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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1852再掲:2014/01/23(木) 16:20:52 ID:Mhi/7ABA
1224 :うのはな:2012/06/27(水) 21:07:54 ID:gTn97m6I タカミムスヒノミコト

 タカミムスヒノミコト、まず天武天皇によって最初に神宮に祭られた神ですが、
われわれからは全く遠い存在、忘れられてしまっている神です。この神はどんな神だったのでしょうか。
 タカミムスヒノミコトは、『書紀』では高皇産霊尊と表記されています。
『古事記』では、高御産巣日神と、日神と表記されています。
しかしまた別名があって、高木神ともあります。『山城国風土記』(逸文)には、
「天照高弥牟須比命」(あまてらすたかみむすひのみこと)と、はっきり「天照」と
名前に冠せられた太陽神として書かれています。

 タカミムスヒは、天孫降臨の場面では、天孫降臨の命令を下すという大役を果たす神です。
タカミムスヒは、出雲を平定し、出雲国に国譲りをさせ、地上を安泰にしてから天孫を降臨させた神です。
『書紀』の本文(「神代下、第九段」)を引用しておきます。

 時に、高皇産霊尊、真床追襖を以て、皇孫天津彦彦瓊瓊杵尊に覆ひて、降りまさしむ。

『書紀』の本文は、天孫を降臨させた際の司令神は、タカミムスヒとしています。
天照大神としているのは本文ではなくて一書です。
「出雲国造神賀詞」にも、

 高天原の神王、高御魂の命の、皇御孫の命に天の下大八島国を事避さしまつりし時に.....
とあります。タカミムスヒが皇祖となっています。「出雲国造神賀詞」というのは、出雲の国造が、
代替わりの新任の際に、大和朝廷への服従の誓いをして、朝廷に申し上げる祝言、というものです。

 天孫降臨を主導したのは天照大神だと、一般的には誰もが思っているでしょう。しかし、右に見たように、
天孫降臨を司令した神はタカミムスヒでした。「高天原」の主宰神、つまり皇祖神はこのタカミムスヒでした。
「高天原」の主宰神が、タカミムスヒからアマテラスに変化したのです。
上田正昭は「タカミムスヒのほうが、アマテラスオオミカミにさきだつ皇祖神であった」と説明しています。
岡田精司も、タカミムスヒを「大王家の祖神の位置にあった」としています。

 大系本『日本書紀』を見ますと「葦原中つ国に将軍や皇孫を降す人は常に高皇産霊尊であって天照大神ではない。
(中略)また記では高皇産霊神とともに天照大神が中心である」と書いています。

『伊勢神宮の源流を探る』 江口 洌 著


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