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来年の阪神はやらかす!避難スレ68

52名無しサンテレビ:2015/12/31(木) 00:41:21 ID:E6EvkCK6
田上健一(阪神戦力外)、現役続行希望もオファーなし

2015年12月30日
12/30、デイリースポーツ5面「元虎戦士新たな旅立ち」より

2009阪神(育成)ドラフト2位 田上健一
創価大・外野手・21歳

あまりにも突然で非情な通告だった。10月19日。宮崎から関西に戻ったばかりの田上(2009育成2位)は、球団から来季の戦力外を通告された。
「正直、びっくりしました。何でだろうと・・・。でも、もう戻れない。球団の考え方なら、次に向けてやるしかないと思いました」。

混乱する頭の中を整理しながら、懸命に前を向いた。11月に合同トライアウトを受験。クラブチームや独立リーグから声がかかったが、NPBからのオファーはまだない。

「代走」という特殊なポジションで勝負の世界に生きた。転機となったプレーがある。13年4月25日の中日戦。
1点を追う九回1死一、二塁から代打・関本の打球が左前にポトリと落ちた。
ところが二走・田上は一瞬、スタートをためらう。本塁憤死。翌日、2軍降格を命じられると、自分を見つめ直した。

「失敗をして難しさが分かりました。これからは巨人の鈴木さんのようなポジションでやっていこうと。
レギュラーで出たい気持ちもありましたけど、30歳前後で代走に集中しようと思いました」。

足のスペシャリストとしての心構えを磨くため巨人・鈴木の著書を読みあさった。代走に必要なのは「経験とスキル」だと学んだ。
13年は5盗塁。14年は自己最多51試合に出場し、日本シリーズ初出場も果たした。
「日本シリーズに出られずやめる選手もいるわけですし、そういう大舞台で、大事なところで出場できたことは良かったです。気持ちも入っていました」。

昨年のソフトバンクとの日本シリーズは阪神6年間の中でも印象的なシーンだという。第5戦、0―1の九回1死満塁。
代走出場した二走・田上は西岡の一ゴロで三塁へ。捕手の一塁送球がそれるのを見ると、果敢に本塁へ突っ込んだ。
ホームベースに体を預けセーフをアピールしたが、判定は打者走塁の守備妨害・・・。

まさかの幕切れに立ち尽くしたが、プロ最高峰の舞台で、あらためて代走の醍醐味を味わった。

今季は開幕1軍入りしながら死球に見舞われ戦線離脱。わずか9試合の出場に終わった。
このオフは巨人・鈴木に弟子入りする計画を立てていただけに、悔いは残る。
「ずっと野球をやってきて、緊張感がある中でやっていたので、そこから離れるのは考えにくいです」。

体は万全。9月には長男・光希くんが誕生し、守るべき家族も増えた。育成選手から上り詰めた自負もある。
新しいフィールドさえ見つかれば・・・。全力でスタートを切る準備は整っている。


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