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音楽スレ(2023〜 「名盤500」準拠)

1korou:2023/02/26(日) 11:19:28
イヤホン試聴のやり過ぎで耳に若干支障をきたすようになったので
これからしばらくはスピーカー試聴に切り替える予定。
さらにそのスピーカー試聴をよりワクワクしてやり切りたいため
レコ芸「名曲名盤500」に準拠した連続試聴という形にすることを決定。
従前の「音楽スレ(2021〜 )」ではスレに入りきらなく恐れがあるので、ここに新規スレを立ち上げる。

ただし
①前回の連続試聴とは違って歌の入ったものは聴かない。よって、オペラ、歌曲集、宗教曲の大半は除外。
②「名曲名盤500」も最初から34曲連続してJ.S.バッハばかり続くので、今回も後回しにする。今回は、前回と違い
 末尾から逆に辿っていくことにして、まず500番のヴォルフは歌曲なのでそれを除外して499番の
 ヴィエニャフスキ(Vn協)から始めることとする。しばらくは多彩な作曲家、楽曲で退屈しないように開始。
③原則として「名曲名盤500」でベスト3に入った演奏で、ナクソス等で試聴可能なものについて比較試聴する。
 さらに「名曲名盤300」と重複する曲は、イヤホン実施で名盤認定したものも聴き、それも比較試聴の対象とする。
④新規にエクセルの表を作成し、試聴結果を記入して完成させる。

では、スタート。

2korou:2023/02/27(月) 11:19:08
499 ヴィエニャフスキ「ヴァイオリン協奏曲第2番」

ヴィエニャフスキについては、今まで全く聴いてこなかった。
いわゆる19世紀のヴィルトゥオーソ的ヴァイオリニストの典型例であるが
それだけにとどまらず、後世に残るこのようなヴァイオリン協奏曲を残しているという点で
他の名人ヴァイオリニストたちとは一線を画しているようだ。

レコ芸では、パールマンがバレンボイム&パリ管と組んだ演奏が高評価で
小沢征爾との演奏もその次に支持され
第3位としてハイフエッツのソロモン指揮による演奏がランクインされている。

バレンボイムのサポートによる演奏は
さすがにパールマンの輝かしく温かみのある音色が
この曲の魅力を最大限に引き出していて
やはりベスト盤だろう(小沢盤は未聴)。

ハイフエッツの演奏はユンク氏サイトでも聴けるので
こちらも通して全部聴いてみた。
音色の魅力についてはパールマンには譲るものの
この曲にふさわしい巨匠風の堂々たる演奏に圧倒される。
これも聴くべき名盤に違いない。

曲の本質により近いという点で、パールマンをベスト盤とするが
かといってハイフエッツも別の魅力でベスト盤ということになる。
曲そのものも、ストレートにロマン派のヴァイオリン協奏曲として
メンコンと双璧のクオリティだと思えた。

3korou:2023/02/28(火) 10:35:36
498 ヴェーベルン「管弦楽のためのパッサカリア」

初めて聴く作曲家が続く。
今度は新ウィーン楽派で、シェーンベルクの二大弟子の一人であるヴェーベルン。
厳格な書法で無調あるいは十二音を駆使した天才であり、戦後すぐに不慮の事故で急死したため
自らの芸術を完成させることなく終わったが、後世への影響は相当なものがあるらしい。
この作品は、Op1とも題されるとおり、一番最初に創作されたものであり
いくらか後期ロマン派の無調スレスレの曲調の影響も見られるし
構成面でいえば、パッサカリアという形式はブラームスを想起させ
実際にもブラームス風な堅固な形式を踏襲しているかのようである。

レコ芸では、ブーレーズ(ロンドン響)とカラヤン(BPO)の二択で、他は全く問題にならないようだ。
ナクソスでは、ブーレーズについてはBPOによる1994年の演奏がアップされており
ブーレーズなのでそれほど年代による演奏形式の差は出づらいと考え、それを聴くことにした。
非常に繊細に丁寧にまとめられていて、おそらく繰り返し聴いていくうちにその良さが分かるのだろうが
さすがに現代音楽をリピートして聴き続けるのは、今の自分には修業でしかない。

それに対し、カラヤン&BPO(1974年)盤は
驚くほど明快で分かりやすい。
この種の音楽を振ると、分かりやすさでは圧倒的な力量を見せるわけだ。
明快な上に、楽譜の奥に隠された叙情さえも感じられ、ほとほと感じ入ってしまった。

断然カラヤンがベスト盤となる。

4korou:2023/03/01(水) 10:14:04
496 ウェーバー「クラリネット協奏曲第1番」

レコ芸だと、これもライスターとマイヤーの2択で、奇しくもBPO関係の奏者対決というべきか。

ライスターは第一人者の芸風で、どこにも欠点が見当たらない立派な演奏。
ただし、サポートのクーベリックの棒は繊細さに欠け
ウェーバーの慎ましい曲想を損ねているようにも聴こえる。
ライスターはそんなサポートさえカヴァーしているかのような完璧さ。
マイヤーとの聴き比べで言えば、第2楽章などはマイヤーに負けない哀愁を醸し出していて
決してメカニックだけの人ではないことが分かる。

それに対してマイヤーの演奏は、もっと艶やかで
ウェーバーの音楽から思わぬ豊かさを引き出している。
第1楽章と第3楽章は、明らかにライスターよりも愉しく聴こえる。
さらに、サポートのドレスデンのオケの厚みのある音が素晴らしい。
ブロムシュテットの棒は、時にこうした至福の音質を再現するようだ。

