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508名無しさん:2016/09/13(火) 08:20:15
定着し始める多極化

2016年9月10日   田中 宇
 9月4-5日に中国の杭州市で開かれたG20サミットにおいて、ロシアのプーチン大統領は、世界の主要な諸国の指導者たちから相次いで2者会談を望まれてひっぱりだこで、非常に忙しい時間をすごした。 (Popov on the G20: A Geopolitical Stalemate) (Kremlin: Putin to meet Turkey's Erdogan, UK's May, Saudi's bin Salman in China)

 最も大きな意味があったのは、プーチンと、英国のメイ首相との会談だ。前回の記事「ロシアと和解する英国」(田中宇プラス)で書いたように、戦後の西側のソ連・ロシア敵視策の元祖・黒幕だった英国は、6月にEUからの離脱を決めた後、7月に就任したメイ首相が、70年間のロシア敵視をやめて親ロシア姿勢に転換し、今回、初めてプーチンと首脳会談を行った。英国の反露から親露への転換は、ベルリンの壁の崩壊に匹敵する大事件だ(壁とソ連が崩壊しても、英国のソ連・ロシア敵視は変わらなかった)。 (ロシアと和解する英国)

 わが日本の安倍首相は、9月2日にウラジオストクのアジア経済フォーラムでプーチンと会い、北方領土問題をぜひ解決したいとプーチンに訴えかけた。英国がロシア敵視をやめ、米国もシリアなど中東をロシアに任せてしまう傾向を強めるなか、日本は、できるだけ早く日露関係を改善する必要に迫られている。安倍は外務省に、できるだけ頻繁にプーチンと1対1で会える機会を作るよう命じている。安倍は、2日にウラジオでプーチンに会った後、4-5日の杭州でも会いたかったようだが、プーチンは多忙すぎて会えなかった。安倍は、9月末のNYでの国連総会や、11月のペルーでのAPECサミットでもプーチンと個別会談してもらおうとしている。安倍の、プーチンへの擦り寄りもなかなかのものだ。 (Onstage With Putin, Shinzo Abe of Japan Calls for Resolution of Island Dispute) (Japan woos Russia with deeper economic ties in face of rising China)

 いまや、米国の4大同盟国である「JIBS」のすべてが、先を争うように、プーチンと仲良くなりたがっている。JIBSは、日本、イスラエル、英国、サウジアラビアの頭文字をつなげた言葉で、米国覇権の衰退と多極化の中で、これから立場が不利になる国々として、米国の国際政治リスク調査会社のユーラシア・グループが2013-14年ごろに使っていた造語だ。イスラエルとサウジは一昨年ごろから露に接近している。英国と日本の転換で、JIBSはいまや4カ国とも親露傾向になった。4カ国のうち、イスラエル以外の3カ国がG20のメンバーだ。プーチンは杭州で、3か国すべての首脳から頼まれて会談している。 (Top Risks 2013) (ウクライナ危機は日英イスラエルの転機)

 安倍だけでなく、イスラエルのネタニヤフ首相も、シリアやレバノンの軍事問題や自国の安全について話すため、すべての機会をとらえてプーチンと会いたがり、昨年から何度もロシアを訪問している。ネタニヤフは、パレスチナ和平の仲裁をプーチンに頼んでやってもらうことになった。サウジアラビアとロシアは、国際石油相場を操作できる体制を作るため談合を重ねている。サウジが主導するOPECは、かつて米欧のために動いていたが、最近は米欧よりロシアや中国との関係強化を重視している。 (中東和平に着手するロシア) (Russia, Saudi Arabia to set up working group to monitor oil market)

 JIBSの4カ国のうち、日本以外の3カ国は近年、ロシアだけでなく中国とも親密な関係を構築している。米国がいくら中国を敵視しても、JIBSの中でそれに追従しているのは、JIBSの中で一カ国だけ中国の近傍にある日本だけだ。英国は昨春、中国がAIIB(アジアインフラ投資銀行)の創設を決めた時、他の西欧諸国を出しぬいて真っ先に参加を表明した。米国に反対されても、英国は無視した。(先日、中国でのG20サミットの開催直前に、G20のメンバーであるカナダがAIIBへの加盟を表明した。米同盟諸国の中でAIIB未加盟は、米国と日本だけとなった)




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