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相撲スレ

4勝と大祐でつ。:2003/05/02(金) 02:13
秋も深り、あんなに暑かった夏の面影すらどこにも見当たらなくなってしまった晩秋の霧雨が降る夜。ある大柄の人影が杉並の豪華マンションの前に立っていた。

「ふぅ、今日は久し振りに仕事も休み。美恵子と子供は世田谷の実家へ泊まりに行った事だしこんな日もたまにはいいよな。」
ここの住民でありながら過密スケジュールで普段はくつろぐ暇も無い藤島親方(元若乃花)ことマサルにしては珍しく一人で相撲を感じさせない広々とした部屋でつかの間の休日を過ごしていたのである。
「しかし・・・いざとなって見ると一人で自宅に過ごすのって案外寂しいな。いつも家族はうるさいし、マスコミにも追われてうんざりしてるのに・・・。」
そう言いながらふと少し伸びた自分の髪を軽く引っ張ると、
「思えば髷を切ってもう1ヶ月たつんだな・・・。断髪式の時は頭が軽くなってほっとしたけど何か物足りない。今の気持ちだろう・・・。」
マサルは少し悲しげに笑いながらそうつぶやいた。だが少し小さめのソファーの上で寝返りを打つとある事にふと気付いた。
「・・・そう言えば、ダイスケ断髪式にこれなかったんだなぁ。九州も全休だしな・・・。」
実は日頃自分の弟以上にかわいがり、更に平成12年春場所5日目くしくも最後の相手になった栃東ことダイスケが秋場所中右肩を傷め、途中休場した為に断髪式に参加出来なかったのである。
「でもダイスケに髷切られたらきっと光司以上に泣いちゃってたんだろうな・・・。」
自分の冗談にマサルはゆっくり起き上がると久し振り見る自分の前髪を指で軽く捩りながら少し笑った。
 ―ピ〜ンポ〜ン


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