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【今日】読んだ本と聴いた音楽をひたすら記録するスレ

1dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:37 ID:g.TiHYII
プライベート、業務関わりなく、ひたすら記録し続けます。。。

2dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:37 ID:g.TiHYII

The Brothers Johnson "Look out for #1"
Fela Kuti & Africa 70 "Shakara / Confusion"
James Brown "In the jungle groove"

フェラクティは、最近ずっとお気に入り。この掲示板のタイトルも、フェラクティの"Music is the weapon of the future"からとりました。けど、この英語、なんかおかしくないか?アフリカンイングリッシュというヤツなのか?
とりあえず、インナーの解説者がやたらリコメンしてた"Zombi"は探して買おうかな・・・と。



"黄金時代" フローランダバディ

読了まで2時間ちょい。
実際はこの本、村上龍と小宮悦子、中西との対談集なのであるが、内容薄くて1500円ではつらかった。
ダバディが「通訳」ではなくて、「アドバイザリースタッフ」だったことは、とてもよくわかった。
しかし、核心に触れるものはなし。
そもそも、ダバディ自体に、あの4年間に特に思い入れなどなく、むしろ小気味良ささえ感じるのは、もうやりきったし、過去のことという「卒業」感覚の言い切り具合。
気になるのは、様々なところに顔を出す「ナショナリズム」への批判めいた言動。しかし、それは最後まで論及はされない。
山本備忘録と比較すると、なんと次元の違うところに著された書であるか。
ダバディ28歳、山本××歳、その差なのか、組織の人間とそこからずれた位置づけにあった人間の差か、ダバディが説くところの出自の差か、いづれにせよ、同じ現場にいながらも、こうも見えかたが違うというのは、まさに芥川の「駆け込み訴え」だね。

3dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:38 ID:g.TiHYII


2003/01/17(Fri) 00:43 No.40
Joe Henderson "the Kicker"
David Sanborn "Hideaway"
War "the World is the Getto"
Me'shell Ndegeocello "Peace beyond passion"

「山頭火 句と俳句1〜3」
「スポーツの20世紀〜サッカー英雄たちの世紀〜」
「グローバリゼーション賛成/反対」(途中まで)


Bernard Purdieのスネアの音はでかい!
山頭火は仕事がらみ。つまらん。ああいう仏教理解だと何でも許されるわな、そりゃ・・・と暴言。

4dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:39 ID:g.TiHYII
2003/01/18(Sat) 06:26 No.54
神田のゾッキ棚で、300円でトルシエの「情熱」発見。
で、そのまま喫茶店で30分。
読み終わる。

くだらねえ。

つっても、トルの責任ではない。このインタビュアがクズだからだ。

満たされない気分を癒すために、帰りの本屋で「サイバー経済学」。電車で途中まで。

5dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:39 ID:g.TiHYII

2003/01/18(Sat) 21:07 No.58
Miles Davis "Agharta"
Miles Davis "Get up with it"

休みの日はエレクトリックマイルスに限る。


「グローバリゼーション賛成/反対」(途中まで)
サッカーマガジン

6dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:40 ID:g.TiHYII
2003/01/21(Tue) 02:06 No.68
Freddie Hubbard "Red Cray"
David Sanborn "Heart to heart"

日曜日、ちょっとばかし思うことがあり、デビッドサンボーンなどを聴いてみた。
こいつの、ロータスブラッサムは名曲。無人島レコードの一枚だな、間違いなく。マイクマイニエリのヴィブラフォンがめちゃめちゃ切ない至高の傑作。


一年ぶり、人生2度目のTOEICが来週。
「TOEICテスト文法対策スピード攻略730」をスピードで読む。
その他、引き続き「グローバリゼーション賛成/反対」

チョムスキーと山本備忘録をアマゾンで発注。
山本・トルシエ・ダバディの言い分を、「駆け込み訴え」風に読む試みで、次回のサポティスタ日記を書く予定。

7dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:41 ID:g.TiHYII
2003/01/22(Wed) 01:48 No.78
パソコンの説明書。熟読。

音楽・・・といえば、やっつけの仕事でケンシュウに頼んだBGMがよいて出来だった。
それ以外に聴いた今日の音楽は、windowsの起動音のみ。

821号:2003/02/03(月) 01:41 ID:g.TiHYII


使わせてもらいまふ
『愛と経済のロゴス』中沢新一
レヴィストロースの『野生の思考』にオマージュした『カイエ・ソヴァージュ』の3冊目。交換が贈与から始まった、という視点は面白かったが、西欧キリスト教の理解する三位一体説(フィオクリエ)から資本主義の思考を読み取るのは無理だな、と。

9dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:42 ID:g.TiHYII

2003/01/22(Wed) 23:52 No.83
おおーーーーー!そういえば、21号さんも・・・。

>『愛と経済のロゴス』中沢新一
>レヴィストロースの『野生の思考』にオマージュした『カイエ・ソヴァージュ』の3冊目。交換が贈与から始まった、という視点は面白かったが、西欧キリスト教の理解する三位一体説(フィオクリエ)から資本主義の思考を読み取るのは無理だな、と。

中沢新一はオウム以来、あんま世の中に出てこなくなってしまいましたね。まあスターでいるよりはいいんでしょうが。

>交換が贈与から始まった、という視点は面白かったが、

「贈与→交換」の理論は、バタイユですね。
懐かしいなー、ポストモダン。
http://www2.justnet.ne.jp/~on-bouge/Geba3-2.htm

>西欧キリスト教の理解する三位一体説(フィオクリエ)から資本主義の思考を読み取るのは無理だな、と。

マックスウェーバーの延長線で考えるとそういうのもありなのかなあと思いますが、どうなんでしょう。

けど、タイトルからしてあんま読む気にはならなそw

21号さん、まだ学校逝っているんですか?

1021:2003/02/03(月) 01:42 ID:g.TiHYII
2003/01/22(Wed) 23:56 No.84
えー、最近、Brilliant Classicという廉価盤シリーズに凝ってます。わりと録音もいいし、バカ安いので全集レベルで揃えられるんです。モーツァルトやハイドン、リストのピアノソナタとか、それそれが3000円以内で買えるっつうか、一枚300円程度(まあ、CD-Rが一枚30円程度だから…)。このレーベルは版権だけ買って、コピーするだけなんだそうで。だから、あまり有名じゃないけど、録音が良くって、演奏も悪くないみたいなのを自由に集められる、と。

『海辺のカフカ』を読んで、シューベルトのピアノソナタの17番を聞きたくなったんですが、ブレンデル盤あたりよりもBrilliantの全集の方が安かったという。

ということですが、今日はモーツァルトのピアノソナタ全集の2枚目。KV284, 309, 310。

1121号:2003/02/03(月) 01:43 ID:g.TiHYII

2003/01/22(Wed) 23:59 No.85
おお、4号タン

>21号さん、まだ学校逝っているんですか?

