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管理者日記

318メビウス ◆4lggoO1oV6:2013/06/27(木) 22:19:55
「変化」とは矛盾を孕むものである。変化と同一性は両立しない。

入不二氏も前述のように「t1という時点でPという状態であること、t2という時点で
Qという状態にあることは共に真であり、ここに変化はない」と変化の矛盾を認めている。
ならば、なぜ人は「同一であるものが変化する」と認識するのか、という問題がある。

マクタガートは、出来事が変化しながらも「同一」のままにしておける特性として、
「出来事Aが、未来であり、現在になり、過去になる、という時間様相の変化を被る」
ということによって、変化と同一性の認識が成立すると考える。
(ただし、その時間の三様相が矛盾するため時間の非実在を主張する)

入不二氏は、同一不変の出来事が、未来の方から現在へと到来するという考え方の錯誤を
指摘する。未来は「ない」のだからという理由である(p.40)。
C.D.ブロードの考察も援用される。

しかし、この批判はマクタガートの論旨を捉え損なっている。マクタガートは
「時間概念(出来事が変化しながらも同一であると理解される)」の成り立ち
を認識論的に分析しているのである。つまり時間の矛盾を主張するための前段階の
レトリックであり、未来が存在論的に「ない」ことは問題にならない。
これが入不二氏はマクタガートの認識論と存在論の混同ということである。


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