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【飛騨・美濃】 岐阜・愛知方言(ギア方言) 【尾張・三河】

1名無しさん:2010/11/09(火) 11:55:47
岐阜県と愛知県、それに三重県木曽岬町と桑名市旧長島町(揖斐川以東)で話されている
岐阜・愛知方言(ギア方言)について語るスレです。

この地域は、語彙や語法では西日本方言的な色合いが濃いながらも、
アクセントは東京式アクセントであるなど、東日本方言と西日本方言の中間的な方言として知られています。
実際に区画にも論争があり、東海東山方言に含めて東日本方言に所属させる説、
近畿方言や北陸方言などと一緒に西日本方言に所属させる説などに分かれているようです。

東海東山方言の中では比較的まとまっている区画であるとはいえ、遷移地帯的な様相も強く、
断定の助詞(コピュラ)のダとジャ・ヤ、形容詞連用形の非音便とウ音便などの境界線はこの区画内を通っています。

この区画内で一般に用いられる方言の名称としては、旧国名を冠した飛騨弁、美濃弁、尾張弁、三河弁、
都市名を冠した岐阜弁や名古屋弁などがあるようです。

2名無しさん:2010/11/09(火) 11:57:11
関連スレッド

【新潟・長野・山梨西部】東海東山方言【静岡・岐阜・愛知】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/10958/1282998960/

3名無しさん:2010/11/09(火) 14:48:42
>>1
>東海東山方言の中では比較的まとまっている区画

こんな記述は初耳だ。これほど徹底して遷移的な地方もないのに。
アクセントも音韻も文法も単語も、何もかもが東西方向で遷移する。同心円的分布を示さない。
岐阜県どころか、愛知県内でさえ、
名古屋と豊橋で共通で、東京にも静岡にも京都にもないものなんて、
ケッタ、B紙、放課、出校日、ぴー(じゃんけんのチョキ)くらいしか思いつかない。
いずれも、新方言かつ専ら学校で用いる方言であって、
愛知県教育委員会の人事異動により、
広い意味での教育行政用語(学校語)として広まった単語に過ぎない。

4名無しさん:2010/11/09(火) 22:03:26
>>3
ちょっと誤解を招く書き方だったかな。
「東海東山方言に比べたらまとまってる」という意味で書いたので、遷移的であることには同意する。
東海東山方言にあたる区画を立てない場合でも、ギア方言の範囲はまとまって扱われることが多いから。

ギア方言もナヤシ方言も東西遷移的な方言だと思うけど、長野・静岡と岐阜・愛知の県境で分けられるのは便宜的なものかな?

愛知県の方言は取り上げられることが多いけど、岐阜県の方言がどんなものかよく知らない。
特に飛騨がよく分からない。どんな感じの方言なのかな?

5名無しさん:2010/11/09(火) 23:13:44
実は飛騨と美濃はそんなに違いがなくて、
尾張、西三河、東三河の対立のほうが大きいような気がする。

6名無しさん:2010/11/10(水) 15:39:29
飛弾は北陸方言、特に福井の奥越方言の影響を受けているね。

7名無しさん:2010/11/11(木) 18:40:08
尾張はともかく、三河はなぜ東三河と西三河に大きく分かれるんだろう?
江戸時代に東三河と西三河で人的交流が制限されていたとかいうことがあったのか?

この地域は大体西から東に行くにつれて内輪東京式、中輪東京式、外輪東京式の3つが出てくると思うが、
愛知県内の内輪・中輪・外輪の境界は江戸時代の尾張・西三河・東三河の境界にぴったり対応するのか?
それともずれがあるのか?そもそもはっきりとした境界線が引けるのか?

岐阜県南東部に中輪東京式の地域があるが、内輪と中輪の境界はどうなってるんだ?
今の自治体の境界とはどれぐらいずれてるんだ?

岐阜県西部には垂井式や京阪式、関ヶ原式の地域があるが、これらの地域は近畿方言には入れられないのか?
これらの地域はワ行五段動詞もウ音便になるようだし。滋賀県との県境で何か大きな方言差があるのか?

福井県大野市の岐阜県に接する地域では内輪東京式の集落があるらしいが、
その集落はギア方言には入らないのか?アクセント以外の面はどうなってる?

