（´<_｀　）なんか人を殺したいっつーかそんな感じのようです

1：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:27:36 ID:44MOgWhgO: 俺はなんか人が殺したくなった。

理由は特にない。
ふと思いついただけだ。

まぁ、人間生きてるうちに一回は経験しときたいじゃん？そういうの。

つーわけでまぁ、いっちょやってみっかと、そういうわけでして。

（´<_｀　）なんか人を殺したいっつーかそんな感じのようです
2：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:29:36 ID:44MOgWhgO: （´<_｀　）「ん……」

朝。
雀の鳴き声。
古びてしまい、少し控え目な目覚まし時計

まだ視力を取り戻さない中、俺は手探りでその響きを止めた。

（´<_｀　）「ふぁ……あああ。……まだ６時かよ」

（´<_｀　）

（´<_｀　）「そうだな」

（´<_｀　）「人でも殺すか」
3：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:31:13 ID:44MOgWhgO: 特に理由はない思いつきだった。

俺は世間からは優等生と呼ばれている部類だ。
「高校での成績は上位。礼儀正しく向上心があり、他生徒の規範となるような人物。」
担任の教師が、所見欄にそう書いてくれていた。

そんな俺が人を殺したとなればどうなるだろう？

未成年の何とかが云々～、なんて社会は騒いでくれるだろうか。
普段はおとなしい子で～、なんて近所の人がインタビューで言うんだろうか。

そう考えるだけで……こう、なんだろう。わくわくが止まらないというか。
脳の右っちょ辺りがむずがゆくなるというか。

ああ、楽しみだなぁ。

……さて、誰を殺そうか。
4：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:32:30 ID:44MOgWhgO: どうせ殺すなら、周りが騒いでくれるような人物だ。

俺を一番信じている担任？……いや、安直すぎるな。

クラスで仲のいい十年来の親友？……それもなんだか楽しそうだが。

ううん。

出来るなら、あまり接点がなく、かつクラスの中心のような……

……あ。

クラスの中心と言えば、浮かぶ顔があったな。

(* ー )

しぃ。クラスの中心の彼女。アイドル的な存在の彼女。

そうだ、彼女にしよう。
5：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:33:44 ID:44MOgWhgO: では次に、いつにしよう？

しかしまぁ、これに関しては、既に決まっているのだ。

５日後の、土曜日。
理由は、昼で学校が終わるから。

（´<_｀　）「……はは」

（´<_｀　）「学校いくか」

楽しみだな、しぃちゃん。
５日後に殺される君は、いまどんな事を考えているのだろう？
6：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:34:18 ID:THPp61cwO: それをころすなんてもったいない！
7：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:40:32 ID:44MOgWhgO: ――――――

(;*ﾟーﾟ)「はぁ……うざ」

生理。
こればかりはどうしようもない。
甘んじて受けるべき、乙女のユウウツ。

しかしまぁ、時期が悪い。
ただでさえ６月という季節は萎える季節だというのに、それも一週間で一番めんどくさい月曜日なのに、アタシの気持ちも考えずにやってくるこいつの気持ちがわからない。

逃げ場ない気だるさに、かなりブルーになる。
8：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:42:40 ID:44MOgWhgO: (;*ーﾟ)「しんどいなぁ……なんか、スカッとする何か、ないかなあ」

友達に電話？飽きた。
洋服買いにいく？お金がない。

考えれば考えるほど、気だるさはましていく。

何か、無いものか。

(*ﾟーﾟ)

(*ﾟーﾟ)「あ」

その時。
私の頭にとても健康的かつ自然に、とある案が浮かんだ。

(*ﾟーﾟ)「そうだ！人を殺そう！」

やべ、声出ちゃった。
9：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:47:18 ID:44MOgWhgO: そうだ。そうだよ。そうなんだよ。
そういや一人、殺したい人間がいたんだった。

丁度良いじゃん。あたし天才じゃね？
アミバもびっくりの天才っぷりじゃね？

ターゲッツは、隣のクラスのクーちゃん。

その清楚な立ち振舞いから、VIP高校のアイドルである私の次に男子の人気の高い女の子。

しかし最近なぜか、男子の人気が高騰気味なのだ。
クーちゃんが何をしたのかは知らないけど、これは危ない。
このままでは私のサンクチュアリが崩されてしまう。
10：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:54:11 ID:44MOgWhgO: だから殺しちゃえばいいのだ。
しかし、だからといって今日即刻殺すのはまずい。
バレちゃうから。
だからまぁ、そうだな。５日後くらいがいいかな。

前もってちゃんとした予定を立てる私かっこよくない？

かっこいいでしょ？

うん、知ってる。

(*ﾟーﾟ)「ふふ、我が牙城に死角無し！」

そうさ私が世界でナンバーワンの華。

楽しみだなぁクーちゃん。

５日後に仏になっちゃうあなたは、いまどんな事を考えているのかな？
11：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 08:59:23 ID:44MOgWhgO: ――――――

電車内。
暑い。人が多い。
私が電車を忌み嫌い、イライラしている理由としては充分であろう。

川ﾟ -ﾟ)「……」

川ﾟ -ﾟ)「担任殺そうかな」

けっこう大きな声で呟いた。
新聞を小さめに畳み読むサラリーマンが、こちらを二度見した。

ちょっと面白かった。
12：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/03(日) 14:56:08 ID:w4E7k63s0: ざわ…ざわ…
13：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/09(土) 00:40:22 ID:4AeK/R3s0: クーわろすｗｗｗｗｗｗ
14：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/09(土) 14:04:26 ID:O2wFDnGw0: （雅´ωﾒ）
15： ◆3zNBOPkseQ：2011/07/16(土) 18:24:58 ID:umhhtT9Y0: て
16： ◆M8k8nGchGs：2011/07/16(土) 18:25:10 ID:umhhtT9Y0: すと
17：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2011/07/16(土) 18:25:55 ID:umhhtT9Y0: ああ、やっぱり#あ　と##あ　では酉のコードが違うのか
####文字列　という風にしたら#を1個ぐらい付け忘れてもどうにかなりそうだ
18： ◆lNJqHNqMxE：2012/08/17(金) 13:50:09 ID:3Z5rBvSc0: b
19：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:09:53 ID:ceKNvZLU0: 殺そうと思い立った理由は二つ。

一つ、電車でイライラしてるから。

二つ、うちの担任はウザいから。
一々話しかけてくるところ。
関係ないのにちょっかいかけるところ。
顔の崩壊具合から全てが無理。

ふと、横のサラリーマンの新聞にある曜日を確認。

川ﾟ -ﾟ)「そうか…今日は月曜」

まあ今週始めての登校なのだから忘れる方がおかしいのだが私は今更その事実に気がつく。

（まあ先週風邪で休んでたし仕方ない）

そうだ、5日後の土曜日にしよう。

午前授業で早く帰れるルンルン気分に乗って、担任を殺そう。

川ﾟ -ﾟ)「覚悟しろ…ドクオ…」

またサラリーマンがこちらを向いた。

万が一このことがメディアにスクープされたら私はこのサラリーマンの証言で捕まるかもしれない、少し自重。

楽しみだなぁドクオ先生。

5日後に星になるお前は、いまどんなことを考えているんだ？
20：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:11:37 ID:ceKNvZLU0: ('A`)「鬱だ…」

