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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板
1659
:
流氷
:2013/11/07(木) 15:01:00 ID:E1zl21PM
伊勢神宮崇敬会の大物たち
伊勢神宮がとりわけ多くの参詣者を集めるのは、「天皇陛下や、国を代表する政治家がこぞって参拝している」という
絶大な信用力によるところも大きいだろう。『私幣禁断』といって、中世までは皇族や貴族しか参拝を許されていなかったが、
いまは誰もが神宮の境内に自由に出入りできる。明治以降、国によって、伊勢神宮が日本国民の総氏神と位置づけられたためだ。
伊勢神宮崇敬会には、トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏、パナソニック(旧松下電器)の創業者・松下幸之助氏、ソニーの創業者・井深大氏など、
そうそうたる顔ぶれが見られる。
「伊勢神宮の氏子になった覚えはない」という人もあろうが、神宮のほうでは日本国籍を有する人を全員、氏子とみなしている。
「お伊勢さんは、そもそも国家の安泰を願うための神さまであり、庶民のちっぽけな願いなど持ち込むものではない」とよく言われるが、
何も遠慮することはない。氏神神社は氏子の幸福のためにある。個人のちっぽけな悩みには耳を貸さない、そんなケチな了見であるはずがない。
私的な相談、愚痴、どんなことでも受け入れてくれる神社なのだ。
あまり意識されていないが、天皇家は国民の幸せを第一に考え、日々祈りをささげてくださっている。
テレビニュースでは「一般参賀」「被災地訪問」「各種行事への参加をお手振り」「記念植樹」の様子ばかりが報じられるが、実際のところ、皇族の仕事の
ほとんどは、「国民の幸せのための祈り」に費やされている。
この祈りは「公務」ではなく、「皇室の私的行事」とされ、ほとんどメディアでは取り上げられない。しかし、皇室では常に「国民の幸せ」を最重要視してきたし、
それこそが皇室の存在意義であるとの考えを示されている。
宮内庁担当の元記者、山本雅人氏の著書『天皇陛下の全仕事』(講談社)に、このような記述があった。
天皇陛下は、元旦の午前5時半には宮中三殿に並ぶ神嘉殿の前庭にお出ましになる。
陛下はそこで皇室の祖先神が祭られている伊勢神宮に遥拝し、国の安泰と国民の幸福、農作物の豊作などを祈り四方拝を行われる。元旦の東京の日の出は午前6時50分頃、したがって周りは暗く、
厳しい寒さの中での厳粛な祈りである。
テレビカメラにはけっして映ることのない天皇の姿。私たちがぐっすり眠っている未明から、天皇陛下はわれわれ国民のために祈る。その回数は、年間30回を超えるそうだ。
今上天皇は、第61回式年遷宮を自らご発意によりはじめられたという。
これをうけて、皇太子・皇太子妃をはじめ、各宮家や旧宮家から、遷宮造営のための献進があった。皇太子は、伊勢市民に混じって御木曳にも参加されている。
そして遷宮の翌年(平成6<1994>年)には、天皇皇后両陛下がそろって神宮へ参拝された。
その祈りを受け止めているアマテラスが、国民の「直訴」を無視するとは考えにくい。
『新しいお伊勢参り』 井上宏生 著
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