UD@ジャニーズ板　避難所

135：日報支援：2004/01/08(木) 01:09: 2003年 12月12日

抗がん剤候補のスクリーニングを行うフェーズIIの終わりに近づいています。
フェーズIではTHINKというソフトウェアを用いて35億もの分子を
スクリーニングし、膨大な数のヒットを産み出しました。
しかし、これは合成・試験しきれないほどの数です。
ターゲットは一部の例外を除き全て現在フェーズIIに持ち越されています。

炭疽菌や天然痘を防ぐ化合物の探索においてリストを許容範囲内に小さく
することの大切さを学びました。
天然痘においてはLIGANDFITソフトウェアを用いて
一定の数のヒットのまとまりに,、部分集合情報をつけ加えています。
部分集合は実際に有望と思われるものを集めたものです。
様々な方法でランキングを出して評価するという方法でこれを行っています。
天然痘のスクリーニング結果リストは2003年9月30日に
アメリカ国防総省に提出されました。

ヒットリストからベストヒットを選択するという開発中の手法は
がんプロジェクトフェーズIIの基礎となっています。
これにより合成・試験を行う候補を妥当な数にできつつあります。
この結果を元にすればさらに選択手法はよくなるでしょう。
抗がん剤候補を絞り込んだ後は高価な開発作業が必要で
それには産業界のパートナーを必要とします。

それから、ターゲットとなるタンパク質を2つ付け加えました。
寛大な参加者に提供してもらっている素晴らしくパワフルなシステムを
アクティブにしておくためです。
参加しているコンピューターの数は今週250万台を突破しました。
とてつもなく大きな貢献に私達はいつまでも感謝いたします。

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