えー、昨年の2月に博士課程の試験落ちまして、院から放りだされました(w

[12] 投稿者:21号 投稿日:2003/01/23(Thu) 00:03 No.86
>マックスウェーバーの延長線で考えるとそういうのもありなのかなあと思いますが、どうなんでしょう。

ウェーバーの理解つうか『プロ倫』については批判していますね、中沢センセは。

この『カイエ・ソヴァージュ』は全部、面白いです。息抜きにどうぞ。

12danci ng:2003/02/03(月) 01:44 ID:g.TiHYII
2003/01/23(Thu) 00:30 No.88
毎度、21号さん。リアルタイムレスです。

>>マックスウェーバーの延長線で考えるとそういうのもありなのかなあと思いますが、どうなんでしょう。

>ウェーバーの理解つうか『プロ倫』については批判していますね、中沢センセは。

>この『カイエ・ソヴァージュ』は全部、面白いです。息抜きにどうぞ。

うむむ。今度本屋チェックしてみます。

話は違うのですが、柄谷行人は読みますか?
年末に、あのNAMが崩壊したようです。NAMというか、例の地域通貨Qの運営からのようですが。

>えー、昨年の2月に博士課程の試験落ちまして、院から放りだされました(w

おめでとうございます。これでサッカーに集中できますねw

13dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:44 ID:g.TiHYII
などど書きながら

Bobbi Humphrey "Flute-in"

ボビーハンフレーのブルーノート第一作。
まだ、ミッチェル兄弟プロデュースのメロウグルーブには至らないものの、そのプレイは十分聴かせます。

今日はWindowsの起動音と終了音以外に音楽聴けましたw

1421号:2003/02/03(月) 01:45 ID:g.TiHYII
2003/01/23(Thu) 00:42 No.91
おお、チャット状態。
スマソ、柄谷さんは読まないっすね。つか、これまで、一冊も読んだことないし、買ったこともないっす。

>おめでとうございます。これでサッカーに集中できますねw

正月休みは、古いビデオとか見まくりでした。

15dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:45 ID:g.TiHYII
2003/01/24(Fri) 01:48 No.98
今日は仕事で新宿。帰りに時間が開いたので、久々紀伊国屋書店。

エリック・ホッファー「現代という時代の気質」
サスキア・サッセン「グローバリゼーションの時代−国家主権のゆくえ-」
E・W・サイード「戦争とプロパガンダ」

以上を購入。電車の中で、「グロバリゼーションの時代」序文まで。

−グローバルな過程は、大部分、国家領土のなかで実現される。それゆえに、規制緩和と資本や商品や情報やサービスの自由な流通を容易にする形成が必要となる。グローバルシティは、グローバルな過程が国家領土と国家の制度的布置をいかに拡大したのかを示す一つの例である。こうした条件の下におけるグローバリゼーションは、国家領土の部分的な脱国家化と、国家主権のある種の構成部分の他の制度-超国家的制度からグローバル資本市場までの-への行こうとを必然的にともなう−
〜サスキア・サッセン〜

グローバリゼーションといったかといって、国家の主権は必ずしも弱まっているというのではなく、ある部分ではむしろ強化されている。
さらには、フィナンシャルタイムズ主筆マーティンウルフが強調するように、別にグローバリゼーションの流れがサッチャーとレーガンの「オルタネイティプなし」の政策から始まったわけではない。
世界的な経済統合の流れは、80年代に市場モデルへの代案・・・つまり計画経済・・・の信用がソビエトの崩壊とともに信用失墜したために加速したものの、それは市場経済の自然な帰結なのである。

つまり事態はさしてかわっていないということだ。


−資本制経済は重商主義、自由主義、帝国主義、後期資本主義という歴史的段階によって区別される。しかし、そこで何か根本的な変化があったように考えるのは間違っている。たとえば、労働者の多くがサービス部門や販売部門に移ったこと、知的労働が重要になったことが後期資本主義の特徴とされている。(中略)資本にとって剰余価値が「物」から得られようと「情報」から得られようとも何の違いもない。産業資本の主要な領域が「情報産業」に移行しようと何の変化もない。
〜柄谷行人〜


それでは、現在の、新自由主義的な状況=グローバリゼーションがもたらした、「民営化、金融市場と超国家的企業による支配、国家権力の弱体化、南側の諸国は言うまでもなく、豊かといわれる国々でも、前例のない不平等や不安定な状態」(スーザン・ジョージ)は、ただ単に「世界経済に過剰に統合されているのではなく、十分に統合されていない」(マーチン・ウルフ)だからなのだろうか。

もう少し読み進めてみる。


本日の音楽、これを書きながら、

Material "Hallucination Engine"

「"Hallucination Engine(幻覚機関)は想像上の国家の独立宣言である。」〜ビル・ラズウェル〜

1621号:2003/02/03(月) 01:46 ID:g.TiHYII
2003/01/24(Fri) 10:20 No.108
『憲法対論』奥平康弘、宮台真司、平凡社新書
憲法学のウルトラビッグネームである奥平康弘センセが宮台を相手に憲法論でマジ対談。
ワールドカップの盛り上がりに関しては、香山リカの『ぷちナショナリズム症候群』という考察が、ぼくなんかはわりと新鮮だったんだけど、宮台は相変わらずベネディクトを借りてきたりして説明している。

それより、70過ぎの奥平センセの思考と言葉のなんという瑞々しさよ。

昨日は電車の中でこれ読んで、テレビ見ながら寝てしまったので音楽はなし(w


2003/01/24(Fri) 23:51 No.113
『「私」の秘密』中島義道
円熟味のあるボヤキ漫才のような嫌人論は面白いが、ちょっと本格的な唯独我論になると、とたんに何を言っているのかわからなくなる印象。元カント屋というのもわからんし。

『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『ぼくは偏食人間』あたりは面白かったんだけど。

ということで、寝る前にモーツァルトのピアノソナタ全集の3枚目。9番(KV311), 10番(330, 11番(331。

1721号:2003/02/03(月) 01:47 ID:g.TiHYII
2003/01/26(Sun) 12:13 No.123
『天才アラーキー写真ノ時間』荒木経惟、集英社新書

なんかしらないけど、最近、やたら新書を買うことがが多い。手ごろに一気読みできるからだろうが。

集英社新書の荒木ものは2冊目だが、一冊目の方がよかったけど、やたら「情」といっているのが印象的。撮られる側と撮る側の気持ちが写真に憑るぐらい濃く出たとき、荒木さんの写真になるんだと思う。荒木さんはは現存する数少ない天才芸術家だと思う。

いつもフランチャイズにしているABC六本木店で偶然サイン会があって、ミーハーなことにサインしてもらったが、その腕の太さに驚いたことがある。しかし、あれぐらいの腕の太さがないと、ペンタックスの67でスナップなんか撮れないんだろうな、と思った。

モーツァルトのピアノソナタ全集は4枚目と5枚目で終わり。12番(KV332), 13番(KV333), 14番(KV457), 15番(KV533), 16番(KV545), 17番(KV570), 18番(KV576)。

1821号:2003/02/03(月) 01:47 ID:g.TiHYII
2003/01/26(Sun) 15:53 No.124
 せっかくだからサッカー本の感想も書いてみたい。同業のよしみということではないけど、心情派が多いサッカーライターと比べて、潮さんや武智さんの本は貴重だと思う。

『日本代表監督論』潮智史、講談社、2002

 ここでは、トルシエ解任騒動のとき、釜本らの強化推進本部7名が○×で続投か解任かを投票して、解任が4票、続投が3票だったというのは、これまで読んだことなかった。釜本はその内容を岡野に伝えたが、翌日の記者会見で岡野会長は「続投」を発表。解任案は岡野に握り潰されたらしいが、岡野が強権発動したのはこれが最後。結局、岡野さんはゴタゴタがイヤで続投を決めたのかな、と。その後、解任規定を外せと迫るトルシエに木之本が「やめてもらって結構」とハードにネゴするところとかも面白かったかな。

 その川渕のバックアップを受けているのかどうかはしらないけれど、『山本昌邦備忘録』(山本昌邦、講談社)は、バックステージものとして秀逸。篇々トルシエ批判にうめつくされていて、それはそれなりに面白いけど、DVD『六月の勝利の歌を忘れない』を思い浮かべながら、あの日々のことをあらためて味えた。