というわけで、決して両者に差があるわけではなくて
単に音の響きについての個人的嗜好(客観的にも録音技術の差はあるかもしれないが。BPOはもっと磨かれた音色のはず)により
ベスト盤はこれ。

・マイヤー(cl) ブロムシュテット&ドレスデン・シュターツカペレ

5korou:2023/03/02(木) 11:07:15
486 ワーグナー「ジークフリート牧歌」

ワーグナーが、我が子ジークフリートを生んでくれた妻コジマへの感謝を込めて
誕生日にプレゼントしたというエピソードが有名な管弦楽曲。
レコ芸では、カラヤン&BPO、クナ&ミュンヘン・フィル、フルヴェン&VPOの3択。

まずユンク氏サイトでクナの演奏を聴く。
元々のんびりとした曲調の上、晩年のクナがミュンヘンで振ったということで
驚くほど緊張感の感じられない穏やかな演奏なのだが
果たしてここに宇野功芳氏がいう「深い芸術性」があるのかどうか甚だ疑問に思った。

で、それは途中で止めて、ユンク氏サイトにはめぼしいものがワルターくらいしかないので
ナクソスに切り替えてフルトヴェングラーの演奏をチェック。
こちらは聴き馴染みがあるので、すぐに「深い芸術性」を直感できたが
今度は、この緩やかな曲調との不一致も感じられた。なかなか難しいところ。

で、これも途中で止めて、カラヤンを聴く。ただし、最初に、レコ芸以降に録音された、恐らく待望のVPO盤から。
これはカラヤンの晩年の名演かもしれない。でもスピーカーで聴く場合、この弱音効果を多用したスタイルだと聴き辛い。
仕方なく、これも途中で止めて、レコ芸推薦のBPO盤を聴く。これは、思ったよりイマイチな出来に思えた。

困ってしまい、今度はユンク氏サイトにもあったワルター&VPO(1935年盤)をナクソスで聴く。
これが、音量ボリューム的にも、演奏のレベルでも、VPOの音色としてもベストに感じられた。

スピーカーで鑑賞するのが難しい曲だったが、一応これがベスト盤ということで決着。

・ワルター&VPO(1935年盤)

6korou:2023/03/03(金) 11:47:52
485 ワーグナー「管弦楽曲集」

レコ芸では、フルヴェン、カラヤン、クナの3択。
とりあえず、そのあたりから聴いてみた。
しかし、以前と違ってワーグナーの音楽がしっくり来ない。
スピーカー試聴というせいもあるのだが・・・

イヤホンであらゆる音を集中して聴いて
徐々にその世界に没入していく聴き方が
CD録音でのワーグナーの愉しみ方なのだろうと思う。
スピーカーでは、最弱音で集中が切れるし
音量が上がってもどこか没入し切れないものがあるのだ。

そう思いながら、フルヴェンを聴きクナを聴く。
優れた演奏であることは間違いないが、決定的ではない(イヤホン試聴なら違う結果になるだろうけど)
それらと比べると、カラヤンの演奏の録音の秀逸さには目を見張るものがあるのだが
演奏の精密さだけが伝わってくる物足りなさもある。
やはり、スピーカーで聴くワーグナーについては
すべての音が精緻に聴こえる必要があり、さらにプラスアルファが必要だと思うのだ。
さらに言えば、「ニュルンベルクのマイスタージンガー 第一幕前奏曲」「タンホイザー序曲」以外の管弦楽曲を
スピーカーで聴いて、その演奏のレベルを判断することは難しいようだ。

以上の条件をすべて考慮すれば、ベスト盤はこのとおり。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」・・レーグナー&ベルリン放送響(こくのある演奏)
「タンホイザー」・・ヨッフム&バイエルン放送響

7korou:2023/03/04(土) 14:49:41
484 ヴィヴァルディ「フルート協奏曲集」

レコ芸では断然ブリュッヘンによるCDが評価されていて、他の演奏は評価が5分の1程度しかない。
ユンク氏はもちろんナクソスにもブリュッヘンの演奏はアップされていないのだが
youtubeで(6曲ある曲集の中)1曲だけ聴くことができる。
しかし、聴いてみた感想は「大したことはない」。
結局、いろいろ聴いてみて、イヤホン試聴のときと同様、ニコレとイ・ムジチの演奏がベターであるという結論。
ただし、スピーカー試聴の場合、聴き始めは爽やかなのだが
ずっと聴き続けることもできないのは確かである、
推薦盤は「なし」としたい。

8korou:2023/03/05(日) 12:14:18
483 ヴィヴァルディ「協奏曲集『四季』」

これは、レコ芸だと1987年という時期でもあるので古楽器演奏がベスト3を占める。
前回の試聴ではそのへんを避けて、昔ながらのイ・ムジチの演奏を推薦盤としている。

今回は、いきなりバーンスタイン&NYPという、あまり注目されない演奏を聴いてみた。
これが意外と良いのである。
ベートーヴェン以降のロマン派音楽を演奏しているかのような艶やかな表情、厚い弦の音色、それは
およそバロック音楽の響きではないかもしれないが
耳にはよく馴染む音色で、スピーカー試聴としては実に聴きやすい。

念のため、イ・ムジチ合奏団(アーヨのヴァイオリン独奏)も聴いてみた。
もちろん悪くはないが、バーンスタインの演奏を聴いた後だと
いかにもスローテンポで丁寧すぎて、演奏スタイルが違い過ぎる。

スピーカー試聴ということであれば
意外と、自分の好みとしては、バーンスタインに尽きるのかもしれない。
それと、いろいろと聴いてみる意欲もないので、これで決定。

(ベスト盤)バーンスタイン&NYP


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