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女が男を金的攻撃で倒すSS

430名無しさん:2019/09/12(木) 22:31:44 ID:8wui0XE60
いや、『ソコで』っつーのは語弊があるな。あんな、血も涙も無い蹴りをタマに叩き込めるのは、タマの痛みを知らない女に決まってる。だがその時は、その『タマ』の痛みに全身が満たされていて……そこまでは思考が回らなかった。

「このッ、腐れ変質者がッ!性懲りも無くッ、まーたこんな山奥にまでッ―――このまま絞め落としてやるから覚悟しなさいッ!!!!」

絞め落とすって聞いて、どんなコトをされるとイメージする?頚動脈を絞めて、意識をブラックアウトさせる……アンタが女なら、それだけで正解だ。だが、男なら―――
俺もその時初めて知ったよ。背後の女は俺の短パン、右裾から右手、左裾から左手を入れて、あろうことか、俺のタマを締め上げはじめたんだ。外そうにも……敵の身体は背後、太腿に上半身を乗せた体勢で両腕が届かねぇ。
そもそも、キンタマを握り締められて身体に力を入れられるワケがねーだろ?これも、女にゃ分からないと思うがさ。

男だったら、さ。最初の一撃で勝負あったって分かっただろう。生憎、俺に急襲を掛けてきやがった何者かは女で―――後で聞いたところだと、初撃でダメージを与えられたかどうか、半信半疑だったんだそうだ。
流石に潰すまで行ったら勝ったって思うけど、と笑い。そうは言っても、実際に潰した経験あるわけじゃないけどね、なんてはにかむ。悪びれなくのたまったソイツの顔に、俺のタマが縮み上がっちまったのは仕方が無いことだろう?
ともかく、この時はソイツが誰かも分からずに、地臥で必死に藻描いていたワケだ。

再度。あらあらまぁまぁ。頭上から能天気な声が降ってくる。距離にして1メートルも無いだろう。目と鼻の先で起きている修羅場に対して、何処か遠くの出来事としか認識出来ていないような、幽霊女が溢した声だった。

助けを求めようと顔を上げると……背後の誰かと揉み合いになった弾みだろうな、女の帯が外れ、前が全開に……晒された股間が、彼女は俺を苦しめている器官……タマなんて持ち合わせていないと無言の内に主張していて。
唐突に理解しちまう。俺のタマがどんな目に遭わされているのか……それに共感できる人間は、四方1km以内に誰もいないのではということを。背筋に、ヒヤリ、という感覚が走る。
当然共感できない背後の誰かは、五指を俺の肝心な部分に突きたてるようにして、ゴリゴリとソコを責め立ててくる。股間が痛み、激痛が腹痛にまで波及しつつあるのを、ソイツは全く感知しようともしていない。出来ない。
思わず許しを乞おうとして……激昂しているらしいソイツに、この感覚をどう伝えればいいのか分からず、言葉に詰まる。苦悶していると、更に肝が冷える台詞が投げつけられてきた。

「右のが大事?!左のが大事?!片方で勘弁してあげるけど……今度また来たら、残った方も潰してやるからねッ!!!女になりたくなかったら、二度とその面見せないことねッ!!」
「えーと、ミヅキちゃん?確かに女性はおタマタマ持ち合わせておりませんが……逆に男性がおタマタマを失くしたからって女性になるわけじゃありませんよ?」

調子外れの指摘が幽霊から零れたが、要点はソコじゃない。苦痛に煩悶し、朦朧とする頭の中に響いたのは聞き覚えのある名前で。
畜生、お前、昔からそーゆートコ潔癖なヤツだったよな、と恨む。怒りの理由は、つまり、田崎が……あの頭蓋骨に名産の蟹味噌が詰まっているようなアホが、チンコ見せつけに来たからだな、と。俺、関係ねーよ、とも。
郷愁と恐怖と、様々な感情が綯い交ぜになった俺が放てたのは、一言だけ。幼馴染の……片瀬 海月の名前。

「ミ、ミヅ、キ―――??」

「え?何よ……って、ちょっと何?アンタ、もしかして隆一?何でこんなトコロに―――って、ちょっと?大丈夫?!?」

テメェでタマキン握っておいて、大丈夫も何も無いもんだ。だが、驚いた拍子に海月の親指がタマの裏側―――副睾丸って言うらしい―――に突き立てられ。俺は、魂を搾り出される思いをしながら失神した。

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