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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板
1013
:
初心者
:2012/04/01(日) 09:35:10 ID:ixiWFYoQ
八咫烏様
「関係性」という言葉は、わたくしも何度か使ったと考えております。
おっしゃるとおり、言葉は関係性で成り立っております。
それで八咫烏様は、言葉は独立したイメージを持っているといって
おられますが、たしかにそのとおりで、言葉にはイメージを喚起する
力があります。ですが、ソシュールが衝撃的であるのは、言葉が、
イメージを喚起するどころではなく、現実世界を喚起する力を持つと
主張したことにあるとわたくしは考えております(現実世界もイメージ
であるとはいえそうですが)。
もっともわたくしは、独学でありますので、ソシュールを誤読している
可能性があります。自分なりの理解を、ここでは述べるつもりであります。
たとえばここにリンゴがあるとします。ソシュールによれば、このリンゴは
言葉の効果ということになります。リンゴは、言葉よって喚起された現実、
あるいは、言葉によって喚起された、まるで現実と見まがうようなイメージ
ということになります。
八咫烏様は、「花といえば、花のイメージが浮かぶ」といっておられますが、
ソシュール的には、「ハナといえば、現実にそこに見えている花があらわれて
くる」、ということになります。
ひと言でいえば、言葉がなければ、人は世界を、いま見ているようには
見ることができないということです。これがソシュール言語学の核心と
なる思想だと、わたくしは理解しております。
八咫烏様は、言葉を、世界を映し出す鏡のようにとらえておられると
おもいますが、ソシュール的には、世界こそが言葉を映し出す鏡ということ
になります。言葉が現実世界の関係性を体現しているのではなく、現実世界
こそが言葉どうしの関係性を体現している、ということになるはずです。
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