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【今日】読んだ本と聴いた音楽をひたすら記録するスレ

2921号:2003/02/03(月) 01:56 ID:g.TiHYII
2003/02/01(Sat) 23:56 No.174
 『蹴球日記』岡田武史、講談社に関しては、あまり目だった評論も出ていないので、勝手に書いてみようと思う。

 岡田武史の現役時代にはほとんど印象にない。代表でもスイーパーか守備的ハーフの控えだったし。古河の試合は観たことない。どうでもいいけど、いかに大型化が進んでいなかったとはいえ、当時の代表DFは加藤久とか石神なんかも含めて175cmぐらいじゃなかったかと思う。それはさておき、フランス大会の予選で突然、監督となる前の印象というと、ドーハの中継の時の涙とか、アメリカ大会の解説ぐらいでしたね。当時の解説というと、松本育夫とか加茂周とか、その前だと釜本とか岡野俊一郎あたりでして、岡田武史の解説は「冷静だな」という印象が残っている。

 そんな岡田武史が「以外とやるじゃない」と思わせたのが、ジョホールバルでの勝利の後、次の週のサカマガに書いた監督として試合を振り返った手記。相手がいきなりスリートップで来た時の対処とか、中田と名波へのマークが厳しかったらすぐにポジションチェンジしろと伝えていたとか、すごく具体的に書いてあって新鮮だった。そんなの、それまで読んだことなかったし、誰も書いてなかったと思う。文章もうまいなと感心した。

 さて、蹴球日記。本人があまりこれまで語ってこなかったと思う、フランスワールドカップの日々を4年後に改めて振り返りながら、日韓ワールドカップを追うみたいな構成がとてもよかったと思う。フランス大会の後はさっさと辞めて、協会にはぶ厚い報告書は書いたんだろうけど、あまり一般のサポ向けには語ってくれてなかったし。例えば今回、オープニングセレモニーを見ながら、4年前のセレモニーと開幕戦の記憶がまったくないと語るところなどは、「ああ、そうなんだろうな」と思ったりして。テレビで見ていたにせよ、アルゼンチン戦のことで頭がいっぱいで記憶が飛んでいるらしいんでわ。すごいな、と。

 ゴシップネタでいいなと思ったのが、なぜかデル・ピエロと懇意な岡ちゃんがイタリアのパーティに呼ばれて、調子の出ないイタリア代表に「どこが原因なんだ」と聞く場面ですかね。デ・リービオが「あの頑固オヤジ(トラパットーニ)がいるかぎりダメさ」と言ったとか、デル・ピエロが「マルディーニは自分からスタメンを外すよう求めるだろう」とか言ったとかは、伝えられてない話しなのでなかなか面白かった。

 『山本昌邦備忘録』とシンクロするロシア戦のカルピン対策もなかなか。岡ちゃんは左サイドに服部を使って、小野を右サイドに持ってくればいいのにと思っていて、山本コーチに「なぜそうしなかったの?」と聞いたら、「小野を右サイドをやらせてよいことがなかった」「カルピンはどうせ抑えられないから、逆サイドでディフェンスラインのカバーができる明神を使って対応」するという答えが返ってきたというんですわ。『備忘録』では、小野が左でいいのは、ユースの頃からやっている中田浩と稲本とのコンビネーションが冴えるからと一段、深めて書いてあって、ふむふむと思いましたね。実際、この後、ロシア戦を見返して、うなづくところは結構ありました。

 後、エピソードで面白かったのは2点。最初の方で、韓国から日本に戻る時、NHKの出演にどうしても間に合わせるため、朝日新聞がチャーターしたセスナ社の小型ジェットに同乗させてもらったとか書いていたところ。さすが大新聞はカネのかけ方が違うな、と。もうひとつは、天皇一族とスウェーデン戦の後、話をするシーン。皇族に「天候のことで天皇陛下にお願いしてみては」とか言われたというのは、冗談めかしては書いているが、ちょっと薄気味悪かったですね。

10枚組のハイドンのピアノソナタ全集(Brilliant)の6枚目と7枚目。Hob. XVI/ 7, 47, 23, 27, 52, 11, 19, 35, 34, 51。ほとんどフォルテピアノでやっていることに、いまさら気づいた。


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