 トルシエが夜、練習するのが好きだったから、Aチームの練習風景は照明の元でノスタルジックに写り、Bチームの練習は炎天下で厳しいのかな、とか。

 『六月の勝利の歌を忘れない』では、柳沢が延々とリフティングをやっている場面が映像として印象に残っているんだけど、あれは、やっぱり夜じゃないと雰囲気でないもんな、とか思ったり。

ハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant) Hob. 1, 16, 2, 32, 46。Hob. 32の第3楽章がすごい。現代音楽みたい。

19dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:48 ID:g.TiHYII
2003/01/26(Sun) 19:30 No.125
『山本備忘録』(読了)
『日経パソコン』一月号

テスト前日〜当日にかけて、何一つ英語の勉強をしてないところがポイントかw


それにしても21号さんは、博学だなー。

『山本備忘録』は、読み物としては確かに秀逸。

恐らくインタビューを元に書き起こした人間がいるのだろうが(ですよね?21号サン)、山本氏のあの朴訥でいながら、どこか肝の据わったとこを思わせる語り口が、見事に文章に活かされているため、平板になりがちな叙事的な記録文が全く飽きさせない展開で読み続けられる。
読了に際したのは実質半日。344ページの本には思えない。

きっと、この口調で、ここに書かれたエピソードは山本氏から協会へと伝えられたのだろう。語り口は柔らかく、独特の説得力を持つが、書かれた内容は辛辣である。

ただ、いつだったかサポティスタに書いたとおり、この本の意図についてボクは全く図りかねるのには変わらない。
川淵やその他の協会幹部から漏れてくる数々のトルシエ批判の切り口となるようなエピソードは恐らく山本から・・・と考えていたのだが、もうこの本を読了してから後は確信にかわった。
この種の政治性に関しては、内情を知らない自分がどうこう書く問題では本来ないのだろうが、そこに思いが至ると気分の悪いこと夥しい。

様々に記されたエピソードは、トルシエのトルコ戦の采配のラストシーンに向けて物語られていく。
山本氏は、ベルギー戦の失点から、選手が静かにトルシエ采配に「造反」を起こしていく光景を生々しく描いている。


「トルシエの指示が聞こえたか?もっとラインを上げなければダメだろう」
すごい剣幕で松田が返してきた。
「できねーよッ、そんなこと。やれったって、やってらんねーよッ!!」


山本氏はそれを受けて現実的な対応を選んだ・・・と描写する。
もう時間はない。選手にやらせるしかない・・・と。こんなところで言い争っていてもゲームは崩壊してしまうからだ・・・と。

山本氏が書いている。
この代表チームの中での彼の役割は、監督と選手の橋渡し役であり、これらの両方のケアをしていく役目であると。

しかし、そんな中途半端の役目はいらない。
それはただ無私であることの素振りをした、自己防衛、組織の中でのよくある処世術のお決まりのパターンでしかない。

最終章、トルコ戦の采配が、あたかもトルシエの人間性や欲得から起因するものであったと記述されている。
そして、この本そのものが、トルシエと日本代表の1369日を、その采配から帰納するかのように「トルシエの罪」を告発する書となっている。

しかし、どうなのだろう。

長くなるので、もうやめよう。なんとなく気分も悪くなるし。


トルシエのそのような「暴走」を止めなければならないのだとしたら、それを止める役目はいったい誰に与えられていたのだろう。

弱者であるという口実のもとに、行動を放棄したのは一体誰なのか?
トルシエの人間性がサポートする気を失わせたと延々と書かれるにも関わらず、自分の仕事はトルシエのサポートではなく、日本代表のサポートであると書く矛盾と見え透いた逃げ道の叙述。

本当に「造反」しなければならなかったのは、選手ではない。
トルシエに「出来ねーよッ」と言わなければならなかったのは誰なのか。



本日
"Shadows and light" Joni Mitchell
"Flood" Herbie Hancock

20dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:49 ID:g.TiHYII
2003/01/27(Mon) 04:37 No.130
軽く会社の仕事を片付けて、久々に行ったレンタルビデオ屋から借りた「Coyote Ugly」を見る。

ソングライターを目指してニュージャージーからニューヨークに出てきた女のコの成功物語が軸となり、そこにワイルドでスマートな女史がマネッジするバー「コヨーテアグリー」のエピソードがちりばめられる。少女漫画みたいな青春映画であるが、既にたくさんの人間から聞いていた、バーオペレーションスタイルがとても勉強になった。ある意味ですが。

仕事をしながら、
Miles Daves "Pangea"
Gearge Benson "Bad Benson"

さすがにもう眠い。

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2221号:2003/02/03(月) 01:52 ID:g.TiHYII
2003/01/27(Mon) 23:56 No.139
『なぜ「丘」をうたう歌謡曲がたくさんつくられてきたのか』村瀬学、春秋社

あまり書評にも取り上げられなかったような印象だけど、この本は面白い。個人的な話で恐縮ですが、ふらふらと歩いているとき、よく歌を口ずさむのですわ。で、それがアメリカンなポップスであったり、フォークソングであったり、小唄や長唄の一節であったとしても、十分、気分のいいものなんです。それは、説明可能だから。「詩がいい」「英語の言い回しがいい」「あのときの思い出が」「小唄というのは、そもそも」「おばあちゃんが研精会で」とか。

でも、時々、フト「包丁ぉ一本ん、さらしにまいてぇ」とかいう一節が口から出てしまうともある(ない?)。あと、「知らぬ同士が、小皿叩いて、チャンチおけぇさぁ」とか。けっこう狼狽します。

ところが、この本では、見事に解釈してくれるんですね。喪失という状況にある人間が、「丘」に表象される高みの境界に立つことによって、世界のパースペクティブを取り戻して再起するという、やや図式的すぎますが、納得的でした。

ちなみに、月の法善寺横町もちゃんちきおけさも、月という象徴的な高みから見ている視点が重要なのだ、ということでグチャグチャと説明されていて、それなりに面白いかった。

永井均センセのゼミに出ていたことはあるのですが、永井センセが月の法善寺横町が好きだというのに、ホッとたことも思い出します。

10枚組のハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant)の2枚目。Hob. XVI/ 33, 1, 12, 42, 51。

2321号:2003/02/03(月) 01:53 ID:g.TiHYII
読むものが無くなって、六本木の青山ブックセンターで帰りの電車のための本を探していたら、岩波文庫でちょうどいいのを見つけました。『ギリシア・ローマ名言集』(柳沼重剛編)です。この手の断片集はハードカバーではたっぷり整理されていますが、こじんまりとしたものはあまりぞっとしなかったのですね。でも、ちょっと気がかりになって手にとってみると、文庫本にしては、珍しく原文が添えてあるんですわ。

自慢じゃないですが、試験落ちてから、ギリシア語なんか読んでませんでした。しかし、こうした小さな本だったから、手に取れました。そして、なんて、ギリシア語がいとおしく思えたか、と。

εν υδατι γραφειν

「水に書く」というような簡単なことわざが、響いてくるのかな、と。

10枚組のハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant)の3枚目。Hob. XVI/ G1, 3, 13, 30, 44, 43。

24dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:53 ID:g.TiHYII
>喪失という状況にある人間が、「丘」に表象される高みの境界に立つことによって、世界のパースペクティブを取り戻して再起するという、やや図式的すぎますが、納得的でした。


