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( ^ω^)Connect!のようです
1
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:29:36 ID:1HVSHQb20
まとめてくださったありがたいサイトさま
7xまとめ − ( ・∀・)ブーン系小説
http://nanabatu.web.fc2.com/boon/boon_connect.html
前スレ
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1301730605/
規制されたのでこっちにきました
2
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 19:35:21 ID:H0Rx0f4IO
お、こっちに来たか
3
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 19:37:00 ID:ZQbkyQXQO
よっしゃ支援するぜ!
4
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:37:09 ID:1HVSHQb20
簡単二十一話前スレあらすじ
川 ´⊇`)「三回戦はタッグで戦うよ。自分たちを除いた残り三組の神いずれか一つのコネクターを奪えば勝ちだよ」
↓
( ^ω^)「クーとドクオとは戦いたくないからダイオード狙いでいくお!」
从 ゚∀从「あいよ。愛してるぜ相棒」
↓
('A`)「ブーン狙いでいくよ。奇襲するよ」
ノパ⊿゚)「ドクオの言うこときくしかないんだもん……」
↓
(´・ω・`)「いきなり奇襲されてしかも勘違いとか許せないよね」
川 ゚ -゚)「童貞が図に乗るなよこのドクオがぁッ!」
↓
/ ゚、。 /「いきなり内藤に襲われた。あいつしばく」
▼・ェ・▼「ハインリッヒまじ嫌いになりそう。何あの子」
↓
lw´‐ _‐ノv「おまわりさんここです」
5
:
ワル*゚ー゚)ツ
:2011/04/03(日) 19:37:48 ID:UqGNLKygO
いたいた
支援です
6
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:39:50 ID:1HVSHQb20
違和感の正体を捉えぬまま、ダイオードは駆けだしていた。
素人如きに舐めた口を利かれて、冗談だと受け流せるほど彼女は老いていなかった。
それだけで、激情に火を点けるのは易かった。
向かって来たダイオードを直線上に捉え、内藤は遠雷を鞘に戻した。
すぐさま竹刀を握り直し、それに向かう。片手で振るうより、両手で操るほうが確実だ。
大雑把で大きな一撃よりも、今は回避を、小さな一撃を優先させたかった。
内藤にとっての真意も、ダイオードにとっては挑発に見えた。
確実にダメージを与えられる武器を捨てる余裕と、捉えた。
激情には、さらに油が注がれ、火が大きくなった。
/ ゚、。 /「目の一つでも持っていけば、その呆けた頭も冷めますかね」
加速、そして踏み込みから、下半身を捻り、上体を捻じった上で放つ、全力の右拳。
正面から顔面を殴られる。それも、距離の空いていた相手から。
それだけで十分にわかるだろう。実力の差が。
(;^ω^)「…………!!!」
しかし、ダイオードの読みに反して、それは皮膚一枚を切るだけに終わる。
己の全力を預けて放った拳が、素人にかわされた。
瞬間、時が止まり、動揺となって全身を犯した。
だが、彼女は止まらなかった。
かわされたまま勢いを強め、瞬時に、半周して、今度は後ろ回し蹴りを放つ。
異常なまでに長い脚がしなり、信じられぬほどの上空から内藤を斜めに切った。
/ ゚、。 /「…………!」
7
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:41:52 ID:1HVSHQb20
それも、しゃがんでかわした。
勢いで切れた髪が数本舞っている。それだけだ。
