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AIについて

12hijk:2013/10/04(金) 03:51:44
ご返信有難うございます。
仰る通り、脳の構造は驚異的に「複雑」です!

私も、汎心論・汎経験論は妥当と考えていません。また、
恐ろしく複雑な多層並列計算を行わないと現象的意識は
生じないと思います。その一方で、脳に何か未知の
神秘的な構造や機能や物理過程があるとも思っておらず、
その意味では「複雑さの問題」に過ぎないとも思います。

人間の神経構造と似た脳を持つ動物は、現象的意識を
持っていると、私も思います。本サイトの「動物の心」
> http://www21.atwiki.jp/p_mind/pages/116.html
を拝見すると、私の考えは「創発説」に当たる思います。
そこに以下のような記述がありました:
> 創発説は堆積のパラドックスが生じるはずである
> なぜ物質である脳が、あるレベルの大きさと構造を
> とった時、突然クオリアが出現するのかは合理的な
> 説明が不可能であるよう思える。
これに対する私の考え(仮説)は、以下の通りです:
 ・クオリアとは「私にとっての知覚」であり、各種の
  クオリアは「私」を要(カナメ)として統覚されて
  一つの現象的意識(一枚のスクリーン)を構成する。
 ・従って、「私=知覚している外界のあらゆるもので
  “ない”もの」という抽象概念を、リアルタイムに
  維持計算できるほどの可塑性神経回路網が最低限必要。
このような現象的意識/クオリアを創発する条件の下限を
設定できれば、堆積のパラドックスは生じないと思います。

また、意識現象は、人間でも、ノンレム睡眠時のゼロから
覚醒時に至るまでの強度のグラデーションを持っています。
この強度の下限も「外界で“ない”私」という抽象概念の
維持計算が実行され始めるところにあると思います。

このように拙いながら私は現象的意識が創発する機序に
仮説を持っており、この計算プロセスが実行されれば、
その計算媒体がニューロンであれシリコンであれ、
現象的意識は生じる(つまりAIが現象的意識を持つ
ことは可能)と考えている次第です。

以上は原理的なお話であり、人間のような明瞭な(強い
強度の)意識を持つAIを、現代のコンピュータ技術で
実装できるか、と言えば、到底不可能だと、私も思います。

ロブスターあたりに意識現象の下限がある、という記事は
大変興味深かったです。今後とも勉強させて頂きます!


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