[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
いまコピーしているものをペーストするスレ 2
492
:
幽体かもしれない名無しさん
:2010/07/12(月) 07:00:51 ID:U/ok4KPE0
「ミラーニューロン」というのはご存じのとおり相手が何をしているのかを見て反応する神経細胞のことである。
誰かがアイスクリームを食べているときに、それを見ている私の脳内で、「アイスクリームを食べているとき」に活動する神経細胞がまるで鏡に映したように活動する。
だから、人のしぐさを見ているだけで、その人の内部で起きていることが想像的に追体験(というかリアルタイムで体験)できる。
そういう能力が生物には備わっている。
チンパンジーにもミラーニューロンがあるから、人のしぐさを見るだけで人間の道具を使いこなし、ボートを漕いだりすることもできる。
このニューロンはコミュニケーションや学習や共同体の形成にとって決定的な重要性をもつのである。
だからコミュニケーション能力の低い人、「空気が読めないやつ」、他者との共感能力の低い人はこのミラーニューロンがきちんと機能していない。
学習障害や自閉症がミラーニューロンの機能と深い関係があることも知られているそうである。
先日、多田先生から「師匠がくしゃみをしかけたら弟子は同時にくしゃみをするくらいでなければならない」というお話をうかがった。
他者の体感に同期することは合気道の重要な技法的課題だけれど、これはミラーニューロンの活性化というふうに言い換えることもできる。
それだけでもびっくりなのだが、一番驚いたのは(これはまだあまり知られていないことだそうだけれど)ミラーニューロンを活性化する薬が発明されたという話である。
それを人間に注入してみたら、どうなったか。
他者との共感能力が異常に高まって「千里眼」になった・・・とふつうなら想像するが、そうではなかった。
ミラーニューロンが活性化した人は全員が同じ幻覚を見たのである。
それは「幽体離脱」である。
自分を天井から自分が見下ろしている。
つまり他者への共感度が高まりすぎたせいで、「自分が他者であっても自己同一性が揺るがない状態」になってしまったのである。
この幽体離脱はすべての人間が経験することなのだそうである。
ただせいぜい生涯に一度か二度(多くは臨死体験において)であるので、科学研究の対象にはならない(幽体離脱が起きるまで何十年も被験者を観察していなければならないから)。
Je suis un autre 「私は他者である」と書いたのは見者ランボーだが、この一文から推して、アルチュール・ランボーの脳内ではミラーニューロンがたいへん活動的であったことが推察されるのである。
論理的に考えると、「自分が他者であっても自己同一性が揺るがない」ときの自己同一性というのは、もう「私がひとりでいるときの自己同一性」とはあきらかに別物である。
それは私と他者をともに含んだ「複素的構造体=私たち」の自己同一性である。
ご案内のとおり、主体=他者の対面的状況において、この「複素的構造体」をどうやって立ち上げ、どうやって操作するか、ということが久しく私自身の哲学的=武術的課題(「レヴィナス=合気道問題」)であった。
レヴィナス他者論と「合気する」技法のあいだを架橋する手がかりがミラーニューロンのうちにあるのではないか・・・
そう考えたら、なんだかわくわくしてきたのである。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板