月曜の朝憂鬱なのは生徒だけじゃない。

もちろん、教師だってそうだ。

('A`)「また朝からあいつの顔見なきゃいけねーしよ…」

（　 _ゝ）

流石兄者。
品行方正の優等生な弟に似ず最悪なうちのクラスの問題児。

('A`)「兄弟でこんなに差があったら担任の俺のせいみたいじゃねーか、クソが」

よりによって他の教科は弟と同レベルなのになんで俺の教科だけできねぇんだよ。

そのくせ甘えた声で個人的に教えてとか抜かしやがる。

5日後の土曜も午前授業なのをいいことに放課後に個人的に質問する約束を取り付けやがって。

俺の貴重な休み返せっての。

('A`)「そうだ、アイツ殺すか」

背後からクラクション。

そういえば今は通勤途中の車内だった。

('A`*)「うひひ、5日後が楽しみだ」

楽しみだなぁ、兄者君。

5日後に永遠の眠りにつくアンタは、いまどんなことを考えてる？
21：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:12:35 ID:ceKNvZLU0: （　´_ゝ`）「ダルい…」

朝早く。
早朝すぎて誰もいない教室で担任を待つ頃。

（　´_ゝ`）「あー、だめだ、殺すか」

タゲは弟。
なんでも上手くこなしていけすかないヤツ。

スポーツ万能、品行方正、成績優秀、オマケにイケメン？
笑わせる。

いつにしようかな…そうだ、5日後の土曜日にしよう。

午前授業で学校終わった後。

母者も父者も姉者も妹者もいない時。

（　*´_ゝ`）「ふひひ」

楽しみだなぁ、弟者よ。

5日後にVIP湾に沈められる弟は、いまどんなことを考えているんだろうな。
22：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:13:37 ID:ceKNvZLU0: ーーー
ーー
ー

（´<_｀　）「あ、しぃさん、そういえば委員会同じだったね、よろしく」

(*ﾟーﾟ) 「あ、うん、よろしく。弟者君」

ラッキー、憂鬱な月曜がハッピーに一転。

こちら私の彼氏予定の流石弟者君。

(*ﾟーﾟ) 「……」

（´<_｀　）「……」

待っててね、いつかロマンチックなシチュエーションを用意して、ちゃんと告白の準備してあげるからね。

だってだってVIP高校一のアイドルの私とVIP高校一の優等生な君。

絶対絶対ベストカップルだもん。
23：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:14:33 ID:ceKNvZLU0: (*ﾟーﾟ) 「あ、弟者く…」

（´<_｀　）「あ、雨だ」

(*ﾟーﾟ) 「あ、本当だ…梅雨だけあるね…」

（´<_｀　）「…傘ないな」

(*ﾟーﾟ) 「あ、じゃ！私の傘に…」

無い、いつも鞄に入れてる折りたたみ傘が無い。

そうだ…隣のクラスのナベちゃんに貸して…まだ教室にいるかな…？

(*ﾟーﾟ) 「取りに行ってくる！待っててね！」

弟者君と相合傘できるせっかくのチャンス。逃すまじ。
24：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:16:34 ID:ceKNvZLU0: 川ﾟ -ﾟ)「……」ﾍﾟﾗﾘ

放課後、読書中。

ドクオが休み中の遅れた分を個人的に教えるとかほざき出した。

丁度都合良く流石が質問に来てくれたからそっちを優先するよう言った。

するとヤツは「じゃ、こっち終わるまで待ってて」とほざき出した。

黙って帰ろうにも担任が玄関近くの個人的な勉強専用のホールでやってるため、隙を見なければいけない。

川ﾟ -ﾟ)「はぁ…」

ｶﾞﾗｯ

(*ﾟーﾟ;) 「ナベちゃんいる？！」

川* ﾟ -ﾟ)「！！！」

猫田しぃ、彼女は隣のクラスの生徒のはずだが。

(*ﾟーﾟ) 「あ、素直さん、渡辺さん知らない？」

川* ﾟ -ﾟ)「し、知らない」

ああ、綺麗な声だ。
顔も、スタイルも可愛い。

(*ﾟーﾟ;) 「弱ったなぁ…雨降ってきたから貸してた傘返してもらおうと思ったのに…」

川* ﾟ -ﾟ)「あ、雨？」

窓を見ると確かに雨だ。

川* ﾟ -ﾟ)「そ、そういえば渡辺さん、ロッカーに置き傘してたような…」

(*ﾟーﾟ) 「本当！？傘貸してたし、それぐらい借りてもいいよね？」
25：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:16:55 ID:ceKNvZLU0: 彼女は私の方…いや、正確にはロッカーの方に近づく。

たまたま、私の席は渡辺のロッカーに近かった。

(*ﾟーﾟ) 「あ、素直さんのシャンプー…」

傘を手に取り、振り返った彼女は言う。

川* ﾟ -ﾟ)「あ、ああ…」

(*^ー^) 「うふふ、私と同じ」

川////)「！！！」

ばれてしまった。

彼女を意識して、少しでも彼女に近づけるよう、同じシャンプーを買ってしまった。

(*ﾟーﾟ) 「バイバイ」

しぃさんは駆け足で去ってしまった。

川* ﾟ -ﾟ)「まっ、待って欲しい！私も！」

気がつけば私も駆け足で彼女を追いかけてしまった。
26：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:18:11 ID:ceKNvZLU0: ('A`;)「だから…xは正って条件だからx<0なことはないんだっつーの！！」

（　*´_ゝ`）「あー！わかった！！」

('A`;)「ったく…」

ああ、早くしないとクーへの時間がなくなる。

ああ、麗しいクーにゃん。

最近シャンプー変えたよね。

ああ、可愛いクーにゃん。

俺もお揃いのシャンプーにしたよ。

ああ、綺麗なクーにゃん。

生徒と教師の関係なんて気にしない。

（　*´_ゝ`）「せんせー！ここわかんなーい！」

('A`#)「今日はここまで！！素直の方も教えるから！！」

（　´_ゝ`）「えー」

('A`#)「お前は明日も明後日も明々後日も！5日後も放課後に聞きにくるんだろ？！」

慌てて荷物を集め、教師用のエレベーターに乗り、クーにゃんの待つ我がクラスへ戻る。

('A`)「あれ？クー…にゃん…」

…もう教室には誰もいなかった。
27：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:19:02 ID:ceKNvZLU0: （　´_ゝ`）「あーあ」

先生行っちゃった。

（　´_ゝ`）「…帰ろ」

ドクオ先生。
弱くて生徒にも舐められてるけどそんなところも俺は好きだな。

最近からかわれてから薄毛を心配して女子が使うようなシャンプーに変えたのも知ってるよ。

いつも弱気なのに俺との個人的な時だけ言葉が荒々しくなるところも好き。

それだけ心許してるんだろうなぁ。

うん。うん。
28：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:20:57 ID:ceKNvZLU0: (*ﾟーﾟ) 「弟者君お待た…いない…」

