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最萌トナメ用支援貼り場

1名無しさんだよもそ:2006/07/18(火) 13:41:10
最萌トーナメント用支援、射出準備完了、いつでも投下可能です!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ∧ ∧   ∧ ∧
       ___( _!志二保!(,,゚∀゚)
      ∧⊂/ ̄|二| ̄\つ∧二ヽ
      ι匚|_/_\_匚i_|∪∪i]
      \/二 / / \_/二/
      /二  '⌒´`ヽ         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /二  〈. ノ从ハハ )___    / 出し惜しみナシ、合言葉は『ガンガン逝こうぜ!』
   /二 / /7ゝ゚ ヮ゚ノゝ / |  <  全力全開疾風怒濤、燃え尽きるまでいっくわよぉ♪
  /二 /  ○=萌= ~)/ |  _\______________
/二 /  i'''√√ i'''i ̄ ,,,,/ ,<X> ヽ
二 / /__(_(_)/ ̄   i i从((li. l i
 / /  \\\/      l从ヮ゚ .ノノリ  というわけで、支援だよ〜〜
          ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄\ )
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2Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:42:42
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

   票ではない 自己満足と 萌えのため
        心のままに 支援を落とす   (旅のひとだよもん)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


……今から二年ほど前、私は我らが神奈様の後を追いかけて、
熊野本宮から高野山へ向かう旅をした。

世界遺産に登録されている、和歌山県・熊野古道。
それは、伊勢路、中辺路、大辺路など、いくつかのコースから成っている。
だが実はその中に、小辺路と呼ばれる、熊野と高野山――
Routesの神々の祀られた聖域と、Airの翼人の封印の霊山とを結ぶ道があることは、
あまり知られていない。

宿泊施設や店も少なく、交通の便も恐ろしく悪い、熊野古道の中でも最も人気がないと
言われる祈りの道・小辺路。
1000mを超える峠を3つも越えてゆくその山道の総計は70キロ以上で、
修験道の本場・吉野大峰奥駆道を除けば、熊野古道一キツイ道と言われている。
だが、神奈様一行の旅の追体験をするのであれば、
これ位の悪路でないと物足りない(いや、これでも全然足りないんだけどw)というもの。

運動不足のヲタが挑む、熊野古道高野山への一人旅。
実はコレは、前回、新宮の地震+大雨+台風で挫折したコースの再挑戦なのだが
http://www8.ocn.ne.jp/~pro-rr/report/kodou/kodou01.html ←失敗編はコレ参照)
果たして、今回は無事に完歩できるのか……??

3Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:43:11
高速バスで新宮に着いた私は、
近くのパン屋や24時間スーパーであんパンやカツサンド、めはり寿司などの食料を
調達してから、バスで熊野古道出発点・家都御子神=素盞嗚尊を祀る本宮に向かう。
バスで仮眠を取ること1時間半、
無事到着した熊野本宮大社……の、裏手にある熊野古道入り口にGO。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718120821.jpg(熊野本宮)
 八咫烏 翼なき人が 願いごと そらへ神奈へ 送り届けよ



鍵ヲタよ……よくお聞きなさい。
これからあなたに話すことは……とても大切なこと。
わたしたちが、ここから始める……親から子へと、絶え間なく伝えてゆく……
長い長い……旅のお話なのですよ。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718120937.jpg(大社裏口)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718120953.jpg(そして古道へ)
 我が心は 果てしなく続く この道を ただどこまでも 高野へ歩む


私はまたここに立っていた。

前回の旅では、私は一つの峠を越えることも出来ずに帰った。
だが、山に、道に、余りにも不慣れだった過去とは違う。
今は経験が、そら……もとい八咫烏の導きが、そして頑張れる源がある。

待っていろ高野山。今追いかけるぞ柳也様。
私は果てしなく続く高野山へのこの道を、どこまでも歩き始めた。

4Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:43:56
本宮の裏口を出てから35分ほどで、道の駅ほんぐうに到着。
実はこの道の駅は、数年前、今はもういない友人と一緒に色々なことを話した、
私にとっては辛い思い出のある場所である。

……あの時、彼に『葉鍵ヲタとして、いつか高野山巡礼に行きたいよなぁ』などと
話したことを思い出す。
前回の旅ではそれは叶わなかったが、今回は、何が何でも辿り着く。
カツサンドを頬張りながら、私は川原の向こう、熊野古道第一の峠をじっと見つめる。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718121551.jpg(道の駅からの眺め)
 青色の 記憶を空に 届けると 誓う心は 羽ばたいてゆく



今日の宿まで残り約10キロメートル。一度立ち尽くす。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ。
その先に古道は続いていた。
誰が好んで、こんな場所に道を作ったのか。長い坂道が、悪夢のように延びていた。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718121639.jpg