いろんなことがあったりして、少しばかり内省的な気分になったりすると、自分の場合は「河」をイメージする歌が頭に浮かぶことが多いです。

例えばドアーズの"Yes, the river knows"とかブルーススプリングスティーンの"the river"やら。川の流れのようにもあるかなw

ゆく河の流れは絶えずして・・・の方丈記でもそうだけど、川というのが、何か人生の流転とか記憶の持続みたいなものの物語を呼び寄せる装置みたいになっているんですなー、きっと。

そういえば、大学時代に読んだノーマンド・バーリンの「悲劇、その謎」(この本おすすめ>21号サン)では、「ハックルベリーフィンの冒険」と「イージーライダー」の比較分析がとても面白かったのを覚えている。

曰く、ともに極めてアメリカ的なエピソード、つまり「逃亡の物語」であるも、ひとつは神話的なエピソードが自然・・・つまり「川」を中心として物語として発動させる装置となっているのだが、もうひとつは悲劇的な物語として結末を迎える。その大きな違いが、ハックとトムが暴力的な光景に立ち向かう母体となる「川」と「道路」の違いだ。「川」は母なる海へ回帰することを約束されているが、ハーレーダビッドソンで疾走する「道路」という物語装置は、そのような慰撫もなければ神秘もない。
そこは都市と都市を結び、終着点はどこにもない。ただぐるぐると回るだけなのだ。
そして、それは、自分達人間の存在、そして自分自身の「謎」に縛り付けられたギリシア神話の悲劇の主人公に重なる。。。。

神話的な、川の流れのような簡潔なる人生の流れに、人は時としてあこがれ、歌にするのはそんなところなのか、と思う。


本日、サッカーマガジン。
岡田インタビューが飄々としていて、なんだか頼もしく思えた。
音楽はまたもやwindowsの起動音のみ。

2521号:2003/02/03(月) 01:54 ID:g.TiHYII
2003/01/29(Wed) 23:50 No.155
酔っ払っています。取材先が近かったので、神田に。巌松堂から小宮山へといういつものルート。

『光の教会 安藤忠雄の現場』を4号タンのようにゾッキ本コーナーでハケーン。700円。らっき。

理想的に描きすぎだが、安藤さんはすごい。酒を飲まない人は、なんかやる確率は高くなるよな、とか改めて思って飲んだ。

10枚組のハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant)の3枚目。Hob. XVI/ 10, 5, 37, 49, 49。昨日の2枚目と同じように、古楽でやってる。チェンバロともピアノともつかない音色がなんとも。

>>4号タン。「河」っすか。

ぼくが川で思い出すのは、エリック・アンダーセンの『ブルー・リバー』なんだけど、この曲、聴くたびにヤなことが起こるんよ。で、聴きたいけど聴けない。そんな曲ないっすか?。そんな曲のひとつがあと、カンサスの"Dust in the Wind"。友達が倒れ、父親が…みたいな曲でね…。縁起でもないみたいな。いい曲なんだけどね。

26dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:54 ID:g.TiHYII
2003/01/30(Thu) 01:43 No.157
>酒を飲まない人は、なんかやる確率は高くなるよな、

禿堂。

>とか改めて思って飲んだ。

ここワラタ。

本日
「イーメールマーケティングで市場を100倍に伸ばす方法」
仕事がらみ。

2721号:2003/02/03(月) 01:55 ID:g.TiHYII
2003/01/31(Fri) 01:55 No.165
 精神分析医である中井久夫さんの『清陰星雨』(2002、みすず書房)を読み返していたら、新約聖書のパウロの手紙で面白い解釈がのっていました。英語のconscienceをはじめ、フランス語、イタリア語、スペイン語は「良心」と「意識」が同じ言葉だそうです。

 西欧の精神医学は「無意識」という概念を認めるのに反発を覚え、無意識に行動が左右されるということは耐えられなかったのかもしれないと(やや言葉を敷衍してますが)、中井さんは書いています。

 なるほどね、思いました。あたしなんぞは、意識がそもそも良心と同じなどと考えるようなことはありませんでした。

 フロイトなどが無「意識」を怖れるというのも、自分が自分でなくなるというか、人間が人間でなくなるというよな感覚をもっていたのかもしれませんわな。言葉のひとつひとつにも、こんなに意味合いが違うんだもんな、と改めて思いました。良心なんていう手垢にまみれた葉ひとつとってもね。なんて。

10枚組のハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant)の5枚目。Hob. XVI/ 7, 47, 23, 27, 52。古い楽器でやってるんだろうな。

2821号:2003/02/03(月) 01:56 ID:g.TiHYII
2003/02/01(Sat) 07:59 No.167
 新しい本では、特に読みたいものがなかったので、こういうときは、電車の中で読むのは、いつもカバンの中に入れてあるプラトン『国家』。いま入れてあるのは岩波の上巻。これを読んでいると、こねくりまわした理屈を言うヨーロッパの人間なんかには、日本人は口ではまともに対抗できんなと思うし(ましてや向こうさんの言葉では)、逆に、理屈だけで行動力は足りなくなったんじゃないかとか、ドイツの観念主義があれだけコムズカシクなったのも、ギリシア・ローマの伝統に(もちろん、アラブ経由で、いったんは中世神学が受け止めたものだけど)対抗するためなんじゃないのかとか、つまんないことが頭に浮かんできます。

 ということで、サッカー本のことでも少し。岡ちゃんの『蹴球日記』のことでも書こうかと思ったけど、『バルサとレアル スペインサッカー物語』フィル・ポール、NHK出版にします。

 これはもう珠玉のような本で、『サッカーの敵』の旅をスペイン限定でやったような本なのかな、と。スペインの事情なんか肌で感じられないあたしとしては、カスティーリャやカタルーニャ、バスク、アンダルシアなどの地域主義、40年以上続いたフランコ時代というのも、言葉でしかわからないけどね。

 著者は"Morbo: The Story of Spanish Football"という原題の通り、熱狂的な「モルボ」がキーワード。最初にスペインサッカーの発祥の話と、最後にクラブのこぼれ話とふがいない代表の歴史を配して、それにはさみこむ構成で、アスレチック・ビルバオ、バルサ、レアル・マドリー、ベティスという有力クラブの地元を訪ね歩きます。

 グアルディオーラが試合後のインタビューをカタランで語るのが好きだったり、カタルーニャ代表の独立を求めていたり、地域の学校でカタランの詩を読むように説いてまわったりしていたみたいな話は、ちょっと考えさせられました。いま、バルサを出て、イタリアであえいでいる彼は、カタルーニャが重荷になって逃げ出したのだろうかとか、あるいはカタルーニャの栄光を示そうとして、それが重荷になっているんだろうか、とか。

 ずっとクラシックばかり聴いていたので、Hank Mobley: Peckin' Time。Lee Morganとの競演。

2921号:2003/02/03(月) 01:56 ID:g.TiHYII
2003/02/01(Sat) 23:56 No.174
 『蹴球日記』岡田武史、講談社に関しては、あまり目だった評論も出ていないので、勝手に書いてみようと思う。

 岡田武史の現役時代にはほとんど印象にない。代表でもスイーパーか守備的ハーフの控えだったし。古河の試合は観たことない。どうでもいいけど、いかに大型化が進んでいなかったとはいえ、当時の代表DFは加藤久とか石神なんかも含めて175cmぐらいじゃなかったかと思う。それはさておき、フランス大会の予選で突然、監督となる前の印象というと、ドーハの中継の時の涙とか、アメリカ大会の解説ぐらいでしたね。当時の解説というと、松本育夫とか加茂周とか、その前だと釜本とか岡野俊一郎あたりでして、岡田武史の解説は「冷静だな」という印象が残っている。