ダイオードは止まらない。
振るった左足が、内藤の上空を通り過ぎるのと同時に、伸びた竹刀を左手で掴む。
不安定な体勢。攻撃を避けることに集中した内藤。竹刀を掴むには彼女にとって容易かった。
そして左足が大地を削った。大股を広げ、左手で竹刀を鷲掴みにして、ダイオードは次の廻点に移る。
( ^ω^)「ほい」
はずが、内藤は容易く竹刀を放棄した。
釣られるはずが、勢いだけが空回り、ダイオードの姿勢が崩れた。
/;゚、。 /(まずい……刀がくる……)
すぐさま、正面を向こうとした。だがそれも遅かった。
視界が白に染まった。直後に激痛が奔った。
それが、内藤の固めた拳だと気付いたのは、数メートル吹き飛んでからだった。
( ^ω^)「居合なんてやったことねぇことやるかっての」
倒れたダイオードに向かい、内藤が一歩踏み出した。
攻撃を止めるつもりは無かった。尚のこと、自分が有利ならば、ここで片を付けたかった。
▼;・ェ・▼「ダイオード!」
内藤の行く手を塞ぐように、巨大な氷柱が真上から降り注いだ。
一本、二本、と行き先を潰し、三本目は直接内藤を狙った。
8
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 19:44:27 ID:yF/p2McIO
しえんしえん
9
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:44:50 ID:1HVSHQb20
( ^ω^)「…………」
内藤は刀を抜くことも、逃げることもせず、それを眺めた。
落下する。大気中の水分を固めたのか、それとも四次元的にどこからか持ってきたのか。
目を細めると、まるで自分がそう望んだのではないかというほどの完璧なタイミングで氷柱が砕けた。
巨大な何かに真横から叩かれ、大きく、内藤から逸れた。
僅かな氷の粒が雨となって降り注いだ。
从 ゚∀从「へへ。サポートってのはこういうのじゃないの?」
▼#・ェ・▼「ダイオード…………」
从 ゚∀从「何だよ。かかってくるんなら来いよ。あたしはブーンがああ言ってるからサポート以外しない。
でも正当防衛ならセーフだろ」
言い合う神同士を無視して内藤は進む。
大の字に寝転がるダイオードは動かない。
瞳を大きく広げ、作られた空を見る。
そしてゆっくりと、上体だけを起こした。
/ ゚、。 /「…………」
おかしい、と思う。
コネクターの数、元々の身体能力を踏まえてそれほどのダメージにはならない。
僅かに垂れた鼻血を指先で拭い、前を見る。おかしい。
疑問を、違和感を、確信にするため、あるいは正体を見極めるため、竹刀を投げ捨て、彼女は立ち上がった。
10
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:47:19 ID:1HVSHQb20
/ ゚、。 /「…………廻点――」
両の手が姿を変えた。握り拳を捨て、人差し指と中指、さらに親指の三本を伸ばして構える。
残りは強く固め、異形と言える形の拳を作った。
/ ゚、。 /「鳥の型」
ぶらりと両腕を垂らして、大地を蹴りあげた。
( ^ω^)(知らない攻撃……)
竹刀を手放した今、頼れるのは真剣である遠雷しかない。
内藤は躊躇うことなく、それを抜き、そして構えた。
/ ゚、。 /(実戦で使ったことないんだけどなぁ)
( ^ω^)(さあ、何がくる)
ふらりと腕が揺れる。それは相手を殴りつけるといった動作からかけ離れていた。
ただ、垂らした腕を振るう。それが腕と思わぬようにして、一本の布のように。
( ^ω^)「うおっ!」
目の前を掠めた指先に思わず叫び声をあげた。
爪が研いであるわけではないだろうがそれで鼻先から血が溢れた。
/;゚、。 /(やはり避けられるか……)
/;゚、。 /(一月以上前には、これ以下の攻撃ですら見極めることが出来なかったのに……)
11
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:49:27 ID:1HVSHQb20
/;゚、。 /(どうして回避できる!?)
