したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

便所の落書き

180関東1:2002/10/28(月) 17:47
チェ マイ ファチ?

出し抜けにジャケットの裾を引っ張られる、、、まただ、、、悪い予感がする、、、
「わたしのこと覚えてる?」そこには、見覚えのない顔があった、、、
男勝りの筋肉、短い髪、化粧っ気が全く無いものの、澄んだ瞳と屈託のない笑顔、、、
目深に被ったキャップにはセキュリティーの文字、、、第一、俺はボニータの知り合い
はほとんどいない、、、「ごめん…、人間違いじゃない?」
「わたしよ、覚えていてもくれないの?彼女が出来たと言われて振られた女よ」
名を名乗られ、帽子を取ったものの、やはり記憶はよみがえらない、、、暫し考え込む、、、
「え?あの時の?どうしたんだ一体?何よりボニータにしか見えない」「当り前じゃない、
だってわたしラテンだもん、、、」心から楽しそうに笑う、、、「あの後、暫くしてホステス
止めたの、、、もう、あんな商売はまっぴら、、、若い頃実入り良くても一生遊んで暮らせる
わけないんだし、、、騙し合では幸せな人生は築けないから、、、いまは、給料安いし、
筋肉モリモリ、それにこんなカッコしてるけど、でも自分のやってることに満足してる、
仕事していることと母親であることに誇りをもてる、、」

髪を染め、真っ赤なルージュを差し、着飾っていた頃の彼女、、、常に携帯を離さず、
営業コールをし、二言目には助けてを連発していた彼女、、、親戚一同を”心臓病で病院送
り”にしていた彼女、、、知っている限りでは、彼女の父親は二度死んだ筈である、、、
狡猾とセックスアピールが交錯する瞳、、、淫靡と退廃、、、放蕩と放浪、、、

いま目の前にいる彼女は、良い目をしている、、、”闘っている者”にしか出すことが
できない味のある顔をしている、、、より、何十倍も、綺麗で、輝いて見える、、、
見違えて当然である、、、

「ほんとうに良かったな…、、、いまのお前は、凄く輝いている、、、」
「そうかな?、、、ありがとう」目は嘘を言っていない、、、つくづく変わった…、、、
「声をかけてくれてありがとう、いまの様なお前に会えるのは、心から嬉しい、、、」

「本気だったんだから」「たったひと月で俺の何がわかる?」
「だってわたし、ラテンだもん、気づかなかった?」「全然気づかなかった」
「貴男全然変わってないね、、、」彼女がこんなにも暖かい笑顔を持っていたなんて
想像すらできなかった、、、どの娘がガールフレンド?」「ん?彼女は友達、、、」
苦悩の涙と吹っ切れた笑顔、、、互いに紹介しあう娘達を見やる、、こんな夜も悪くない、、、
「また来るよ、、、」「絶対来いよ!」「ぶっ飛ばされそうだからやっぱ止めとく、、、」
「ラ レヴェデーレ」 ルーマニアに天使が微笑んだ夜、、、


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板