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近畿方言・関西弁総合スレッド

41名無しさん:2010/10/01(金) 09:51:56
上方「さいな。これから住(い)んだら、わし所(とこ)へお出(い)でて飯(まま)食いんか。上(かみ)の風に丸(まる)を
   料理して食(く)てみたいと、千度云うても、とともう内(こち)のが耳潰してじゃったが、今日はどうしてやら
   丸焚いて食わそと、こないに云うてじゃさかい、昼は丸じゃ。」
江戸「丸とは何だえ。」
上方「ご当地で云う鼈(すっぽん)じゃがな。おまえも食(く)てみい。」
江戸「おや嫌よおっかねえ。鼈なんざあ見るもいや。丸を焚くと云いなはるから、麦飯かと思ったら鼈かえ。
   おお気味のわりい。江戸じゃあね、鼈をしやれて蓋と云いやすよ。」
上方「何じゃ。蓋。あほらしい。蓋とはまあ何のこっちゃいな。」
江戸「蓋のようだから蓋さ。上方の丸とはなぜだねえ。」
上方「甲が丸いさかい、丸じゃわいな。」
江戸「そんならどっちらも五分五分のこじつけだね。」
上方「さいな。ご当地の鼈煮鼈煮と云うはな、どないな仕方じゃと思うたら、あほらしいまあ、吸い物じゃ無(の)うて
   上で云う転熬(ころいり)じゃさかい。塩が辛(かろ)うてととやくたいじゃ。上の拵(こしら)え方はあないな
   もみないもんじゃない。第一が薄下地で吸い物じゃさかい。酒の下酒(あいて)になとしょうものなら、
   いっこう良(え)えじゃ。こちゃもう大好き好き。鰻などもご当地のは和(やらこ)いばかりでもみないがな。
   上の鰻と云うたらまあ、どないなもんじゃい。名高い所がまあ、京で上の生洲(いけす)な。大阪(おさか)で大正(だいしょう)な。
   そのほかに川魚屋(かわうおや)もまだまあ多(やっ)とあれどな、玉と云うたら的等(てきら)じゃ。何じゃろとまあ、金串に刺して
   焼くじゃ。は、その焼いた跡で良(え)え程ずつに切ってな、平(ひら)に入れてぎっしりと蓋して出すさかいに、
   なんぼでも冷めるという案じがないわいな。」
江戸「江戸じゃあ、そんなけちな事は流行らねえのさ。江戸前(えどめえ)の樺焼きは、ぽっぽと湯気の立つのを皿へ並べて出す。
   食べるうちに冷めたらそのまま置いて、お代わりの焼き立てを食べるが江戸っ子さ。冷めると猫に持ってってやろうと、
   竹の皮へ包んで帰る人は、よっぽど勘定高な人さ。」
上方「でおますか。それがまあ、何で江戸子(えどこ)じゃな。物の廃(すたり)にならんようにしてこそ、
   自慢したが良(え)えわいな。いしこらしゅう江戸子(えどこ)じゃ何たらかたら云うても、
   上(かみ)の目から見ては、ととやくたいじゃがな。自慢らしゅう云うことが皆へこたこじゃ。
   じゃによって、江戸子(えどこ)はへげたれじゃというわいな。」


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