川* ﾟ -ﾟ)「ざ、残念だったな、しぃさん」

(*ﾟーﾟ) 「…一人で帰るか」

川* ﾟ -ﾟ)「あの、よければ一緒…」

（´<_｀　）「本当、お前ってこんな時しか役に立たないよな…」

あああああああああくぁwせdrftgyふじこlp

こんなこと言いたかった訳じゃないのに。

なぜ一言「傘入れてくれてありがとう」が言えないいいい！？

（　´_ゝ`）「へいへい、いつも迷惑かけてごめんなさいね」

（´<_｀　）「本当、少しは自立しろよな」

uwaaaaaaa今助かってるくせにいいいいいい

はな、はな、話を変えねば。
29：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:21:13 ID:ceKNvZLU0: （´<_｀　）「お、お前、さ、最近、数学どうなんだよ。少しは成績上がったか？」

（　´_ゝ`）「うーん…微妙」

（´<_｀　）「はぁ…しっかりしてくれよ…そんなんじゃ母者も安心できないじゃねーか…」

うわああああああ

なぜ一緒の大学行けるようガンバレって言えないいいい！！

（´<_｀　）「はぁ…面倒いけど…俺が教えるぞ？」

（　´_ゝ`）「いい…ドクオ先生に聞くから」

あーあ

ほら、変な態度とるから拗ねた！バカ俺！

（´<_｀　）「ふーん、アイツより俺の方が絶対教え方うまいのに」

（　´_ゝ`）「先生をバカにすんなよ」

あーああああああ

素直に俺が教えたかったって言えよおおお！！
30：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:22:22 ID:ceKNvZLU0: ーーー
ーー
ー

川ﾟ -ﾟ)「はぁ…」

夜。チャカチャカうるさいラジオを鳴らしながら下校時の思い出を反芻する。

『ちょっと、ブーン！なんなのよ！この服は？！ダサい！スタイリストを呼びなさい！』

あ、このパーソナリティーの声。しぃちゃんに似てる。

いい匂いのしぃちゃん。

自分の髪を撫でるとしぃちゃんと同じ匂いだ。

引き出しから裏写真部から買い取った、しぃちゃんの写真を出す。

可愛い笑顔のしぃちゃん。

物思いに私を見つめている写真。

これはきっと両思いだ。
違いない。

今日はよく寝られそうだ。

川ﾟ -ﾟ)「…明日こそドクオに数学教えられるのか」

…ああ、せっかくのいい気分が吹き飛んでしまう。

忘れよう、どうせ5日後には私に殺される男だ。

ベッドに入り、電気を消す。

瞼の裏に映るはキモイ先生ではなく麗しの少女だ。
31：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:23:16 ID:ceKNvZLU0: ('A`)「この子の黒髪、クーにゃんに似てる…」

画面に映るは顔を赤らめた虹絵。

('A`*)「ふひひ」

でも明日もリアルクーにゃんにダサい姿を見られないよう早々と画面を閉じる。

('A`)「明日こそ…クーにゃんに数学教えなきゃ」

ふと毎日のように数学を教えるアイツの顔が過る。

('A`)「…チッ」

ええい、忘れろ。
どうせ5日後には殺される男だ。

せめて明日まで。

クーにゃんとの数学の個別レッスンを励みに頑張ろう。

瞼の裏に映るは糸目男ではなく愛しいクーにゃんだ。
32：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:24:14 ID:ceKNvZLU0: （　´_ゝ`）「ふんふふーん」

先生にメモってもらった今日の個別レッスンの紙をフォルダ分けする。

特別上手いわけでもない、でもなんか好きな文字。

こっそりRECった授業動画もPCにバックアップ。

板書はメモより綺麗だな。

携帯に突っ込んでいつでも見れる。

（　´_ゝ`）「あ、先生の貴重な髪の毛も…残り少ないからなぁ」

もしも植毛に必要になったら、お返しするんだ。

植毛のシステムは知らないわけだけど。

（　´_ゝ`）「明日も明後日も明々後日も、先生に数学教われるんだなぁ」

なんかウキウキ。
33：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:26:10 ID:ceKNvZLU0: ﾄﾝﾄﾝ

（´<_｀　）「おい、まだ起きてんのかよ」

（　´_ゝ`）「なんだよ…ほっといてよ」

慌てて先生コレクションを隠す。

弟者なんか、見せる価値すらない。

（　´_ゝ`）「なんかよう？忙しいんだけど」

（´<_｀　）「お……」

（　´_ゝ`）「お？」

（´<_｀#　）「なんでもねぇし！クソが！」

ﾊﾞﾝ!!

（　´_ゝ`）「……」
34：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:26:27 ID:ceKNvZLU0: いきなり現れていきなりキレて、いきなりドア激しく閉めて。

（#　_ゝ）「なんだアイツ」

ベッド下からお気に入りのウサギのどデカぬいぐるみを取り出しベッドに叩きつける。

（　#´_ゝ`）「せっかく先生の思い出に浸ってたのに、なんだアイツ。お前がクソかっつーの」

腹パン、顔パン、ケツパン、足パン。

あ、ウサギの尻尾とーれた。

明日にでも縫いつけよ。

（#　_ゝ）「アイツももげればいいのに」

ベッド下にウサギを投げ入れ、電気を消す。畜生、アイツ、人のこと言っておいて起きてんじゃねぇか。電気点いてんのわかるんだっつーの。

（　´_ゝ`）「ふう」

今日の先生の靴下の色を思い出し、落ち着く。

先生は上靴がサンダルだから靴下がわかってしまうのだ。

まあ、いい、弟は5日後には殺される人間だ。

瞼の裏に映るはよく似た顔ではなく、尊敬する恩師だ。
35：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:27:23 ID:ceKNvZLU0: （ <_ iii　）

やっちまった。

俺はただ、ただ、おやすみ。の一言が言いたかっただけなのに。

（´<_｀;　）「最悪じゃん、俺」

折角兄者が勝手に姉者のシャンプー使ったから真似して使って秘密を共有して仲良くなろうと思ったのに。

力の抜けた腕でなんとかラジオを付ける。

『ちょっと、ブーン！なんなのよ！この服は？！ダサい！スタイリストを呼びなさい！』

『え、あんたが選んだ服？！…じゃあ着てやってもいいわ！…別にあんたに選ばれた服が可哀想だからしかたなく…』

『ラジオだから服は関係ないですって？！乙女舐めてんの？！』

『…ってラジオ始まってる？！生放送なんだからそういうとこしっかりしなさいよ！！』

『…っと、改めまして、ラジオ系アイドル、通称、耳で聴けるアイドル、ツンデレによる“ツンデレィディオ”！！今夜も放送開始です！！』

『早速、ふつおたのコーナー！！兼！ツンデレお悩み相談所～』

『べ、別に！ハガキやメールが少ないから合同にしたんじゃないんだからね！！』
36：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:28:28 ID:ceKNvZLU0: 『えーっと…VIP県VIP市の…出た！ツンデネーム【オトジャンヌダルク】さん！』