続く、連撃を、致命打になる前に全て回避する。
反撃する余力が無い分、ほとんど逃げるようにして内藤は攻撃を避け続け、ひたすらに相手の動きが止まるのを待っていた。
( ^ω^)(やっぱり……)
似ている。
内藤は思う。
/ 、 /「あああああああああああああああ!!」
振るわれた。腕。
从*^∀从「やーだっ」
似ている。
ハインの攻撃に、似ている。
鞭という媒体、その動きと、彼女の動きが酷似している。
回転から生まれる遠心力、勢い、そういうものを殺さず攻撃に活かすこの攻撃と、
ぐにゃぐにゃと特定の持たない鞭という武器の動きが似ている。
12
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:51:39 ID:1HVSHQb20
だから、
/#゚、。 /「ああああああああああああああああああああああ!」
( ^ω^)(これも……)
从 ゚∀从「弱いなぁおまえは」
( ^ω^)(あれに比べれば……)
( ^ω^)「おっそいんだお!」
/ ゚、。 /「!?」
ダイオードの拳を掻い潜る。
連撃を交わされ、彼女の攻撃が大振りになっていたという事実もある。
だが、内藤は苦労の末その懐に入り込んだ。
半ば倒れる体勢からであったため、体を起こすと同時に、遠雷を切り上げた。
/ ゚、。 /「おっと」
両手で攻撃を回避するも遅く、後ろに下がるも遅いと判断したダイオードは、
すかさずその左の足を切りだした。反射的に内藤の右肩を爪先で抉った。
激痛に顔を歪めたところで、振り上げた足をそのまま振るい、顔面を蹴りあげる。
生唾が宙に飛び散る。その泡を貫くように、
露わになった喉元を右の指先で突き刺した。
喉仏が潰れるような音を確かに聞き、内藤は痛みのあまりその場でつい、膝をついてしまった。
13
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 19:52:53 ID:DiBY2onA0
惜しいな
14
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:55:02 ID:1HVSHQb20
/;゚、。 /「はぁ……怖いな……」
( ω )「――――!!」
言葉を発する余裕も無かった。
数歩飛び下がり、ダイオードはビーグルの様子を確認する。
心配そうにこちらを眺めている。その横でハインリッヒが睨みつけてくる。
ハインリッヒはよほど内藤のことを信頼しているのか、彼の命に従って、ビーグルに手を出そうとしない。
しかし、今だけのことだろう。流石にある程度状況が変化すれば彼女も参戦するだろうし、それはビーグルにも言えることだ。
蹲る内藤を見下して、ダイオードは問いかけた。
/ ゚、。 /「あなた、私の攻撃が見えているのですか?」
( ω )「――あ――が――あああ――」←声を出せないゆえの叫び
/ ゚、。 /(しまった…………うっかり……)
内藤が回復するのを仁王立ちで待つ。
从 ゚∀从「なんでこの隙に攻撃しないんだ?」
▼#・ェ・▼「プライドが高いんだ。早くそんなやつけちょんけちょんにしてしまえ!!」
( ^ω^)「あ――あ――ああ!」
痛みを堪えながら何とか内藤は立ち上がった。
15
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 19:57:17 ID:1HVSHQb20
( ^ω^)「アンタ……やざじいのが……ううん!」
喉の調子を確かめながら内藤は続きを発した。
( ^ω^)「アンタ優しいのかどうかはっきりしてくれお」
/ ゚、。 /「大人しく答えなさい!」
( ^ω^)「見えてるけど、それが、なんだっつうんだお!」
内藤はそう言って、すぐさま駈け出した。
ダイオードは構える。
やはり、自分で攻めるよりも、こうやって、受けに回るほうが楽だ、と思う。
/ ゚、。 /「……見えてるなら、見えない攻撃をすればいいだけだ」
そして彼女は、ただ右の足を振った。
体勢を低くし、大地を駆ける内藤に目がけ、外から内へ。
異常に大振りの攻撃だった。
己の体を傾け、長過ぎる足を極限まで伸ばした。
从;゚∀从「ブーン!何やってんだ!!」
( ^ω^)「お?」
内藤は確かに見ていた。
何が起ころうとその全てに対処すべく。
それなのに、気付けば大地に頬を擦りつけていた。
強い衝撃があったような気がする。脳みそが揺れ、立ち上がることが出来ない。
16
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:00:12 ID:1HVSHQb20
口元から溢れる唾液を、抑えることが出来なかった。
( ω )「な……にが……」
从;゚∀从「あいつ何やってんだよ!」