 そんな岡田武史が「以外とやるじゃない」と思わせたのが、ジョホールバルでの勝利の後、次の週のサカマガに書いた監督として試合を振り返った手記。相手がいきなりスリートップで来た時の対処とか、中田と名波へのマークが厳しかったらすぐにポジションチェンジしろと伝えていたとか、すごく具体的に書いてあって新鮮だった。そんなの、それまで読んだことなかったし、誰も書いてなかったと思う。文章もうまいなと感心した。

 さて、蹴球日記。本人があまりこれまで語ってこなかったと思う、フランスワールドカップの日々を4年後に改めて振り返りながら、日韓ワールドカップを追うみたいな構成がとてもよかったと思う。フランス大会の後はさっさと辞めて、協会にはぶ厚い報告書は書いたんだろうけど、あまり一般のサポ向けには語ってくれてなかったし。例えば今回、オープニングセレモニーを見ながら、4年前のセレモニーと開幕戦の記憶がまったくないと語るところなどは、「ああ、そうなんだろうな」と思ったりして。テレビで見ていたにせよ、アルゼンチン戦のことで頭がいっぱいで記憶が飛んでいるらしいんでわ。すごいな、と。

 ゴシップネタでいいなと思ったのが、なぜかデル・ピエロと懇意な岡ちゃんがイタリアのパーティに呼ばれて、調子の出ないイタリア代表に「どこが原因なんだ」と聞く場面ですかね。デ・リービオが「あの頑固オヤジ(トラパットーニ)がいるかぎりダメさ」と言ったとか、デル・ピエロが「マルディーニは自分からスタメンを外すよう求めるだろう」とか言ったとかは、伝えられてない話しなのでなかなか面白かった。

 『山本昌邦備忘録』とシンクロするロシア戦のカルピン対策もなかなか。岡ちゃんは左サイドに服部を使って、小野を右サイドに持ってくればいいのにと思っていて、山本コーチに「なぜそうしなかったの?」と聞いたら、「小野を右サイドをやらせてよいことがなかった」「カルピンはどうせ抑えられないから、逆サイドでディフェンスラインのカバーができる明神を使って対応」するという答えが返ってきたというんですわ。『備忘録』では、小野が左でいいのは、ユースの頃からやっている中田浩と稲本とのコンビネーションが冴えるからと一段、深めて書いてあって、ふむふむと思いましたね。実際、この後、ロシア戦を見返して、うなづくところは結構ありました。

 後、エピソードで面白かったのは2点。最初の方で、韓国から日本に戻る時、NHKの出演にどうしても間に合わせるため、朝日新聞がチャーターしたセスナ社の小型ジェットに同乗させてもらったとか書いていたところ。さすが大新聞はカネのかけ方が違うな、と。もうひとつは、天皇一族とスウェーデン戦の後、話をするシーン。皇族に「天候のことで天皇陛下にお願いしてみては」とか言われたというのは、冗談めかしては書いているが、ちょっと薄気味悪かったですね。

10枚組のハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant)の6枚目と7枚目。Hob. XVI/ 7, 47, 23, 27, 52, 11, 19, 35, 34, 51。ほとんどフォルテピアノでやっていることに、いまさら気づいた。

30dancing@管理人:2003/02/03(月) 01:57 ID:g.TiHYII
2003/02/02(Sun) 02:12 No.175
昨日は例によって朝まで飲む。
夕方近くになって、もっそりと起きあがると、そのまま仕事へ。休出。

電車の中で、
Stanley Clarke "Journey to love"
ジェフべックの入っている一枚だが、何度聴いても期待はずれ。
Stan Clarkeは、やはり一枚目、それからスクールデイズ、あとはチックコリアがらみだけがいい。家では、Stanley Clarke Live1976-1977。

この2−3日、電車での移動時間やらを利用して、「賃労働と資本」。
こういうのを今、学生ではなく、しっかり賃労働者としての立場から読みかえすと本当に、脳みその襞にしみじみと入っていくような気がするw

エンゲルスは書いている。
「ブルジョアたちへの解説--極めて難しい経済学的説明でも容易に理解できる無教養な労働者たちが、かかる厄介な問題を一生涯ときえないわが高慢ちきな「教養階級」に比べてどんなに優越しているかということを、彼等が納得しするための。」

今日明日で読みきろう。


その他、
Carlos Santana and John Maclaughlin "Love Devotion Surrender"
ヒノテル "決定版"

3121号:2003/02/03(月) 08:09 ID:s.UiFgZU
 新スレへの移転で消耗しきっている4号タンを尻目に、昨日は久々に異国から帰ってきた従兄弟たちと渋谷のホテルで昼間っからメシを喰い、酔っ払い、風呂に入って昼寝。夕方、起きたと思ったら、妹が北海道土産のカニミソを持ってきたので、樽酒をしたたか飲む。吉田健一さんが書いていたけど、日本酒樽酒は魔の酒。すなわち痛飲。爆睡。9時に寝て、起きたら7時。昼寝も入れると12時間ぐらい寝たかな。

 修論を書いているとき読みたかったけど読めなかった本を読んでいこうかと、フト思い立ち、日曜日からは『力に満ちた言葉』ノースロップ・フライ、法政大学出版局を読み始める。一週間ぐらい読みあげたい。

 それにしても4号タン、賃資とは懐かしい。ずいぶん前に読んで、岩波版持っていたんだけどなぁ、いま見つからない。

音楽はハイドンのピアノソナタがかけっぱなし。

32dancing@管理人:2003/02/03(月) 23:50 ID:pe/1qqa2
日曜日は久々にイセザキチョウの古書店めぐり。
クレイマークレイマーしていたので、あまり時間はなかったのですが、

「市場」金子勝
「ケインズ−時代と経済学」吉川洋
「甦るマルクス」アルチュセール
「日韓サッカー文化論」ノ・ジョンユン

の4冊購入。

「日韓サッカー文化論」は、帰りによった喫茶店で小一時間ほどで読みつくす。

しかし、この本が何故「日韓サッカー文化論」というタイトルになっているのか。
そんなことを言いたくなるぐらいに、日韓サッカーの文化論は出てこない。
だが、むしろ、そんなことが肩の力を抜きながら読むことが出来る要素なのか、
楽しく読むことが出来た。

印象に残ったのは、ノジョンユンがJリーグを出て、オランダに渡ったときの話
だ。
当人がいうところの人種差別的な行為というのが、なんだかボクにはちっとも人種
差別的な光景に見えず、むしろ悪いのはノさん、あんたじゃないwと思わせるような
エピソード。基本的に、ノという人はファイター気質のようであり、福岡でサポーター
に怒ってユニを投げつけたのも、この本を読んでからだと、なるほどと思わせるかも知れない。

で、今突然思いついたのだが、よくよく考えてみるとボクが韓国人の自伝・・・というか
本人の著述になる自伝みたいなストーリーを読んだのは生まれてはじめてかも知れない。
あとは、在日の人々の物語だけであって、そういう意味で、ノ・ジョンユンのキャラに、
巷にあふれる韓国人のキャラ、、、、純情なる愛国心・思い込みと紙一重の頑固さ・儒教
的な親や年上に対する謙譲の態度そして負けん気の強さ、漢気なる無謀さ・・・などを、
確認できた。
考えてみると、自分の知り合いの韓国の連中(在日はちょっと違う)も、なんだかそんな感
じの連中が多かったなあ、と思う。


Joan Jet and Black Hearts "I love Rock'n Roll"を電車の中で。
月曜なんで、少し気合いれなきゃと思って、CD棚から適当選んだ一枚。
しかし、この曲は名曲だ。