『えーっと、

“こんばんは、ツンデレさん”

はい！こんばんはー！』

『
“僕は大切な人にやっぱり素直に話しかけられません”

わー、オトジャンヌダルクさんの僕っ子キャラ、ツンデレ結構ツボになってきたよー』

『

“どうしたら素直になれますか？”

“P.S.ツンデレィディオ、毎晩楽しみに聴いてます”』

『…来たね、我が番組最大のテーマ。あ、毎晩ありがとう』

『【素直になりたい】。まさにラジ…レィディオの前の淑女全員の願い…』

『ツンデレ最近気づいた。つい、悪態をついちゃった時は…語尾に【なんちゃってー】をつける。これ無敵。結構誤魔化せるし、その後はなぜか素直になり易い』

『はい！レィディオの前のツンデレィラー達も！リピート！アフター！ミー！』

『なんちゃってー！』

（´<_｀　）「なんちゃってー！」

『グーッ！これでバッチリ！』

『さて！今日のふつおた、お悩み相談所のコーナーはお終い！続いてはツンデレの新曲！【ツンデレートル大会議】をレィディオの前の皆さんだけに特別公開でーす！！』
37：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:29:09 ID:ceKNvZLU0: ラジオから流れるアイドルの甲高い声。

味方のはずのツンデレの声としぃの声は似てるような気がした。

ラジオにはタイマーを付けたから眠る頃には電源は切れるはず。

明日こそ素直に。

そういや今日、しぃがやたら話しかけて来た気がするけど、なんだったんだろう。

まさか…5日後殺されることを予知したのか…？

…まさかな。

瞼の裏に映るは殺害予定の女の顔ではなく、仲良くなりたい家族の顔。
38：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/15(月) 00:29:59 ID:ceKNvZLU0: (*ﾟーﾟ) 「はぁ…お腹痛い…」

弟者君と帰れなかったし、

なぜかクーちゃんと一緒に帰ってるし。

(*ﾟーﾟ) 「あーあ」

ナベちゃんに傘の件のことをメールし、携帯を閉じる。

(*ﾟーﾟ) 「ま、殺された時疑われないようにも適度に仲良くしとくか」

ベッドライトを消して、布団に潜る。

瞼の裏に映るは憎きライバルではなく未来の彼氏の顔。

一日目【結果みんなお揃いのシャンプー】
39：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:37:13 ID:Wlz2/v3E0: 翌朝

（´<_｀　）「……ねみ」

（´<_｀　）「あー、殺してー」

朝は苦手だ。

階段を降り、リビングの扉を開ける。

l从･∀･ﾉ!ﾘ人「おはよーなのじゃー！」

（´<_｀　）「おはよう」

@（　ﾉ`)「おはよう、弟者」

（´<_｀　）「おはよう」
40：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:37:37 ID:Wlz2/v3E0: （´<_｀　）「……」

（　-_ゝ-）zzz

朝メシ食べながら寝てる。

起こしてあげよう。

あくまで、優しく、優しく…。

（´<_｀　）「お…お…」

バシッ

（´<_｀　）「起きろよグズ」

（　#)_ゝ`）「……」

ヤバイ、ミスった。

昨日のラジオを思い出す。

（´<_｀;　）「な、なーんちゃって…」

（　#)_ゝ`）「は？」
41：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:38:30 ID:Wlz2/v3E0: (*ﾟーﾟ) 「あ…弟者君、おはよう」

（´<_｀iii　）「…おはよう」

(*ﾟーﾟ) 「なんか調子悪い？大丈夫？」

チャンス。いい女アピール。

（´<_｀　）「いや、大丈夫」

…やっぱいちいち突っかかってくんな、この女。
42：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:39:20 ID:Wlz2/v3E0: ('A`*)「素直さん！ほら！休んでた時のこと教えるよ！」

今日もクーにゃんかわE。

川; ﾟ -ﾟ)「友達に聞くので結構ですって」

ウザい。

（　´_ゝ`）「せんせー、俺にも教えてー！」

姉者と先生の新しいシャンプー同じだったから俺もこっそり借りたよー！気づいてー！

('A`#)

うぜぇ、こいつ。
43：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:40:01 ID:Wlz2/v3E0: ーーー
ーー
ー

|::━◎┥

私は歯車王。

|::━◎┥

裏写真部、部長。

|::━◎┥

素顔は秘密。

|::━◎┥

今日も盗撮写真を高価で売る。

|::━◎┥

プライバシー保護は抜群。

|::━◎┥

部室の窓にはカーテン。

|::━◎┥

窓辺にはヘリウムガス。

|::━◎┥

客は尽きない。
44：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:41:21 ID:Wlz2/v3E0: 『あのー！裏写真部さーん？』

今日も窓から高い声。

|::━◎┥

『素直クーと流石兄者の盗撮写真ください』

|::━◎┥つ

『はい、はい、千円ずつですねー』

|::━◎┥

『うひょー！クーにゃん可愛ーー！ありがとうございました！』

|::━◎┥
45：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:42:13 ID:Wlz2/v3E0: |::━◎┥

『裏写真部？』

|::━◎┥

『素直クーと流石弟者君のお写真ください』

|::━◎┥つ

『く…千円ずつですね』

|::━◎┥

『うわぁ…セクシー…ありがとうございました…』
46：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:43:02 ID:Wlz2/v3E0: |::━◎┥

『裏写真部か？』

|::━◎┥

『猫田しぃとドクオ先生の写真を頼む』

|::━◎┥つ

『そんな安価な値段で……しぃちゃんの写真を手に入るなんて…良心的な…』

|::━◎┥

『ふむ、ありがとう』
47：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:43:40 ID:Wlz2/v3E0: |::━◎┥

『裏写真部…だよな』

|::━◎┥

『ドクオ先生と弟者の写真を頼む』

|::━◎┥つ

『よし…俺とのツーショットだ…！千円なら安いもんだなぁ』

|::━◎┥

『ありがとな』
48：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:44:51 ID:Wlz2/v3E0: |::━◎┥

『裏写真部…だろうか』

|::━◎┥

『しぃと兄者の写真を頼む』

|::━◎┥つ

『よし………あ、千円ずつだな』

|::━◎┥

『ありがとう、また来る』
49：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:45:29 ID:Wlz2/v3E0: |::━◎┥

私は歯車王。

|::━◎┥

裏写真部、部長。

|::━◎┥

素顔は秘密。

|::━◎┥

今日も盗撮写真を高価で売る。

|::━◎┥

………。
50：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:46:19 ID:Wlz2/v3E0: ーーー
ーー
ー
『ツンデレィディオ！さてさて続いてのメールは…VIP県VIP市の【オトジャンヌダルク】さん！』

『
“ツンデレさんこんばんは”

こんばんはー！』

『
“ツンデレさん直伝の【なんちゃってー】試しました”

早速ありがとうー』

『
“ダメでした”

あっちゃー……』

『
“僕はどうすればいいでしょうか”

（笑）アバウトだなぁ。そうだ！ツンデレオススメのおまじないを伝授します！』
51：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:46:55 ID:Wlz2/v3E0: 『まず、仲良くなりたい人の写真の裏に赤いペンでハートをいっぱいハートの形に描いてください。100は欲しいですね』

