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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

983八咫烏:2012/03/31(土) 07:17:11 ID:GspmSDCg
初心者様

私は一昨年くらいに、林武画伯の『国語の建設』という本を読み非常に感銘を
受けました。そこには、明治以来西欧の文明が入ってきて、欧米礼賛の思想
によって、日本古来の思想が駆逐されそうになった話をしておられるのです。
とくに国語の話ですが。
当時の文部省は、洋行帰りの人が占め、
ソシュールの言語学など西洋の言語学を本に、国語教育を考えようとしたのであります。

森有礼などは、日本語を全て英語に改めたらどうかなどと、提唱し、それをアメリカ
だかで言ったら、かえって、外国人の学者がそれを反対して、そんなことをすべきでない
と諌めたくらいなのです。そして文部省は、国語の漢字を廃止しようと
何度も改革を試みるのです。そのたびに、国学者漢学者から猛烈な反発が出て挫折するのですが、
それは昭和までずっと続くのです。

国学漢学者が存在しなくなる(生活が成り立たなくなったため)ようになってからも、
文学者達がやはり反対し、与謝野鉄幹晶子などは、反対論を発表するなどして、
そうした文学者達によって、国語は守られてきたのですが、
戦後占領軍の力を借りて、この表音文字派、いわゆる日本語をかな文字のみに
しようとする、あるいはローマ字表記にしようとする勢力は、
遂に段階的廃止の道をつけることに成功したのです。
それが当用漢字といわれる漢字制限使用、並びに歴史的仮名遣いの廃止です。

これも戦後、かなり反対がありましたが、占領軍の力もあり、断行され、そのまま国語教育に
取り入れられて、かなり弊害をもたらしました。

この政策に福田恆存氏や、この林武画伯その他大勢の方々が反対意見を述べられ尽力されて、
漢字廃止の道にはストップがかかったのですが、未だ元に復すところまでは行っていません。

(つづく)


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