8名無しさん:2010/11/14(日) 10:37:17
>>3
音韻で東西分布するのって例えば何?
音韻に関しては濃尾平野が特殊で、他は岐阜と愛知が対立する南北対立という感じじゃないか?

9名無しさん:2010/11/14(日) 11:04:36
>>3じゃないけど、
母音の無声化するのが静岡東部・長野県北部・新潟県で、それより西が無声化しない。
新潟県でエとイの区別なし、それより西南で区別ありとか。
そこらへんじゃないかな。

愛知と岐阜って音韻で何か対立するのか?

10名無しさん:2010/11/14(日) 11:05:41
ああ、読み間違えた。ギア方言内の話か。

11名無しさん:2010/11/14(日) 11:22:23
>>9
母音の無声化はたしかに割と東西っぽいが、イとエの混同はどちらかというと南北じゃないかなあ。
長野県北東部にも及んでて、例えば長野市の伝統的方言でも混同するし。
ギア方言内には全くないのかな?富山・石川にはあるらしい。

カ行子音の有声化が飛騨地方北部に見られるらしいけど今どのぐらい残ってるんだろう?
元々は富山県と石川県のほぼ全域(ガ行鼻濁音がない五箇山を除く)、福井北東部の一部にあって、
それと連続する分布だったようだけど、東北などに比べたら勢力が弱いだろうし。

あと、セ・ゼをシェ・ジェと発音するのも似たように飛騨北部には見られたらしい。

裏日本式な音韻が岐阜県北部まで及んでる例だと思うけど、富山と岐阜の間の人的交流はどのぐらいあったんだろう?

12名無しさん:2010/11/15(月) 11:44:20
岐阜と三重の境のアクセントってどんなんなっとるんかな

13名無しさん:2010/11/15(月) 12:42:37
>>12
愛知と三重の境界は、服部四郎が昭和初期に研究して初めて明確なアクセント境界を発見したので非常に有名で、境界は揖斐川。
服部は、東京から大阪へ向かって西へ進んでいくと、次第に東京式から京阪式へと変わっていくと考えていた。
しかし実際は、愛知県まで来ても、そして県境を超えて三重県の長島まで来ても完全な東京式だった。
ところが、揖斐川を渡って桑名へ行くと、突然完全な京阪式になった。この報告が学会を非常に驚かせた。

やや北へ行って、岐阜と三重の境界になると、垂井式という京阪式と東京式の中間的なアクセントがある。
垂井式は京阪式にある高起式と低起式の区別がなく、体系としては東京式と同じ。
しかし、下がり目の位置は京阪式と同じで、東京式の人には京阪式のようにも聞こえる。
岐阜県南西部にはこの垂井式が分布しているので、東京式と京阪式が直接接しているわけではない。
岐阜県内の東京式と垂井式の境界は大垣市と垂井町の間にある。

なお、岐阜県と三重県の県境が完全にアクセント境界と一致するわけでもなく、
例えば大垣市の旧上石津町にある下山というところは京阪式アクセントだそうだ。

15名無しさん:2011/06/26(日) 18:35:32
上でも出てるけど、なぜ三河の方言は東西で分かれてるの?
他の旧律令国の地域で、東○○と西○○というように分けられる例はあまり無いと思う。

16名無しさん:2011/06/26(日) 23:19:11
東播と西播(播磨)、呉西と呉東(越中)、西伯耆と東伯耆、とかあるじゃん。

17名無しさん:2011/07/06(水) 05:02:24
西三河は徳川氏、東三河〜遠州〜駿河は今川氏の領地だったからかな。
両者はあまり仲よく無かったし。

18名無しさん:2012/03/23(金) 21:24:23
まー止まっとるみたいだが一応。
西三河と東三河の違いはもうひとつ山間部と沿海部の違いがあるかも。
おなじ西三河でも岡崎、旧挙母、旧足助、旧旭でビミョーに変わってるし。
おんなじ豊田市内でも「げな」は足助以北しか使わんとかね。

19名無しさん:2012/03/24(土) 21:19:10
もしかして岐阜でも名古屋弁が共通語的に使われてたりするのか!?

そうであれば、岐阜名古屋弁と言うのも納得だ。


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