2016年9月10日 田中 宇
9月4-5日に中国の杭州市で開かれたG20サミットにおいて、ロシアのプーチン大統領は、世界の主要な諸国の指導者たちから相次いで2者会談を望まれてひっぱりだこで、非常に忙しい時間をすごした。 (Popov on the G20: A Geopolitical Stalemate) (Kremlin: Putin to meet Turkey's Erdogan, UK's May, Saudi's bin Salman in China)
わが日本の安倍首相は、9月2日にウラジオストクのアジア経済フォーラムでプーチンと会い、北方領土問題をぜひ解決したいとプーチンに訴えかけた。英国がロシア敵視をやめ、米国もシリアなど中東をロシアに任せてしまう傾向を強めるなか、日本は、できるだけ早く日露関係を改善する必要に迫られている。安倍は外務省に、できるだけ頻繁にプーチンと1対1で会える機会を作るよう命じている。安倍は、2日にウラジオでプーチンに会った後、4-5日の杭州でも会いたかったようだが、プーチンは多忙すぎて会えなかった。安倍は、9月末のNYでの国連総会や、11月のペルーでのAPECサミットでもプーチンと個別会談してもらおうとしている。安倍の、プーチンへの擦り寄りもなかなかのものだ。 (Onstage With Putin, Shinzo Abe of Japan Calls for Resolution of Island Dispute) (Japan woos Russia with deeper economic ties in face of rising China)
安倍だけでなく、イスラエルのネタニヤフ首相も、シリアやレバノンの軍事問題や自国の安全について話すため、すべての機会をとらえてプーチンと会いたがり、昨年から何度もロシアを訪問している。ネタニヤフは、パレスチナ和平の仲裁をプーチンに頼んでやってもらうことになった。サウジアラビアとロシアは、国際石油相場を操作できる体制を作るため談合を重ねている。サウジが主導するOPECは、かつて米欧のために動いていたが、最近は米欧よりロシアや中国との関係強化を重視している。 (中東和平に着手するロシア) (Russia, Saudi Arabia to set up working group to monitor oil market)