こういうストーリーテリングを歌いこむリリックが日本のポップスにも
欲しいものだわい。

33dancing@管理人:2003/02/04(火) 00:26 ID:pe/1qqa2
>21号さん

>英語のconscienceをはじめ、フランス語、イタリア語、スペイン語は「良心」と「意識」が同じ言葉だそうです。

フランス語では、Bon sensは、良識=良心=判断力=意識で、さらにデカルトの方法序説の冒頭では、理性(レゾン)と
同義のものと取り扱われています。

で、デカルトは、「ボンサンスはこの世でもっとも平等に配分されていて、真実と虚偽を見分ける力は人すべて
平等である」といってます。
デカルトがボロカスにいわれてしまうのは、こういう一見楽観的な人間観で話を説き起こしてしまうところに由来します(きっと)。
そして、さらにデカルトは、こういうボンサンスを正しく導けば、だれでも真実にたどりつくことが出来るという
(すなわち精神指導の規則)ことを、彼の生涯をもって証明しようとした人でもありんす。

しかし、実は、そのデカルトの考える「人間」というのは、かなり不透明で論拠しがたい存在であることは、デカルトも認めている。
デカルトのコギト論(全てを懐疑の中にほうりこんでしまっても"考える自分"という存在は否定しえない)は、実は「疑う」という行為
が前提になって見出されるものだ、と、新しいパースペクティブ(ボクにとってですが)でデカルトを語ったのは柄谷行人。

デカルトには、有名な「夢」のエピソードがある。
今、こうして考え、目にして、耳にするもの、その一切全てが「現実」のものと確証するのは何故か?
これが全て夢だった、としても、それはひとつも不思議なことではない。
そして、今、夢を自分が見ているのではないと自分自身で証明することは不可能なことだ、と。

コギト=考える自分というのは、実はこのような不確かな現実性を前提にするもので、延長だの真理だの
は、その不確かなもののの中で、いったん見出されるものに過ぎないのである・・・とデカルトを裏返し
て、自分は考える。


以上によって、欧州人は、恐らくもともと自我だの良識などというものは、もろくて幻想的なものだと、とうに知っていた
のではないか、、というのがボクの考え方です。
だから、それらの見解は、別にフロイトだのニーチェだのマルクスだのの発見ではないのだ。
むしろ、それに逆の傾向・・・すなわち、良識や意識をもって人間が人間を律することが出来るという認識への反動として、
そういう、むしろ一般的な見解が19世紀の終わりに突然反動化するように現れたということです。


そして、ボクが欧州人が偉いと思うのは、むしろそのような不確かで認知されえない人間の秘密に対して、それでもコギトを
もって、何かをなさんとした・・・サルトルのデカルト理解と同じです・・・・というところであって、
それが世界史をリードすることが出来た原因だとも思っています。

>それにしても4号タン、賃資とは懐かしい。
ボクも懐かしいですw

なんでこんなの読み出したかというと、なんで世の中デフレなのに、賃労働者、つまり自分の
生活はハッピーにならないのかということについて、先日じっと手のひらを見ながら考えた結果
それが、日本的なボーナスと残業代の風習に起因するのではないかという革命的なハケーンをした
からです(爆
これについてはまた後日書きます。

3421号:2003/02/04(火) 08:01 ID:iBWzo6nM
>>32
昨日は、たぶんラストの新年会2つをハシゴして酩酊状態でした。
今日はナンバーのプレミア増刊号を買います。

で、ぼくもアルチュセール好きだった。本も好きだし、最後には狂って奥さん殺してしまうような
フランス人の知識人の孤独さというか、フランス的エリートの孤独さも好きだった。
入院後にメキシコで出したインタビューなんか痛切でしたねぇ。

35dancing@管理人:2003/02/05(水) 00:34 ID:QBpHVdo.
本日、帰りに寄った喫茶店にて「賃労働と資本」読了。

賃金の貨幣価格つまり名目労賃と、実質労賃の違いのくだりなどは、心に沁みて読んだりするw

続けて、「賃金・価格および利潤」に突入。まさにマルクス月間ですわー。


>21号サン
入院後にメキシコでのインタビューってどんなのなんでしょ。
ところで、なんで欧米人っつーのは、体が弱ったり、死期が近づくとメキシコに行くんだろう。
ギルエヴァンスもミンガスもメキシコだったし、ジミヘンで有名な"Hey Joe"で、浮気していた
自分のオンナを撃ち殺してしまったヤツが逃げるのもメキシコ。
「明日に向かって撃て」で、ポールニューマンとロバートレッドフォードが逃げ込んだのはどこ
だっけ?あれはメキシコじゃなかったか。
犯罪者と死期の迫った人間を同列にするのもよくないけど、きっと欧米人のなかに記号としての
メキシコってあるんだろうなーと思ったりする。
王朝時代の熊野みたいなイメージかな。
犯罪者が逃げるとこと療養するとこと死ぬ間際に行くとこって、けっこうつながってたりするん
ですよねー。

ナンバーのプレミア特集は漏れも買います。

36まつざき:2003/02/05(水) 14:36 ID:yBj.jrY2
『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』永井均、産業図書
待望の永井センセの新刊。前作の『転校生とブラック・ジャック』のなかでもゼミの学生が出てきて「ひょっとしてあいつかな」とか想定する密かな楽しみあったのですが、今回はお得意の子供というか大学生と猫の対話という形式でプラトン『国家』、アリストテレス『ニコマコス倫理学』から、現代のメタ倫理学まで、M教授の講義をサカナに語るという形式で読ませてくれる。

実は(ということもないのですが)、ぼくは唯我論自体にはまったく興味がないのですが、逆に唯我論的疑問を持つ人たちには興味があるというか、なぜにそんな疑問を抱くのか、本当に存在論的な恐怖感を感じているのだろうかとか、そっちの方に興味があるんです。だから、現代哲学をやっている人たちを「ある異常な団体の普通の行動」を観察するみたいな密かな楽しみで見ていたりしたんですわ。

永井センセは大学院なのに、原語での読解とかまったくやらんのね。『ウィトゲンシュタインのパラドックス』クリプキ、産業図書の黒崎さんの訳をひたすら考え込んでいく、みたいな演習で動揺したんすわ。で、永井センセのお得意の文句は「哲学の価値は問いにある。誰もいままで口にしたことのなかったような問いこそが重要なんだ」みたいなことなんですが、演習では、本には書かないような仮説をボソボソとしゃべってくれたりして、「なるほどねぇ」とか思っていました。

この本も途中までですが、本当に面白い。ぼくは親戚の子には永井センセの『翔太と猫のインサントの夏休み』をあげたりするんですが、考えることの発見というか、翻訳じゃない哲学というか、哲学(史)研究じゃない哲学みたいなのを感じられるな、と。

>入院後にメキシコでのインタビューってどんなのなんでしょ。
単行本になってました。本棚の奥の方にあると思ったんで、こんど捜しておきます。

>ところで、なんで欧米人っつーのは、体が弱ったり、死期が近づくとメキシコに行くんだろう。

ほー、新鮮。「明日に向かって撃て」は南米でしたよね。で、「次はオーストラリアだ」とか言ってストップモーションでした。

3721号:2003/02/05(水) 15:17 ID:yBj.jrY2
>>36の名前が…
じつはここ、超便利なんで、素早く自分たちの掲示板つくってしまったんですが、そこで使っていた名前が出てしまった…

38dancing@管理人:2003/02/05(水) 15:20 ID:sN.krUg2
すみません、調べたら「明日に向かって撃て」はボリビアでした。
さすがに10年も前に見たビデオであやふやです。

39dancing@管理人:2003/02/05(水) 15:23 ID:sN.krUg2
>>37
「自分たちの掲示板」って、いったい・・・

4021号:2003/02/05(水) 15:30 ID:yBj.jrY2
>>36
あ、いつも行ってる恵比寿の居酒屋の掲示板です

41dancing@管理人:2003/02/08(土) 15:01 ID:mbt.rW/o
サッカーマガジン今週号
ナンバープレミア特集

プレミア特集のマンユー7番の系譜、カントナのクダリは(・∀・)イイ!!