(*ﾟーﾟ) φｶｷｶｷ

川ﾟ -ﾟ)φｶｷｶｷ

('A`)φｶｷｶｷ

（　´_ゝ`）φｶｷｶｷ

φ（´<_｀　）ｶｷｶｷ

『描いたらそれをハートで囲む！それを日頃持ち歩く！これでバッチリ！』

(*ﾟーﾟ) φｶｷｶｷ

川ﾟ -ﾟ)φｶｷｶｷ

('A`)φｶｷｶｷ

（　´_ゝ`）φｶｷｶｷ

φ（´<_｀　）ｶｷｶｷ
52：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:48:28 ID:Wlz2/v3E0: 『続いてのメールは…【クールベ】さん！』

『
“こんばんは”

こんばんはー！』

『
“私は好きな人と仲良くなりたいのだが”

ふむふむ』

『
“嫌いなヤツが邪魔してきます。どうしたらいい？”

あー、わかる。そんな時は…ツンデレオススメのおまじない！』

『まず嫌いな人の写真をコルクボードに貼ります』

(*ﾟーﾟ) ﾍﾟﾀﾘ

川ﾟ -ﾟ)ﾍﾟﾀﾘ

('A`)ﾍﾟﾀﾘ

（　´_ゝ`）ﾍﾟﾀﾘ

（´<_｀　）ﾍﾟﾀﾘ
53：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 00:48:46 ID:Wlz2/v3E0: 『尖った物をそれに向かって投げます』

(*ﾟーﾟ) ｼｭｯ　　　　　　　ﾌﾞｽﾘ

川ﾟ -ﾟ)ｼｭｯ　　　　　　　ﾌﾞｽﾘ

('A`)ｼｭｯ　　　　　　　ﾌﾞｽﾘ

（　´_ゝ`）ｼｭｯ　　　　ﾌﾞｽﾘ

（´<_｀　）ｼｭｯ　　　　ﾌﾞｽﾘ

『一日一回、目に刺さるまで続けなさい…続いてはツンデレの新曲。【呪ウイルス】を…どうぞ…』

(*ﾟーﾟ) 「明日こそ…」

川ﾟ -ﾟ)「絶対…」

('A`)「目に…」

（　´_ゝ`）「刺して…」

（´<_｀　）「やる…」

二日目【相殺した結果いつも通り】
54：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/16(火) 04:32:08 ID:j25.dDeUO: ふむ
ちょっと強引すぎる気がするけど続きは気になる
55：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:13:04 ID:hhAajDkw0: 朝 B組

（　*´_ゝ`）「せんせー！今日の予習したから見てー」

('A`
56：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:14:49 ID:hhAajDkw0: 朝 B組

（　*´_ゝ`）「せんせー！今日の予習したから見てー」

('A`;)「なんで放課後も教えんのに来るんだよ！」

（´<_｀　）「兄者ごときが、先生に迷惑かけんな、俺が教えるから」

（　´_ゝ`）「あ、結構です」

朝 A組

(*ﾟーﾟ) 「弟者君遅いな」

｜ -ﾟ)o0（しぃさん可愛い）
57：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:15:59 ID:hhAajDkw0: 一時間目 A組

（　´∀｀）「じゃあ流石君、問7！傍線部6！“アニジャは何故オトジャを突き落としたか前後から20文字程度で述べよ”」

（´<_｀　）「『自分の思い通りにならなかったから。』」

（　´∀｀）「正解モナ！」

(*ﾟーﾟ) o0（やばい、かっこ…）

（　´∀｀#）「はい、余所見をしている猫田さん！問8！」

(*ﾟーﾟ;) そ「いい…？！」

（　´∀｀）「お、ちゃんと聞いていたモナね、正解はEモナ」

（´<_｀　）「……」

今俺の方見てた。
やっぱり感づいてるのか？

(*ﾟーﾟ) ﾄﾞｷ

こ、こっち見てるー…！
58：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:16:49 ID:hhAajDkw0: 一時間目 B組

（　*´_ゝ`）ﾉ「はい、はい、はーい！先生ー！予習したからわかるよー！」

('A`)「そーだなーじゃあ、素直に答えてもらうかな」

川ﾟ -ﾟ)「……」

ワタシ、テ、アゲテナイ。
アテンナ、クソ。

川ﾟ -ﾟ)「…ルート2です」

('A`)「正解！よくわかったな！すごいぞ！」

（　´_ゝ`）ﾉ「せんせー！俺も！あってたよ！ほらほら！」

('A`)「じゃあ次は120ページの設問5！はじめ！」
59：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:17:57 ID:hhAajDkw0: 休み時間 A組

（´<_｀　）「なぁ」

(*ﾟーﾟ;) 「あ…はい」

やばい、来た。

（´<_｀　）「…授業中、俺のこと見てた？」

(*ﾟーﾟ) 「……はい」

（´<_｀　）「…もしかして気づいた？」

(*ﾟーﾟ) 「！！」

ま、まさか…『俺の想いに気づいちまったのかい、ベイビー』的な？！

(*ﾟーﾟ) 「…はい」

（´<_｀　）「ふーん…」

ちっ、やっぱり気づいてたのか。

（´<_｀　）「逃がさないから」

気づかれたくらいじゃ俺の殺人へのわくわくは止まらない。

誰かにチクられたってなんの証拠もなければ、信じられることすら難しいしな。

(*////) そ「！！！」

そ、そんな！！『俺の愛の手からは逃げられないぜ、ベイビー』だなんて！！は、は、恥ずかしすぎる！だ、ダイタン…。
60：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:20:03 ID:hhAajDkw0: 休み時間 B組

川ﾟ -ﾟ)o0（なんか寒気がする。…ドクオせいか？）

（　*´_ゝ`）「ほらほらせんせー！こんなに合ってた！！」

('A`)「そうだな、こんなに合ってるなら個人レッスンはいらないな」

（　´_ゝ`）「えー！せんせーのレッスンの成果だからやめた途端にできなくなるよー」
61：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:22:22 ID:hhAajDkw0: 昼 A組

(*ﾟーﾟ) 「弟者くーん！一緒にご飯…」

(*ﾟーﾟ) 「…いない。恥ずかしがり屋ダナ☆」

昼 B組

（´<_｀　）「お、おい！兄者…お前が一人で飯食うとか虐められてるみたいで俺の評価まで下がるから一緒に飯食いに来てやったぜ！ありがたく思え！」

（　´_ゝ`）「あ、先生、一緒に食べません？」

('A`)「いやだよ。なあ素直、一緒にどうだ？」

川ﾟ -ﾟ)「友達と食べるので結構です」

('A`;)「だ、誰だよ…それ…お前今までいっつも一人で食べてたんじゃ…」

ま、まさか男か？！お、お、俺のクーにゃんに限って！！

川ﾟ -ﾟ)「いえ、隣のクラスのしぃちゃんとです」

テメーなんで私が一人で飯食ってるって知ってんだよこのストーカー教師が。

(*ﾟーﾟ) 「弟者くーん！恥ずかしがらないで一緒に食べよ☆」

（´<_｀　）「いや、俺、兄者と食べてあげるし」

なんで来るんだよ…気が緩んだ隙にやられる前にやる戦法かこの野郎。

（　´_ゝ`）「いや、いいよ、俺は先生と食うし」
62：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:23:20 ID:hhAajDkw0: ( ﾟдﾟ ) 　　　ｵﾚﾊｽﾅｵﾄｸｳｯﾃﾝﾀﾞﾛ!>

