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bbspinkSM板 女の子に顔面パンチされたいスレッド 規制避難所

34661:2016/03/20(日) 08:03:12 ID:???
ROUND 2

スツールに座り吐き出した水は、うっすらと血の朱に染まっていた。口もいくらか切っているらしい
鼻血は止血の必要もなく、自然に止まっていた。あの、謎のロングストレートへの恐怖がそうさせたのか
以降のジャブは頬を撃たせながらも、無意識のうちに正面へのクリーンヒットを避けていたのだ

インターバルの時間について、特に取り決めはなかった。今度は少女の方へ顧問が歩み寄り、ケアを始める
男は数えていた。被弾と着弾・・・俺は49発、あの子は・・・0発だ。何の治療の必要もない
少女と話す顧問の顔は、青ざめていた。もし男のパンチを浴びれば、この華は瞬く間に散ってしまうに違いない
顧問は、この美しきボクサーの破滅を恐れているに違いない・・・それは、男も同じだった

前のラウンドはジャッジが居れば、3人とも良くて10-7だろう。だが、まだ男は本気の2割も出していなかった
女ごときに本気になって敗れたとなれば、もうボクサーとして、男として終わりだと思っていたからだ

2ラウンド目、リングにはシューズの擦過音だけが小刻みに響いている。肉を撃つ破裂音は聞こえない
延々と続く、静かなジャブの刺し合い。傍目から見れば、男が手数で圧倒しているように見える
少女は守勢に回る一方で、何も手出しが出来ないように・・・第三者からはそう見えたに違いない
しかし、男だけは違った。ジャブの加速を抑えられない。一発でも当たれば、それで許してやろうと・・・
その一発が当たらないのだ。外に内にパリィング、ダッキングされ、次第に手応えが失せてゆき
美しき無表情に弄ばれ、声なき侮蔑が憐れみに変わりゆく焦りに、精神の平衡を失い夢中になっていた
揺れなびく黒髪の香りが、男に「女」を意識させる。いくらギアを上げても年下の少女に触れる事もできない
慌てさせる事すら叶わないその屈辱は、今までのボクサーとしての全キャリアで未体験のものだった
やがて男はヒートアップする中で己の防御を忘れてしまった事を、食い込む14ozの鮮烈な痛みに思い知った

重いグローブからは想像もできぬ、硬く鋭いジャブを顎へ受け、ダブル、トリプルの計6発が重ねられる
自らガードを広げた1Rとは、痛みの芯が違った。初弾で脳が縦に揺れ、次々と顔面が打ち鳴らされた
黒いスパッツからはち切れんばかりの白い太ももが妖しく躍動する。しなやかな脚が激しくリングを蹴り飛ばし
打撃音の残響を斬り裂かんばかりの擦過音を響かせ、その爆発力は華奢な全身を駆け巡り、右拳へ迸った
白く細い腕からは考えられない程に重いストレートを鼻へ浴び、電撃を思わせる激痛に思わず飛び退く男

だが、その脚が自らもつれ合い、咄嗟にバランスを取ろうと広げた両腕の中心・・・顔面を、更に追い討ちの
右ロングストレートが弾き潰した。永遠とも思える屈辱の一瞬、男の頭蓋内へ、骨が軋む嫌な音が響き続けた
顔面を貫いたショートストレートからロングストレートのコンビネーションに男は悶え転げ、這いつくばり・・・
そして、遅れて入ってきた部員達と目が合ってしまった

咄嗟に笑みを作りスリップダウンに見せかけようとしたが、止まらぬ全身の慄えに、すぐ嗚咽が溢れ出した
14oz越しに鼻血を飛び散らせたストレートの痛みが、男を9カウントの間だけ敗者にした
自ら守ってきた男のリングを、女ごときのパンチに舐めさせられ・・・その無様な姿を後輩に見られ
しかも、明らかに守ってやるべき華奢な少女に見下される・・・屈辱の涙が、鼻血の池へ波紋を造り出す

レフェリーは止まらない出血に慌てふためき、少女の傷一つなく涼やかな顔は、それでもなお
何の優越感も感じさせず、むしろ物憂げに、その円やかな肢体をニュートラルコーナーへ預けていた


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