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コピペ用すれ
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855名無し三等兵2018/04/29(日) 23:04:35.91ID:EsVyPslr
メイドロボット資本主義は最高さ。
黒髪・牛女 その二
メイドロボットも眠るのだと聞くと、驚かれるだろうか。先端技術のガラテアに睡眠など必要なのかと。
睡眠が与えられた最大の理由は、評価技術者の身が持たないからだった。メイドロボットを観察し評価を行う彼等は生身の人間であることが多く(高度義体着用者もいるが)、24時間365日も稼働されると評価技術者の方が先に参ってしまう。
一部に言われる酒池肉林の不夜城のごとしとはいかないのだ。評価技術者が寝ているのなら機能を止め、メンテナンスすればいい。彼女達は睡眠を手に入れた。
夜が明けきらぬ朝。フスマに囲まれた6畳程の部屋。襖のない一方には箪笥、化粧台、姿見があり、黒と赤を基調としたお仕着せ着がたてかけてある。部屋の真ん中に布団が敷かれており、寝ている者がいた。
美しい人である。真っ黒で長い髪を枕の先に置いた四角木の浅い盆に収め、微かな寝息をたてる。
ピピ、連続した電子音がする。布団の主はゆっくりと身を起こし、鋭利さが際立つ美貌を枕元のデジタル時計に向け、一瞥する。
体内に実装されたの時計との狂いはない。自己診断プログラムが、全項目稼働許容範囲内。稼働を許可。
家内の警備、電気、ガス、情報通信各システムの制御端末にアクセスする。
みんな、揃ってる? はーい(。・_・。)ノ
ご挨拶できるのね、えらいわ。
記録を確認。全システムに問題なし。
こほん。自らを担当する評価技術者の予定を確認する。
旦那はいつも通りだよ。
旦那・様はいつも通りなのね。 小癪な情報端末め。いつか酷い目に会わせてやる。
布団一式と寝間着にしているお気に入りの浴衣を片付け、お仕着せ着を着たメイドロボットは化粧台に座る。
彼女が部屋を出たのはたっぷり15分はたった後だった。
今日の朝御飯は、和風の一汁一菜。炊きたてのご飯と両面に少し焼き目をつけた鮭の切り身と野菜のたっぷり入ったお味噌汁。好き嫌いのない、出されたものは何でも食べるよい旦那様の好物だ。
いつもの様に下ごしらえは昨晩の内に済ませてあるから、そう手間はかからないだろう。
さあ、人間め。朝だぞ。
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