( ﾟдﾟ )　　　　ｲﾔ、ﾜﾀｼﾊｼｨﾁｬﾝﾄ>

( ﾟдﾟ )　　　　　ﾜﾀｼﾊｵﾄｼﾞｬｸﾝﾄ!>

( ﾟдﾟ )　　ｵﾚﾊｱﾆｼﾞｬﾄｸｯﾃﾔﾙﾝﾀﾞ!>

( ﾟдﾟ )　　ｲﾔｲﾔﾅﾗﾑｼﾛﾒｲﾜｸﾀﾞｼ…ｾﾝｾｲﾄﾀﾍﾞﾙｶﾗｲｲ…>

( ﾟдﾟ )　　　　ﾀﾞｶﾗｵﾚﾊｽﾅｵﾄ!>

( ﾟдﾟ )「なあ、お前らもう5人で食えよ」
63：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:26:06 ID:hhAajDkw0: (*ﾟーﾟ) 「弟者くーん！じゃーん！卵焼き、自分で作ったんだよぉ！」

なんでクーちゃんなんかと食べなきゃいけないのかなぁ…ムカつく。

川* ﾟ -ﾟ)「と、とっても美味しそうだな…よければ私のトンカツと交換しないか？」

隣にドクオがいることだけが最悪だ。

('A`*)「え、素直のトンカツメッチャ旨そう、交k」

川ﾟ -ﾟ)「嫌です」

('A`)「……」

あーあ、あれもこれも流石兄者のせいだ。なんでこんなヤツと俺は飯を食わなきゃいけないんだよ…。

（´<_｀　）「ほらよ！お前のガキ臭い口ならハンバーグ好きだろ！食ってろよ！」

…しぃがいるとやりずらい。
仲の良さがばれてしまったら…
…下手すれば兄者を人質にされたらどうしよう。

やべぇ、さらに殺し辛くなる。
なんで一緒に飯食わなきゃいけねぇんだよ。

（　´_ゝ`）「いらないよ」

ああ、先生の唐揚げ食べたいのになぁ。

なんで弟者の面見て飯食わなきゃいけないんだよ。
64：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/17(水) 00:26:37 ID:hhAajDkw0: ああ、あれもこれも。

（　#´_ゝ`）（´<_｀#　）(*ﾟーﾟ#) 川# ﾟ -ﾟ)('A`#)

ミルナのせいで…！！

( ﾟдﾟ iii)「…なんか具合わりぃ…寒気が…」

('、`;川「ミー君大丈夫？」

(-д-iii )「うう…ペーちゃん…寒い…寒い…」

三日目【正直者のミーくんと恋人のペーちゃん】
65：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:23:53 ID:NrusVTCI0: （´<_｀　）「…そろそろ殺し方を考えるか」

（´<_｀　）「どうしよう」

帰り道、商店街を歩く。

百均を見つけ、中に入る。

（´<_｀　）「やっぱり包丁でブスリと…」

(*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀
66：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:24:06 ID:NrusVTCI0: （´<_｀　）「…そろそろ殺し方を考えるか」

（´<_｀　）「どうしよう」

帰り道、商店街を歩く。

百均を見つけ、中に入る。

（´<_｀　）「やっぱり包丁でブスリと…」

(*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀
67：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:24:34 ID:NrusVTCI0: （´<_｀　）「…そろそろ殺し方を考えるか」

（´<_｀　）「どうしよう」

帰り道、商店街を歩く。

百均を見つけ、中に入る。

（´<_｀　）「やっぱり包丁でブスリと…」

(*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀
68：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:25:01 ID:NrusVTCI0: (*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀
69：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:26:05 ID:NrusVTCI0: （´<_｀　）「…そろそろ殺し方を考えるか」

（´<_｀　）「どうしよう」

帰り道、商店街を歩く。

百均を見つけ、中に入る。

（´<_｀　）「やっぱり包丁でブスリと…」

(*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀
70：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:26:30 ID:NrusVTCI0: （´<_｀　）「…そろそろ殺し方を考えるか」

（´<_｀　）「どうしよう」

帰り道、商店街を歩く。

百均を見つけ、中に入る。

（´<_｀　）「やっぱり包丁でブスリと…」

(*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀
71：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:27:56 ID:NrusVTCI0: （´<_｀　）「…そろそろ殺し方を考えるか」

（´<_｀　）「どうしよう」

帰り道、商店街を歩く。

百均を見つけ、中に入る。

（´<_｀　）「やっぱり包丁でブスリと…」

(*ﾟーﾟ) 「おーとじゃ君？包丁のお買い物？お使いかな？」

（´<_｀；　）「……！」

なんだ…こいつ…俺を尾行したのか…？何と言う予知能力…。

(*ﾟーﾟ)

よし、アピールチャンス。

(*ﾟーﾟ) 「私もなのー、お気に入りの可愛い包丁が壊れちゃったんだよねー」

本当は土曜日にクーちゃんを刺す用だけど。

(*ﾟーﾟ) 「うわー！この柄が水色なの可愛い！お揃いにしない？」

（´<_｀　）「水色…」

スッと手に取る。

よし、手に馴染む。

ポンとカゴに入れる。

どうやら敵は目には目を、歯には歯を、包丁には包丁。という寸法らしい。

包丁で刺すつもりが刺されては仕方が無い。

別の店へ行こうとレジに向かった。
72：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:29:29 ID:NrusVTCI0: ('A`)「やっぱり毒殺…か？」

と言っても、人に毒は安易に飲ませられない。

あ、昔アサガオの種を食って腹を壊したヤツがいたな。

ヒマワリの種は食えるけど。

('A`)「…種殺」

もしかしたら食えば人くらい死ねる種があるかもしれない。

仕事をさっさと定時で切り上げ、俺は花屋へ向かった。
73：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:31:43 ID:NrusVTCI0: ('A`)「…一応アサガオも」

（　´_ゝ`）「せーんせ」

( ﾟA ﾟ
74：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:32:01 ID:NrusVTCI0: ('A`)「…一応アサガオも」

（　´_ゝ`）「せーんせ」

( ﾟA ﾟ；)そ「うわああ！！何でいるんだよおお！」

（　´_ゝ`）「いや、先生が花屋とか、珍しいなぁって」

トリカブト的な毒花で弟者殺せないかなぁって思って花屋で先生に会えるなんてラッキーだなぁ。

（　´_ゝ`）「先生アサガオ育てるんです？じゃ俺も育てようかなー…どっちが先に育つか競争ですよ？」

('A`)「…いやだよ」
75：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:32:37 ID:NrusVTCI0: 川ﾟ -ﾟ)「すいません、バラの花束を」

