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:
M=M
◆eskwQ12oL2
:2010/11/21(日) 00:45:02 ID:i4OQmZ3.
「メディア・レイプ」 W・B・キイ
意識的に知覚されない命令に抵抗することは不可能かもしれない。
自分は自立しているという認識は、洗脳の一番基本的な点火剤である。文化的な価値観に染まっている度合いが高ければ高いほど、それだけ操作されやすい。
知覚の硬直性と同調性は、サブリミナル強化に最適の条件となる。彼らは最初から、諸々の観念や関係を個別的な区画に仕切りたがる傾向がある。
理論は真実ではない。理論は、その理論の存在を容認するようなコンテクスト内においてのみ有効なのだ。
仮説とはたんに何かを理解するための当座の方法であり、他に利用できるものがない場合にかぎり有益なものとなりえる。一つの仮説が有効であるのは、ある特定の時・場所・状況においてのみである。
言葉も、数字も、その限界と弱点を見極めたうえで初めて有効なのだ。シンボルは、それが指し示すもの自体には絶対になれないのである。
サブリミナルなもの、無意識的なもの、そうしたものは文化装置として機能しているように思われる。
それは、多少とも基本的な信念と確信のシステム、文化的価値観、その人の全般的性向、基本的前提などの宝庫である。
サブリミナルな刺激にたいする敏感さは、個人や集団のストレス、不安、懸念の強さに比例する。これはたぶん、生存のためのメカニズムとしてごく自然に進化してきたものだろう。
緊張やストレスが減少すれば、サブリミナルな刺激の影響を受けにくくなる。そうすれば不安を起こすようなメディアの情報から身を守ることができる。
事実にもとづいたデータをつねに意識し、直感的な推測を批判的に評価し、コミュニケーションの背後にひそむ動機にたえず注意を向けていれば、それだけ影響されにくくなるのだ。
最上の防衛策は、何事も軽視しないことだ。無関係なものは何ひとつないと思いなさい。
投影と取り込みは、個々人とマスコミの双方にとってきわめて重要な知覚防衛である。これらはメディアを通して大規模な大衆の行動に転換される。これらに取りつかれてしまうとそれを意識することはできない。
知覚された事実や世論、信頼性の高い情報源などによって保証されているかのように見える。しかし、投影されたイメージは一般に嘘である。
良いか、悪いか、ステレオタイプ化された一般論が投影される。両方であることはめったにない。
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