コピペ用すれ2 - 1527464055 - したらば掲示板

989：13/n：2024/02/16(金) 19:12:07 ID:hZeFTbas0: 　【低位技術世界】：技術洗練度Dの世界は、一般的に継承権戦争による被害を他惑星より強く受けている。これらの世界では20世紀
の地球を上回るテクノロジーをいくつか――少数の大型で粗雑な核融合発電所など――製造できるかもしれないが、バトルテック設定
を構成するそれ以外の要素のほとんどが希少あるいは存在していない。手織りの衣服を着て馬に乗った農夫が、個人用通信機でお喋り
する相手を見つけるのに苦労している、という継承権戦争の被害を伝えるコムスターの記述がこれらの世界を適切に説明している。

　低位技術世界は、中位技術世界を悩ませている欠乏が更に進行している。基礎的なテクノロジーの欠如はより顕著である。例として、
低位技術世界ではマイクロエレクトロニクス[製品]を製造する能力が完全に欠けており、他の数十に及ぶ地場産業が麻痺しているかも
しれない。彼らはバトルメックや航空宇宙戦闘機、その他31世紀の人類の技術の成果が要求する高度なコンポーネントをほんのわずか
ですらも構築することができない。

　低位技術世界では、たとえ存在していたとしても基本的な医薬品にしかアクセスできず、訓練を受けた医療従事者は希少だ。これは
低位技術世界における教育がまったく足りていないことを示す多くの兆候の一つである。中位技術世界と同じように、医療ケアの不足
にもかかわらず、過去数世紀にわたる[遺伝子]医療の名残のおかげで全体的な健康状態は良好である。氏族本拠地（その他の定義では
先進世界に属する）のように現地の環境が過酷だったり悲惨な健康管理[体制]でない限り、一般的な平均寿命は80歳程度になる。

　通信については非常に原始的かつアクセスが難しいことが多い。このような世界では電話と三次元ビデオ機器が集落一つにつき一台
なのは珍しくないものの、基本的な[有線]固定電話はありふれているかもしれない。この分類の世界でコンピューターやその他のマイ
クロエレクトロニクスが作られていた場合でも、それらは原始的で動作が遅く、現代のソフトウェアと互換性がない。

　現代的な輸送手段も限定されていることが多い。道路網や航空機による移動は限られており、動物が牽引する乗り物は自動車化され
た輸送と同程度に一般的である。

　低位技術世界の技術的喪失の大半は、技術力の制限よりもむしろ戦災や現地の知識の欠如によるものであることが多い。20～21世紀
の地球人はこの[水準の]テクノロジーで立派に暮らしており、地球同盟はここから恒星間帝国を築いた。

　【退行世界】：技術洗練度Fはハイテク忌避者によって植民された、あるいは完全に暗黒時代に陥った世界である。中心領域にその
ような世界はほぼ存在しない。プレイヤーがこのような惑星で構築・利用されているテクノロジーについて調べる場合、19世紀の地球
が素晴らしい例になるだろう。人口の大半は農地に住んでおり、自動車化された輸送手段は（あったとしても）その地域の[大きな]駅
や港などの蒸気機関で動く乗り物しかない。高度な技術（ラジオや電子レンジなど）は畏怖や尊敬、または崇拝の念をもって扱われる。
分裂前のコムスター（そして現在のワードオブブレイク）がこれらの世界で多数の信者を獲得したのは驚くべきことではない。

　中心領域に住む人々はこれらの『退行』惑星を『石器時代』とみなす傾向があるものの、そこまで退行した（あるいは蒸気機関より
前に戻った）世界は非常に珍しい。いわゆる石器時代扱いされる惑星の大半は、特に19世紀相当の技術を維持できるだけの人口がある
場合はその想定を上回る能力を持つ。それに、これらの世界はテクノロジーが欠けているかもしれないが、そこに住む人々に基本的な
科学知識がないとは限らない。これらの退行世界で生き残った19世紀以降の科学知識の相当量が、[実際の19世紀との]違いをもたらす
ことが可能である。たとえば病気の病原体説やそれに付随する多数の考え方（個人の衛生管理や、下水道や水質処理などの公共事業）
が残存することで19世紀の地球よりも健康管理の桁がひとつ改善される。後世の機械工学や人間生理学の本が何冊かあれば、その世界
に19世紀の地球の住人が持ち得なかった利点が提供されるのである。

　ただし、通常そのような知識が存在するのは外世界同盟のオムニスによる植民地など、意図的に退行状態に置かれたいくつかの世界
に限られている。継承権戦争によって崩壊した辺境や中心領域の世界では、自分たちの運命を改善できるかもしれない残された知識を
保存する教育システムが欠如している傾向がある。