42まつざき:2003/02/09(日) 13:32 ID:QPO/W/wM
アルチュセールの本ですが、やっと見つかりました。『哲学について』筑摩書房、1995です。訳は今村仁司センセ。

ぼくも知らなかったけど、アルチュセールってメキシコで人気があったんですってね。対談相手のメキシコ人女性、フェルナンダ・ナヴァロが「私の仲介で大学の研究者たちが彼をメキシコに招待して、ラテンアメリカにおける『マルクスのために』と『資本論を読む』の出版10周年を祝おうとしたとき、彼は驚き、とまどった。彼はこのような成功が理解できないと言った。なぜなら、二つの著作を書いているとき、彼はフランスの現実しか考えなかったし、彼の仕事がこのように国境を越えることなど夢想もしていなかったからである」(『哲学について』p.15)と書いているように、アルチュセールは大衆的にも大きな影響を与えていたそうなんですわ。

奥さんのエレーヌを精神錯乱で絞殺してしまったのが80年で、この対話は82年から84年にかけて往復書簡という形で行われたようです。好きだった箇所はいつものようにページを折っているので、ひとつ探してみますと…。

「ひとつの観念を信じるときには、あたかも観念が私を支配し、その観念の実在と伸二筒をしの現前を通して私に押しつけるかのようにみえます。役割を逆にして言えばね観念が私自身にまるごと呼びかけ、その真理を承認するように私に強制するかのように事態が進むのです。このようにして、イデオロギーを構成する諸観念は暴力的に、乱暴に、人々の自由な意思に押し迫り、これらの観念が信じるであると諸個人が自由に承認するのを余儀なくされるような仕方で彼らに呼びかけているのです。諸個人は-中略-自由な主体へと構成されるのを余儀なくされるのです」(p.82)

昨日からショスタコーヴッチの弦楽四重奏曲全集を聴いています。演奏はルビオ・カルテット。brilliantシリーズ。2, 8, 13, 3, 7, 9と聴いたけど3番が素晴らしかった。作曲者は違うけど、ロシアつながりでいえば、春の祭典の弦楽四重奏曲版みたいなイメージ。

43まつざき:2003/02/09(日) 15:15 ID:QPO/W/wM
すごい文字化けプラス書き間違いがあったので「中略」部分も含めて印象箇所を再掲します。

「ひとつの観念を信じるときには、あたかも観念が私を支配し、その観念の実在と真実をその現前を通して私に押しつけるかのようにみえます。役割を逆にして言えば、観念が私自身にまるごと呼びかけ、その真理を承認するように私に強制するかのように事態が進むのです。このようにして、イデオロギーを構成する諸観念は暴力的に、乱暴に、人々の自由な意思に押し迫り、これらの観念が信じるであると諸個人が自由に承認するのを余儀なくされるような仕方で彼らに呼びかけているのです。これらの個人は、真実をそれが現前しているところで承認し、特定のイデオロギーを構成する観念の内容と形式をそなえたものとしてそれを言うことかできる自由な主体へと構成されるのを余儀なくされるのです」(p.82)

44dancing@管理人:2003/02/09(日) 16:15 ID:MVHNtQ4E
土日と遊び呆けていました。
電車の中で
サイード「プロパガンダと戦争」

ウィークリー・アル・アフラーム
http://weekly.ahram.org.eg/
に掲載された寄稿文をまとめたもの。

このエジプトの英字誌は、現在イラクで秒読み段階になりつつあるアメリカによる戦争
の記事で埋め尽くされている。

サイードは自分の言論の場をアメリカにおいて、言論戦を果敢に挑む。
イスラエルの言論操作、そしてイスラエルに対する過去の罪悪感を帳消しにするべく
他所に転嫁しようとするアメリカ、そして同時にアラブにおける覇権を確保しようと
目論む背後の意思を、彼は厳しく糾弾する。正論であると思う。
しかし、現在のアメリカの国家覇権主義に対するカウンターが、このような正論でのみ
語られるというのは、一体どういうことだ。それだけ、アメリカの覇権主義が紋切り型
の帝国主義であるということなのか。

「賃金・価格および利潤」読み続く。
ウェストンくんがボロカスにされていてかわいそうな本であるw


Gil Evans "Individualism"
Pharoah Sanders "Tauhid"
Bob Marley "Rebel Music"
Verrill Keene "An afternoon affair"
ここ数日のCD。
ギルエヴァンスは、やはり「インディビディアリズム」が最高傑作、オレ的には。

45dancing@FWF:2003/02/09(日) 18:25 ID:MVHNtQ4E
サポティスタクレームスレに書きながら
Miles Davis "At Fillmore"
マイルスのトランペットが絶好調の頃の一枚なのだが、キースジャレット本人お怒り
の通り、オルガンのファズとディストーションのイコライジングがもうめちゃめちゃで、
テオマセロの先走り感でいっぱいの一枚。
もちろん、テオの編集でこそ生きる作品もあるのだが、ライブに関してはホント勘弁
して欲しかった。。。
もちろん、それをのぞけば、最高の一枚であることには異論なし。
ジャックデジョネットの変則リズムキーピングがぞくぞくする。


>>42
メキシコはマルキシズムとなんだか相性のいいところで、確かインターナショナルも
かなり早い時期から出きていた・・・という記憶があります。
トロッキーの亡命先もメキシコでしたね。

・・・なんて書いてから、一応ウラとっておこうと思い、グーグル検索したら・・・

「メキシコの国立宮殿の壁画にはマルクスとレーニンの肖像あり」
http://member.nifty.ne.jp/liga-folklore/viaje/mexico14.htm

「メキシコ内乱のまとめ」
http://ww1.m78.com/topix-2/mexico%20insurgency.html

などを見つけて、読んでみるとたいへん興味深い内容でありんした。


そういえばサパティスタというポストモダンな民族主義者もメキシコですね。

面白い国です。

4621号:2003/02/09(日) 23:04 ID:QPO/W/wM
>>44
あのジョン・リードが書いた『反乱するメキシコ』って読んだ?パンチョ・ビラとか出てきて、冒険小説みたいで面白い。
筑摩から出ていたけど、もう古本屋さんにしかないだろうな…。

ショスタコーヴッチの弦楽四重奏曲全集を、結局1日で聴いてしまった。3番、7番、9番と14番が印象的。

47dancing@FWF:2003/02/10(月) 01:16 ID:3Cvd0S7A
「反乱するメキシコ」チェックしてみます。
ただ、各イーシーブックサイトでは絶版扱いになってますね。
書評は見つけました。。。

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~kondo/ReedWomack.htm


サイード「戦争とプロパガンダ」読了。

やたらコンラッドが引き合いに出されるところが気になった。
『密偵』『闇の奥』など。
『密偵』は読んだことないので、そのうちチェックしたい。

本など読みつつ
ヒノテル "Off the coast"
Miles Davis "Bitches Brew"