▼・ェ・▼「視界の外から蹴りをいれたんだ。あいつの異常に長い足と、対応できる運動神経があって出来ることだ」
从;゚∀从「簡単に言ってくれるけど、出来るのそれ!」
▼・ェ・▼「ダイオードができないわけないだろ!」
从;゚∀从「なんだよその理屈!死ねよ!!」
/ ゚、。 /「とまあ、このように今から脚もがんがん使いますので気をつけてください」
ダイオードは、大地に伏した内藤の胸元を鷲掴みにした。
元来力が強かった。加えてコネクターの恩恵を受け、片手で持ち上げることは容易かった。
内藤を片手で持ち上げ、ダイオードは口元に笑みを浮かべた。
/ ゚、。 /「結局、経験の差ですよ」
その腕に、内藤は爪を立てる。
両腕で縋るようにダイオードの腕を掴むも、未だ脳の揺れは引かず、握っているのかどうかもわからなかった。
体は言う事を聞かない。だから、力を振り絞った。
声が出るように。
( ω )「――あ――う――」
17
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:03:36 ID:1HVSHQb20
/ ゚、。 /「ここから一気に締めに入りますよ」
( ω )「――だ――げ――で――」
/ ゚、。 /「何を言っているのですか?」
( ω )「だずげ――で――――」
( ω )「――ハイン――」
瞬間、真横から爆音が響いた。
それが何かをダイオードが理解するのはもう少しあとになる。
ただ、反射的に振り向いた先にその姿は無かった。
影が大地を奔る。
真上を見ると、女が飛来していた。
从 ゚∀从「あいよぅ!!!」
粉塵が立ち昇る。
ビルが崩れている。その一角から粉塵が昇っている。
ビーグルが攻撃され、吹き飛ばされたのだとダイオードは気付いた。
从 ゚∀从「鞭と……【そのまま】の接続――」
ハインリッヒが空中で叫び、腕を振るう。
▼#・ェ・▼「逃げろダイオード!!」
ビーグルが粉塵の中から叫んだ。
18
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 20:04:58 ID:4U1rH3Yc0
やばいのくるううううううう
19
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:07:42 ID:1HVSHQb20
同時に空中に水の塊が現れた。
/ ゚、。 /「…………!!」
ダイオードはそれら全てを見ていた。
だが、逃げることが出来なかった。
目の前にハインリッヒの鞭が迫ろうと、内藤の首を絞めたまま、動かなかった。
敵に対して甘えを見せていたと言えばそれまでだ。
ハインリッヒが攻撃に転ずることなどいくらでも考えられた。
それでも、内藤の一言でこれほど豹変するとは思っていなかった。
それ以上に、何の躊躇いも無く、ビーグルを攻撃したその姿勢が許せなかった。
从 ∀从「アひゃ」
だから、彼女にビーグルの声は届かなかった。
むしろ、その声は、彼女の闘志に火を点けた。
20
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:10:26 ID:1HVSHQb20
三回までというルールに対して一切の躊躇いを見せず、ハインリッヒは腕を振るった。
構えようとしたダイオードよりはるかに早く。
内藤の首を持ったその右腕に対して、振りぬいた。
/ 、 /「あああああああああああああああああああ!!!」
瞬間、激痛が腕を焼いた。
慢心していた。たかだか攻撃。耐えることが出来るだろうと。
だが、たった一振りで制服は爆ぜるように裂け、皮が破れた。
筋肉が顔を出し、血が滲んだ。
堪え切れることが出来ずに、内藤を手放し、その腕を己が身の中に抱き込んだ。
痛みは一切引くことなく、千切れんばかりに内側から激痛となって身を犯した。
叫べど、耐えようと力を入れようとも、引くことがなく、そのままダイオードは大地に崩れ落ちた。
从*゚∀从「こんなもんじゃねぇだろうがよぉおおおおおおおお!!!」
上気した顔を見せ、ハインリッヒは蹲るダイオードの顔面を蹴りあげる。
だが、それ以上に腕の痛みがひどく、ダイオードは無様に倒れ込んだ。
▼#・ェ・▼「きっさまぁあああああああ!!!」
水の塊が宙を跳んだ。
空中でその身を変え、八本の氷柱となった。その全てがダイオード目がけ振り落とされた。
从*゚∀从「甘ァい……甘ァい……」
それに合わせ、ダイオードの鞭が発火する。
彼女が握っている部分を除き、その身を炎が包むと、空中にあった氷柱の全てを叩いた。
叩くと同時に爆発的速度で伸び、全てを包み、もう一度強く、天に昇るほどの勢いで燃え上がった。
21
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 20:12:19 ID:dSDI59JQ0
ダイオードの鞭?
