したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

最萌トナメ用支援貼り場

74アニメ最萌支援・試作品:2006/10/27(金) 21:46:47
 触れ合うこと、そして微笑みを交わし合うこと。見失いそうになる真実とか、壊
 れそうな希望を叶えてきた、最後のピース。
 合わせた力と願いで、『ジュエルシード事件』や『闇の書事件』を解決してきたよ
 うに、今回もきっと頑張れる。
 気持ちが二度と萎えないように、彼女は仲間達と、支援者達の想いを握った。
 持てるできる限りの魔法を萌合で出し切れるように、忘れていた友達との気持
 ちを、今度は見失わないように……そんな願いと誓いを込めて。

「離れていても、私とフェイトちゃんは一緒だから……フェイトちゃんの傍にはい
 れないけど、観客席から全力全開で応援するよ。だから、頑張ってね」
「なのは……」
 いつも二人で戦って、戦って、戦い抜いてきた友達が、みんなの想いを代表する
 ように、渾身の言葉をかけてくれる。彼女はその澄んだ瞳をしっかり見つめて、
「うん、もう少し……がんばるね」
 にっこり精一杯の微笑みで、そう、言葉を返した。

 しっかりと握手を交わしてから、もう一度、超満員の萌合会場を見やる。ついさ
 っきまで、顔を向けるだけで不安で震えていた場所を、まっすぐに。
「かなり不安だったけど、その調子ならもう平気だね。てことで、あたしらはきっち
 り声援するから、フェイトも絶対優勝するんだよ」
 とてつもなく遠くに思えたこの舞台に、なのはに続いて立つことになった彼女を
 抱きしめて、アルフがとびっきりの笑顔で激励してくる。
 きっと、大丈夫。勝負はどっちに転ぶかは分からないけど、勝つにしろ負けるに
 しろ、ちゃんとできるだけのことはしてくるから……
 めちゃくちゃに盛り上がったトーナメントの真ん中で、ありったけの魔法を尽くし
 て観客を魅了した、去年のなのはと蒼星石の二人を目指して。

 確かめるまでもないほどの絆の中で、彼女はみんなに『ありがとう』を送り、遙
 か空まで響いている、祈りと歓声の中心へと飛んだ。
 なのはが降り立ったあの場所に向けて、解放した魔杖を手にした姿で。
 想いと絆に後押しされて、夜天を駆けるその姿は、誰もが見惚れるほどに美し
 い――いや、凛々しいの方が正確だろうか。摩天楼の間を奔り、黒い大気を
 貫いて、地平の彼方に見えた会場まで、瞬く間に軌跡を描いていく。
 いつかのなのはのようだった――その後ろ姿を見た者達は、そんなことを思っ
 ていたかも知れない。
 いつも全力全開の、まっすぐだった白い魔砲少女とは違うけれど、悲しい過去を
 くぐり抜けてきた、ちょっと不器用だけど優しくて熱い、彼女に期待を込めて。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板