのは簡単ではありませんが、とりあえずのところは、わたくし
は、「ソシュール言語学は言霊論争を無効にするのではないか」と、このように理解
しているということをお伝えするにとどめておくことにいたします。
「言葉には意味がある」。これが世間一般の常識的な考え方でありますが、
ソシュールの立場にたてば「言葉には意味がない」ということになります。これが
ソシュールただひとりの戯言であればいかなる問題も生じるはずはなかったで
ありましょうけれども、「言葉には意味がない」とする考え方が、またたくまに
現代思想界を席巻してしまったというのは、わたくしには衝撃的な出来事のように
おもわれました。偉い人たちが口をそろえて「言語とは差異のシステムであり、
言葉には意味がない」と言っているのでありますから、わたくしごときものが
それを否定するわけにはいかない、と考えさせられてしまうのは当然のことで
ありました。
「言葉に意味がない」というのは、言葉は何も指し示してはいない、ということ
です。すでに述べましたが、「言葉は他の言葉だけを語っている」ということでも
あります。もしもこれが事実であれば、「真理」といっても、それは言葉の組み合わ
せでしかなく、言葉以外の物事については何も語ってはいない、ということでも
あります。言葉で真理を語るとはどういうことか、それが問われているとわたくし
は考えました。
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