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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1579うのはな:2013/07/23(火) 15:51:18 ID:WOkO/LC2
「できるわけがない」で大幅に改悪される。
 「つくれやしない」でまた大幅に改悪。こうしてわざわざ敗北を引き寄せる。

 アップルのヒット製品は、ジョブズの「独裁」のたまものともいえる。
製品には、大勢の意見を取り入れていくうちに革新性を失うという特徴がある。あれを削られ、
これをくっつけられ、無難で面白くないものになってしまうだ。

 ジョブズはそれをこう表現している。「ちゃんとできていたのに!勝利目前でわざわざ敗北を引き寄せるなんて!
何があったのかというと、デザイナーたちがこの素晴らしいアイデアを思いついたんだ。そこでエンジニアのところへ
持っていくと、『だめだ。出来る訳がない』。で、大幅に改悪される。次に製造部門へ持って行くと、『つくれやしない!』。
で、また大幅に改悪されるという寸法だ」と。

 みんなが賛成するアイデアにろくなものはなく、むしろ少数の人が賛成し、あとは反対するくらいのほうがヒットにつながりやすい。
もちろん製品開発には大勢の人や部門が関わる。だが、ジョブズはAからB、BからCへとバケツリレーのように送られるやり方を排除する。リレーではなく、行ったり
来たりを繰り返す中で、本当にいいものをつくり上げる。

 デザイナーは、プランを出したらモデルをつくり、製造部門と十分な意見交換を行う。
そこから「無理だ」ではなく、「ではどうすればいいか」という体勢が生まれてくる。

『スティーブ・ジョブズ全発言』 桑原 晃弥 著


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