22
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:13:38 ID:1HVSHQb20
>>20
× それに合わせ、ダイオードの鞭が発火する。
○ それに合わせ、ハインリッヒの鞭が発火する。
>>21
ごめんねごめんね。
23
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:14:50 ID:1HVSHQb20
从 ∀从「こうなりゃ水だろ……ヒヒ」
▼;・ェ・▼「逃げろダイオード!」
淡く、痛みの引き始めた腕を抱き抱え、ダイオードはなんとか立ちあがった。
踵を返そうとしたその目の前に、刃が迫っていた。
( ^ω^)「ごめんだお」
顔面を目がけて放たれた遠雷を皮膚一枚で避け、ダイオードは構える。
真後ろには気の狂った馬鹿女。
正面には阿呆面。
ろくでもない状況だな、と彼女は毒を吐く。
( ^ω^)「ハイン……あんがとね」
从 ゚∀从「えーつまらん。もっともっと」
( ^ω^)「あと【そのまま】はあんま使うなお。リスクが心配だお」
从 ゚∀从「はいはい」
そう言いながら、またも飛来した氷の雨を叩き落とす。
/ ゚、。 /「あなたも……大概身勝手だな」
( ^ω^)「仲間がいるんなら、それに頼るお」
/ ゚、。 /「…………」
24
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:17:36 ID:1HVSHQb20
/ ゚、。 /「別に、いいけど」
ダイオードはほんの少し、視線を外して己の右腕を見る。
傷自体は大したものではない。
だから、真に恐れるべきはその能力。
あの能力を有した女からコネクターを奪うとは中々難しい話だ。
/ ゚、。 /「骨が折れるな。神にしても、あなたにしても」
( ^ω^)「お?」
/ ゚、。 /「何があったんですか。色々変わったように見えますよ」
( ^ω^)「まあ色々あったお」
/ ゚、。 /(それが聞きたいんだよバッキャロウ……)
从*^∀从「アひゃひゃひゃ!!!ビーグルさん自分で攻撃しかけてこいよ!!!」
▼#・ェ・▼「黙れ!お前のような奴が一番嫌いだ!!!」
女と犬が不可思議を媒体にして戦い合う。
その横で、内藤とダイオードはただ見つめ合っていた。
/ ゚、。 /「教えて下さいよ」
( ^ω^)「えーそんな大したもんじゃないけど……」
まー、まず、と内藤は言った。
25
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/03(日) 20:18:41 ID:qGdvODJs0
支援
26
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:20:40 ID:1HVSHQb20
( ^ω^)「朝は午前七時に起きたお」
/ ゚、。 /「やだぁ……この人凄く健康的ぃ……」
( ^ω^)「そっからとりあえずハインちの家の窓全部開けて、新鮮な空気入れて、
二人分の朝食とコーヒーいれたらハイン起こして、ついでに窓閉めて、飯食ってで八時ぐらい。
んで急いで二人分の弁当作って、ハインに身支度させたら八時四十五分には家を出て。
んで九時から特訓したお」
/ ゚、。 /「マジ主夫」
( ^ω^)「九時から十二時間。みっちり動いたら、家に帰って晩飯。
たいてい十一時ぐらいに先生から呼び出しがかかって、ひどい時には午前三時ぐらいまで掴まって、