4821号:2003/02/10(月) 03:31 ID:QPO/W/wM
書評を見て、思い出しながら、ちょっと書きます。本では「パンチョ・ビリャ」と表記されている人物は、一度は革命を成功させながら、人がよくって詰めを欠いて、ゲリラに戻るしかなかったけど、完璧なフォークヒーローで、日本でいえば西郷隆盛的な人物だったんでしょうかね。ジョン・リードが社会主義のことを吹き込む場面があるんですが、「ワシよくわからん」みたいな感じで受け流す。ウォーレン・ビーティの『レッズ』で、ロシアの地で、やっぱり農民相手に演説するリードの姿が描かれているんですが、書評を読んで、その場面をちょっと思い出しました。

>ただ、ボクの読書量などは別にそんなに多いわけではないと思う。
>同スレの21号さんなんか、もっとすさまじい。

ぼくの読書量も完璧に落ちました。ずっと大学に残って研究者目指しているヤツらのうち、本当に優秀なのは、テレビ持ってないもんね。それで、読書計画キチンと立てて、ずっと本読みまくり。いまでは会社と家との往復時間と、電車での移動時間だけがほとんどで、休日なんかは全然ダメポでして。情けないけど。

ハイドンのビアノソナタ全集は8枚目。飽きてきた。

4921号:2003/02/10(月) 03:34 ID:QPO/W/wM
くそぉー!ハンブルガーの試合見ていて、「だめだこりゃ」と思ってたら、高原90分に同点ゴールじゃん…見逃した!

5021号:2003/02/11(火) 15:45 ID:KaleLnMA
「自分の感受性くらい」
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

「倚りかからず」
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない 
もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい

詩集「自分の感受性くらい」と「倚りかからず」は収められてはいませんが、無性に誰かに背中をどやしつけられたいとき、ぼくは茨木のり子さんの詩集を読みます。『茨木のり子 詩集』(思潮社)には大好きな、このふたつは載ってませんが、おそらく手に入りやすいのはこれだけ。しかし、以下のような素晴らしい詩ょ読むことができます。引用はいずれも部分です。

「わたしが一番きれいだったとき」
わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

「学校 あの不思議な場所」
学校 あの不思議な場所
校門をくぐりながら蛇蝎のごとく嫌ったところ
飛びたつと
森のようになつかしいところ


ハイドンのピアノソナタ全集も9枚目。

51dancing@FWF:2003/02/12(水) 03:58 ID:FynKmvBk
クレイグ・マクギル「サッカー株式会社」
現在読み進み中。

今日は、
マンチェの90年代モノの「黄金伝説」
「エリック・カントナ」
のビデオを観賞。

ネットに向かいつつ音楽は
Miles Davis "Live Evil"
David T. Walker "With a smile"


>>50の21号たんのレス見て、現代詩について何か書こうと思って、思潮社の「現代詩文庫」
の数冊をひっくりかえし、さらに10代の時のアイドルであった吉本隆明の全詩集などをひっ
くりかえしてみる。


ちらっと、もう今でも諳んじることができる一節


ひょっとすると 植物のような/廃疾が ぼくにとどめを刺すかもしれない/ぼくが罪を忘れないうちに
ぼくの/すべてのたたかいは おわるかもしれない

との詩句にぶちあたる。

先日ガンによる余命いくばくもないことをカミングアウトされた名物編集者である××氏
(名前失念)が、なにかのインダビューで出ていて、吉本隆明がもうすでにボケてしまってい
るということを暴露していた。
吉本の娘であるばななに、「なんだあれ、おめえ完全にボケちまったろ?」といったら、
静かに肯定していたというくだりだったのだが、なんだか本当に複雑な心境にさせられる
インタビューであった。

いつも、ボケちまったと揶揄されてきた吉本氏だが、今度は本当にボケてしまったらしい。。。

確かに最近出てくる対談物は(そんなになってもまだ近作を購入し読んでいるボクって、
やはり「信者」というヤツか)、その戦闘的言辞スタイルはさび付いてしまったとはいえ、的確
なところもあった。しかし、もう全体として、千円なんぼのお金で買うようなものでは
なかったと後悔させるものだったのも、これまた悲しい事実。

吉本隆明がこうなり、中上健二が死に、10代のボクの最後のアイドルである柄谷行人がQで挫折し、
ついに、不思議の国のアリスの白いウサギのように、とある世界へのガイドになっていた道標みたい
な存在が全滅しそうになっているのだ。非常に寂しい。

5221号:2003/02/12(水) 09:46 ID:Fq0gbdaY
うーむ、こんなことリアルではほとんど話したことないのに、うーむ、なんで読書傾向が似ているんだ…。
実はぼくも吉本「信者」で、ほんどすべての本は買ってます。
吉本ボケ説は、まあ、根強く20年ぐらい前から出ていて、伊豆の事故からは本当にそうなっちゃったんだろうかと心配
しましたが、なんともなくって、いまの状況もなんとか…と思っています。
ただ、自分でも「夜中にボケたことやってる」とか告白してるし、心配はしているんですが…。
9.11直後の『Insight』インタビューではさすがとか思ったし…。

5321号:2003/02/12(水) 13:59 ID:mgO28Rto
>>51
その編集者、どう考えてもこの前死んだヤスケンさんだよね

54dancing@FWF:2003/02/12(水) 23:20 ID:tb.lWjlM
安原顕氏ですね。
もう亡くなったんですか。
ってことは、あのインタビューを見たのは年末ぐらいだったから、その後すぐだった
んですね。うむー。

吉本隆明は、やはり中田英敏が今のサッカー少年必須のアイテムだったように、ポストモダン
大旋風の前後までは外せないひとだった。。。ということでしょうか。

ボクがこの間間違って買ってしまったのは、超「戦争論」だったのですが、内容はともかく、
こんな小林よしのりへの当てつけのタイトルの本をわざわざ出してしまうところに、すでに終末
感がただよっているというか。。。

ボクの吉本フィーバーは、ちょうどリアルタイムだとマス・イメージ論が出た頃でした。

コムサの服着てanan出てたりした頃ですね。あと糸井氏とつるんでた頃でもあります。
懐かしー。

5521号:2003/02/13(木) 00:24 ID:0eaknE5A
『勝負士の妻 囲碁棋士・藤沢秀行との五十年』藤沢モト
 ぼくはザルですが碁をやりまして、それは、東洋の知恵の正当な継承者であるという自覚も少しはあるのですが、なにせザルですから負けてばかり。しかし、碁が少しでもわかるというのは人生をどれだけ豊かにするのか計り知れません。ぼくは碁がわかるということを誇りに思っています。なんて。
 そんな碁の世界において、ぼくの永遠のアイドルは藤沢・アル中・秀行先生です。センセではありません。先生です。
 秀行先生の「厚い」碁に惚れることができただけでも、ぼくは碁の概念が理解できたことがうれしい。
 アル中で、棋聖戦防衛の時は地獄の断酒をしていた秀行先生を見られたことは、よくも悪くもアルコールとの付き合い方を教えてくれました。
 その奥様であるモトお母さんの本が出るとは…。ヤバすぎます。
 でも、アル中の夫を再生させる女性の姿のなんと気高さよ。惚れます。
 途中ですが。マジでお勧め。特に男女間で悩んでいる人たちに。悩みがいかに小さいかというか、秀行先生を遊ばしているモトさんの掌の大きさに萌え。

5621号:2003/02/13(木) 00:31 ID:0eaknE5A
あ、角川Oneテーマ21新書です。
ハイドンのピアノソナタはようやく10枚聞き終わりました。
ということで、いまはNow the Time/ Charlie Parker

5721号:2003/02/13(木) 20:39 ID:L6C1AVuM
Number kidsの稲本特集を購入。頑張ってほしいと切実に思う。
マルブランクやデービスなんかより、使いつづければずっといいのに、と思うんだが…


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