しぃちゃん、喜んでくれるかなぁ。

('A`*)「す、素直！偶然だな！」

らららラッキー！クーにゃんに会えるなんて！

川ﾟ -ﾟ)

ゲッ

川ﾟ -ﾟ)「やっぱりまたにします、ええ、さようなら」

速足で花屋を去るも、ドクオと流石はついて来る。
76：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:33:13 ID:NrusVTCI0: ('A`*)「バラの花束かぁ…部屋に飾るのかな？」

川ﾟ -ﾟ)「ヒミツです」

(*ﾟーﾟ) 「ねぇ、弟者君、一緒に帰ろう？」

（´<_｀　）「すいません、他に寄るとこあるんで」

（´<_｀　）「あ、兄者…」

（　´_ゝ`）

ゲッ

（´<_｀　）「ちょ、丁度買い物終わったし、本当は嫌だけど仕方が無いから同じ道だから帰ろうぜ」

（　´_ゝ`）「嫌なら先生と帰るからいいよ、一人で帰んな」

来んなよ、クソ。

('A`)「いや、帰らないし」

俺はクーちゃんと帰るし。

(*ﾟーﾟ
77：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:33:32 ID:NrusVTCI0: ('A`*)「バラの花束かぁ…部屋に飾るのかな？」

川ﾟ -ﾟ)「ヒミツです」

(*ﾟーﾟ) 「ねぇ、弟者君、一緒に帰ろう？」

（´<_｀　）「すいません、他に寄るとこあるんで」

（´<_｀　）「あ、兄者…」

（　´_ゝ`）

ゲッ

（´<_｀　）「ちょ、丁度買い物終わったし、本当は嫌だけど仕方が無いから同じ道だから帰ろうぜ」

（　´_ゝ`）「嫌なら先生と帰るからいいよ、一人で帰んな」

来んなよ、クソ。

('A`)「いや、帰らないし」

俺はクーちゃんと帰るし。

(*ﾟーﾟ；) 「てか弟者くーん、まだ買い物するから私とは帰れないって言ったじゃんー」
78：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/18(木) 00:34:09 ID:NrusVTCI0: 川ﾟ -ﾟ)('A`)（　´_ゝ`）（´<_｀　）(*ﾟーﾟ)

( ﾟдﾟ )「…あいつらなにやってんだ？」

('、`*川「ねー、ミー君、これ似合うかな？」

( ﾟдﾟ* )「おお、ペーちゃんは何を着ても似合うぞー」

('、`*川「わー、ミー君ありがとう！」

四日目【こんなんでお前ら明日実行できんのかよ】
79：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:38:12 ID:K4hPcakk0: （　´_ゝ`）「よし…今日の先生の声のバックアップとれたっと」

（　´_ゝ`）「…そういや先生の口癖ってなんだろ」

（　´_ゝ`）「…先生の過去の発言を確認して…っと」

（　´_ゝ`）「…一日に『素直』って450回言ってる」

（　´_ゝ`）

（　´_ゝ`）

もしかして、先生、素直が好きなのかな。
80：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:38:58 ID:K4hPcakk0: （　う_ゝ`）「ねむーい…」

('A`)「眠いなら寝ろよ。俺だって個別に教えたくて教えてるんじゃないんだから」

（´<_｀　）「ほ、本当は嫌だけど兄者が情けないから保健室に連れてってやってもいいぞ？」

（　´_ゝ`）「うるせー。お前なんでいるんだよ」

（　´_ゝ`）「あ、そうだ。先生に言いたいことが」

('A`)「俺はねぇ」

（　´_ゝ`）「先生、素直が好きなの？」

( ﾟA ﾟ)
81：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:39:41 ID:K4hPcakk0: ('A`；)「んなわけないだろ？ばーか」

川ﾟ -ﾟ)ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ

('A`*)「あ、素直！おはよう！」

川ﾟ -ﾟ)ﾄｺﾄｺﾄｺ

('A`；)「あれ？聞こえなかったのかな…？」

（　´_ゝ`）「やっぱ好きですよね？」

('A`；)「ち、ちげーし」

（ <_ 　iii）

なんで素直に『大丈夫？』って聞いてやらなかったんだろう
82：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:40:24 ID:K4hPcakk0: （　´_ゝ`）「じゃあ好きな著名人は？」

('A`)「く、くるう…」

（　´_ゝ`）

川ﾟ -ﾟ)川ﾟ々ﾟ)

（　´_ゝ`）「素直が好きですよね？」

('A`；)「似てるだけじゃねーか！」

（　´_ゝ`）「じゃあ…誰にも言わないですから…素直嫌いですか？」ｺｿ

('A`)「……好き」ﾎﾟｿ

（ <_ iii　）

ツンデレちゃんも言ってたな…『Yes 素直、No ツンデレ！』って…
83：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:40:59 ID:K4hPcakk0: （　*´_ゝ`）「ほらやっぱりー！俺応援しますからね！！もし結婚した時は養子にしてくださいー！俺も先生の家族になりたーい！」

('A`；)「い、嫌だよ！！なんでお前なんかを俺とクーにゃんの子どもにしなきゃいけないんだよ！」

（´<_｀　）「あーあ、俺も素直になりたいなぁ…」
84：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:41:28 ID:K4hPcakk0: （　´_ゝ`）「えっ」

('A`)「えっ」

（´<_｀　）「えっ」
85：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:42:35 ID:K4hPcakk0: ('A`#)「おい、流石弟者どういう意味だよ」

（´<_｀；）「い、いきなり胸ぐら掴まないでください…身長差で辛いです」

('A`#)「俺が小さいからって舐めてんのか！！！」

（　´_ゝ`）

へー、弟者って素直に婿入りしたいぐらい好きだったのか。
マジで女を面しか見てないクソだな。

（　´_ゝ`）

あ。
86：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:44:00 ID:K4hPcakk0: （　*´_ゝ`）「いいこと思いつきましたよ！先生！みんなが幸せになる方法！」

('A`)「なんだそりゃ」

（　´_ゝ`）「まず！弟者素直が素直に婿入りする！」

('A`#)「あ？」

（　*´_ゝ`）「で、弟者が死ぬ！」

('A`)「へ？」

（　´_ゝ`）「そしたら先生は素直と結婚できる！」

（　*´_ゝ`）「それに！俺は弟者と素直が結婚した時に素直の義理の兄だから先生と義理の兄弟なれる！」

('A`)「それは合ってるのか」

（　*´_ゝ`）「みんな幸せ！弟者は素直になれる！先生は素直と結婚できる！俺は先生と家族になれる！みんな幸せ！」

('A`*)「なるほど…！」
87：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/19(金) 21:44:18 ID:K4hPcakk0: 川ﾟ -ﾟ)「私の幸せは無いが」

(*ﾟーﾟ) 「私もー」

川* ﾟ -ﾟ)「えっ…」

ま、まさかそれは。
わ、私と結婚したかったとかそんな…

(*ﾟーﾟ)

