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【神々の】幾重万神領出雲大社【集う場所】 一社目

296【創符帖録】幾千幾万の札を司る神の巫女さん:2020/01/04(土) 21:42:06 ID:bqqDGJV.
始めに御札神社の構造というものを説明しよう。
小高い山の麓に一般客が訪れる為の拝殿がある。
通常、家内安全や無病息災などの護符を求めたり。
単純に祈りを捧げるのみであれば此処で事足りる。

しかし例えば特別弥御札神への信仰の厚い者や、
或いは其の神性の司る異能の力を求める者であれば更に奥部へと進む必要がある。
そうするならば鍛冶神の六千階段には及ばずも、
千は優に超える急な石段がその者達を迎えるだろう。

その頂上に弥御札神の神体と御札の巫女が待つ本殿が在る。


一般客らに鍛冶、鍛錬を求めて此処を訪れる者はいないだろう、と。
拝殿の神主達に割と切羽詰まった様子で説得された御札礼花。
(彼らは当然、鍛冶神らの普段の所業に関して思い知っており。
しかしながら"御札の巫女"たる礼花の言を無下にも出来ない為必死であった。)

結果、本殿に訪れた者に対し礼花本人から其れを伝えるに落ち着いた。

普段は立地上滅多に人の訪れない本殿だが。
年始とあっては其れなりに訪れる者も多い。

「ようこそお越しになられました。
 万(よろず)の札を奉りし社。御札神社へ。
 私(わたくし)、御札の巫女が御用件を伺いましょう。」

普段はぽやんとしているがこの時期くらいは弥御札神の代弁者然とした、凛とした態度を見る事ができる。

「武具や鍛錬の祈願をされる方には一度『高天火男神社』への参拝もお勧め致します。」

敬虔な者、特別な札を求めて訪れた者。
それぞれに約束通り鍛冶神の元への参拝を勧めてはみるが。
概ねの反応は苦々し気な笑み、といった様子だ。

内心その表情にハテナを浮かべつつも粛々と祭事を進めていく礼花なのだった。


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