酒とか飲ませられながらつまんねぇ話聞いて、それを三十日だお」
/ ゚、。 /「す、凄く普通の生活に聞こえる!」
( ^ω^)「約二百回」
/ ゚、。 /「?」
( ^ω^)「僕が死んだ回数だお」
/ ゚、。 /「…………」
( ^ω^)「それだけ死ぬと、色々わかるお。怒りとか悔しさとかも吹き飛んでハインのことがわかったし、
どれくらいで死ぬのかもよくわかった。痛みの限度も知ったお。己の弱さとかも知った。」
( ^ω^)「でも、僕はこの一ヶ月が人生で一番楽しい時間だったお」
27
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:23:46 ID:1HVSHQb20
/ ゚、。 /「…………」
( ^ω^)「どんなに頑張っても上には上がいることを知ったし、先生を通じて世界についても色々教えてもらったお。
がむしゃらに体を動かすのも凄く久々だし、誰かのために料理するのも久々だったお。
ハインは良い女で、一緒にいて楽だったし。自分のことを考える時間ももらった。
先生はあんなんだけど、何だかんだ話してると自分が楽になったお」
( ^ω^)「たった一月とでも、されど一月とでも、色々受け取ることが出来るけど、
僕にとってこの一ヶ月は、色んな意味で忘れられない一ヶ月なんだお」
( ^ω^)「僕は十年前一度死んで、何故だか蘇って。そこから自分をほったらかして生きて。
周りとかたくさん傷付けて、良いように作って。満足してて」
( ^ω^)「でも……二回戦で一回化けの皮が剥がれて、ああ結局僕ってこんなもんかぁって感じで」
( ^ω^)「なんていうかつまるところ僕の世界は閉じていたお。でも先生とハインが開いてくれた。
それが良いことか悪いことか、わかんないけど、僕はありがたく思っているお」
( ^ω^)「所詮どんだけ意地張ろうと、僕は人間。ただ一人の人間。
何十億人もいる人間でしかないんだお」
( ^ω^)「だけど僕はただ一人だ」
( ^ω^)「もう僕を、前の僕だと思うなよ?簡単にやれると思うなよ」
( ^ω^)「二百回、蘇った人間がどんなもんか見せてやるよ」
从 ゚∀从(ブーン……それは少しかっこわるいぞ……)
▼#・ェ・▼「こっちに集中しろお前ぇえ!!」
28
:
◆odYQuryqsQ
:2011/04/03(日) 20:26:55 ID:1HVSHQb20
/ ゚、。 /「…………」
/ ゚、。 /「…………」
/ ゚、。 /「…………」
/ ゚、。 /(この一ヶ月祖父の目を逃れた私のやっていたことといえば……)
/ ゚、。 /(世に言う正月のような生活!!!)
/ ゚、。 /(ビーグルと一緒にこたつに入って、一日中ごろごろしてるだけの生活!!!)
/ ゚、。 /(そりゃちょっとは体動かしてたし、一ヶ月で実力が縮まるだなんて思わない……!)
/ ゚、。 /(だが、なんだこの言いようの無い敗北感は……)
/ ゚、。 /(私がこたつに肩まで入ってビーグルと桃鉄やってるときに、この人はそんなことしてたのか……)
( ^ω^)「どうしたお?」
/ ゚、。 /「負けたくないです……」
( ^ω^)「え、何急に言い出してんの?」
从*゚∀从「アヒャヒャヒャ!!!!ヒヒヒヒヒ!!!!」
▼#・ェ・▼「このこのこのこのこのこのこのこの!!!!!!」
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