弟者くん取るなよこのクソアマ

（´<_｀iii　）「素直になりたいな…」

(；、；川「お父さんが字画が悪いから河内家に嫁ぐなって…酷いよ…」

( ﾟдﾟ； )「お、俺は字画とか気にしないから！俺が伊藤になるよ！！ああ！そうする！」

('、`*川「本当！！嬉しい！」

( ﾟдﾟ* )「楽しみだなぁ…ペーちゃんのお母さんとお父さんと食卓囲むの…」

('、`*川「ええ、ようこそ！伊藤家の食卓へ！！」

5日目【夫婦同姓:夫婦はどちらか一方の姓を選べます。】
88：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:07:25 ID:c6jj5vkY0: （´<_｀　）「よし」

包丁をカバンに入れる。

後は放課後にしぃを刺すだけ。

ワクワクとドキドキとゾクゾクが身体中を駆け巡る。

人を殺すというイレギュラーな状況。

ああ、楽しみだ。
89：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:07:55 ID:c6jj5vkY0: (*ﾟーﾟ) 「よし」

弟者君とお揃いの水色の包丁。

よし、これでクーちゃんの綺麗な綺麗なお顔にブスリ。

やっぱり、この高校のアイドルは私以外にいないもの。

二人はいらない、私だけ。
90：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:08:21 ID:c6jj5vkY0: 川ﾟ -ﾟ)「よし」

クソみたいなコンビニのネクタイ。

これで、ドクオを絞め殺す。

もがき苦しむヤツの顔が今から楽しみだ。
91：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:08:57 ID:c6jj5vkY0: ('A`)「よし」

計画はバッチリ。

放課後の個人レッスンは気分を変えて屋上でしようと誘う。

そこで隙を見て突き飛ばす。

遺書もパソコンのワードで打ち込んだ。あいつはパソコンが好きだと右から左に受け流した雑談の中でぼんやりと聞いた情報がまさか役に立つとは。

あの糸目が死にゆく様を見れるとは俺はなんて幸せ者なんだ。
92：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:09:53 ID:c6jj5vkY0: （　´_ゝ`）「よし」

ピンクの花。

これはただの花ではない。

燃やした時に出た煙が人に毒になるというのだ。

妹者がピアノのお稽古、姉者が大学、母者はパートに父者はもちろん仕事。

俺と弟者以外に誰もいない中で、燃やそう、俺は途中で逃げよう。

あいつがいなくなると考えただけで清々した。
93：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:11:18 ID:c6jj5vkY0: ーーー
放課後。

（´<_｀　）「しぃさん、ちょっといいかな」

(*ﾟーﾟ；) 「え？なぁに？」

げっ、クーちゃんを刺す日に限って…そんな…。

私の心の中の天秤が揺らぐ。

（´<_｀　）「もう気づいてるだろうけどさ…」

(*ﾟーﾟ)

カンペキに弟者君が優った瞬間。
94：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:11:49 ID:c6jj5vkY0: （´<_｀　）「……」

大丈夫。この距離なら逃げられても捕まえられる。

スッとカバンから包丁を取り出す。

よもや、今日実行することまでは気づくまい。

せっかく同じ包丁を買って対策したのに、残ね…

（´<_｀；　）「え？」
95：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:12:31 ID:c6jj5vkY0: (*ﾟーﾟ) 「えへへ…お揃いの包丁…だよね？私も、あの日から持ち歩いてたの」

二人の初めてのお揃いの物。

いつも身から離さないでいるんだよ☆

まさか…弟者君までそう思って、いつも持ち歩いててくれてるなんて…。

(*ﾟーﾟ) 「運命的だね、弟者君」

（´<_｀；　）「くっ…」

まさか…読まれていただなんて。

一歩、後ろに下がる。
一歩、しぃが迫る。

…ダメだ、今日のところは引くしかない。殺人計画は延期だな。

（´<_｀；　）「…俺の負けだ。今日のところはな」

カバンに包丁をしまい、帰る。

(*ﾟーﾟ) 「バイバイ」

負け？ああ、恋は惚れたもん負けだもんね。

去って行く弟者君を見送ってクーちゃんの教室へ急ぐ。

(*ﾟーﾟ) 「チッ…」

もう居なかった。

殺人計画は延期ー！

ま、弟者君とイチャイチャ出来たからプラマイ0ってことで。
96：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:13:58 ID:c6jj5vkY0: ーーー

('A`*)「す、素直が俺に用があるなんて！！」

よりによって殺人計画の日というのがなんとも悲しいがクーにゃんの前ではそんなことも消え去った。

殺人計画なんざ延期に決まってる。

川ﾟ -ﾟ)「先生…これ…プレゼントです。受け取ってください。今日誕生日ですよね？」

誕生日と間違えたフリなら、プレゼントも不自然じゃあるまい。

('A`*)「全然違うけど！ありがとう！早速つけて見る！」

川ﾟ -ﾟ)「あ、先生…私に…結ばせてください」

('A`*)「は、はい！！」

川ﾟ -ﾟ)「よいしょっと…」

ちょろい。

間違えたフリをして首を締める形になるように結ぶ。

これで…これで…
97：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:14:11 ID:c6jj5vkY0: （　*´_ゝ`）「せんせー！個人レッスンしよー！」

('A`#)「チッ！」

川；ﾟ -ﾟ)「！！」

慌ててネクタイを外す。

まだお縄にはなりたくない。
よりによって、こいつのせいなんて以ての外だ。

川ﾟ -ﾟ)「…やっぱり自分で結んでください、では帰りますから。さようなら」

走って帰る。

殺人計画は延期だ。
98：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:14:52 ID:c6jj5vkY0: ('A`；)「ま、待て！素直！！」

（　´_ゝ`）「せんせー！早くー！」

('A`#)「うるせー！今日は中止！月曜倍やってやるからさっさと帰れ！」

（　*´_ゝ`）「わーい！月曜倍ね！約束！！」

後ろで流石が何やら言っているけど気にしない。

('A`；)「…畜生！！」

どんなに駆けて急いでも素直には追いつけない。

下駄箱から無くなった素直の外履を嘆きながら俺は下駄箱の床を激しく叩きつけた。
99：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:15:24 ID:c6jj5vkY0: ーーー
ーー
ー

（　´_ゝ`）「……」

遅い

<ただいまー

（　´_ゝ`）「おかえり、弟…」

∬´_ゝ`）「私よ」

（　´_ゝ`）「…あり？」

∬´_ゝ`）「あーあ、講義が急に休講になっちゃって暇ー！」

（　´_ゝ`）「へー…」

∬´_ゝ`）「あれ？弟者は？一緒に午前授業で早く帰ったんじゃないの？」

（　´_ゝ`）「…知らない」

…殺人計画は延期。
100：以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします：2013/04/20(土) 00:16:05 ID:c6jj5vkY0: ーーー

図書館。

（´<_｀　）「…どれなら成功するかな」

('、`*川「ミー君、ここ教えてー」

( ﾟдﾟ；)「あ、ああ、いいぞ」

( ﾟдﾟ； )o0（弟者はなんで『世界の殺人』なんて本を何時間も読んでるんだ？）

六日目【延期:日付未定】

（´<_｀ ）なんか人を殺したいっつーかそんな感じのようです