この山道は、好きですか?そんな葉鍵な言葉が浮かぶ。
でも今度は、自分の意地とヲタのホコリにかけて、この山を越えていきたい。

遠い友への思いと、葉鍵ヲタとしての誇りを胸に、私は登り始める。
長い、長い坂道を。

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

5Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:44:30
民家の前を通り、果無山脈(はてなしさんみゃく)越えの急な山道に突入。
海抜100メートル付近のバス停から、1114メートルの果無峠(はてなしとうげ)まで続く
急勾配は、標高差ではこの旅の中で最大。
この旅の中でも、トップクラスの難所の一つである。

秋も半ば過ぎだってのに、木々の合間からの日差しが意外ときつい。
夏の盛りだったら熱射病になってたかもしんない。
でも、時々吹き上げてくる風が汗を冷やしてくれる。それがめちゃめちゃ心地いい。
加えて、澄んだ空気と綺麗な景色、クマ除けの鈴の音色や道端の観音様が、
旅の疲れを癒してくれる。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718121748.jpg(夏場は死にそう)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718121758.jpg(見晴しで振り返る)
 いにしえの 夏追いかけて 空目指す 悪夢のような 坂は果てなし


そうやって、麓の階段から登り始めること2時間10分、
ようやくこの日の最高点・果無峠(はてなしとうげ)に到着。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122150.jpg(とりあえず峠)


ここから先は何の変哲もない(?)公園の遊歩道のような下りの階段道。
途中何か巨大な動物(ムティカパ?ボタン?)の気配に怯えたり、水場で水分補給したり
しながら、薄暗い杉林をのへのへと進んでいくと……。

6Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:45:05
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122411.jpg(石畳の先に)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122432.jpg(どこか懐かしい)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122530.jpg(夕暮れの山里が)
 金色の 山里わたる 風の香は 街の忘れた 昭和の匂い


ふもとまで30分ほどの所にある、この果無集落(はてなししゅうらく)。
私の写真ではいまいち伝わらないかも知れないけど、正直、すごく綺麗で、懐かしい。
決して豊かではない、決して便利ではない、だけど暖かいと感じる何かがある。

そして、ふもとで見つけたささやかな景色。
無事に宿に着いた安堵か、峠を越えた達成感か、それとも精神的疾患か。
ありふれた山里の夕暮れなんだけど、筋肉痛も忘れて何故か不思議に感動しました。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122641.jpg(私的には満点)
 里に着いた 旅初心者の ご褒美は 茜に染まる たそがれの山


この日は『温泉旅館・昴(すばる)』に宿泊。源泉かけ流しの温泉をたっぷり堪能して、
初日の疲れをリフレッシュ。この気持ちよさは反則ですの☆

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122740.jpg(旅館・昴)
 スバルという 名を見て こみパを思い出す 我は確かに 葉鍵のヲタク


だが、私は知らなかった。
これから先の道が、まさかあそこまで魔境だったとは!!

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

7Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:46:35
朝。もう一度温泉に入って汗を流して、ゆーがに朝食を食べた後、
次なる難所・三浦峠(みうらとうげ)に向けて出発。
しかし、前回の旅では5m先も見えないような暴風雨に遭って逃げ帰ったコース。
今回も行く手には霧がかかってるみたいなのだが、果たして大丈夫なんですかねえ?

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718122837.jpg(霧なんすけど)
 谷埋めて 峠を閉ざす 朝霞 余が往く前に 退いてくれぬか


山に入るまでは、別に何の変哲もない田舎道。
のどかな時間が流れる山里。学校やよろず屋がどこか懐かしい感じ。
途中にある民家……もといみかん売り場でみかんをもらい、
よろず屋でデジカメ用の電池をゲット。実にのんびりした旅である。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123144.jpg(田舎の学校)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123217.jpg(ゲルは売ってない)


……だが、登り口からはからは違う。変わる。なにもかも。
ここから先は地獄の淵を通る――!
ヘル・エッジ・ロード(HELL EDGE ROAD)

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123303.jpg(峠への登り口)

先行き不安になるような登山口からすぐの所には、さらにこんなものが!

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123338.jpg(不吉の暗示!?)
 錆びついた ように動かぬ スクーター 意味する符号は 晴子遭難っ!

これはもしかして、Airの神尾晴子の飲んだ酒瓶と、スクーター!?
もしかして泥酔した晴子がここで事故ったことを意味するのか!?

8Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:47:50
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123448.jpg(BGMは『縁』で)
 神無月 半ば過ぎても 夏時間 肌で感じる 熊野山道

坂も面倒なんだけど、それ以上に厄介なのが季節外れの直射日光。
秋だというのに、まるでSUMMERのような陽射し。とにかくひたすら暑い。

だが、その程度の障害、神奈様への萌えとネタへの魂があれば全然平気w
山道をてけてけ歩いているうちに、峠まで20分の、古矢倉跡に到着。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123540.jpg(ここまでは順調)


ここから先は、『ネットの間の道』を進む……と、パンフには書いてある。
なるほど、ちょっと歩いた所に、それらしきものをすぐ発見。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123723.jpg(ネット発見)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123748.jpg(まよったら前に)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718123809.jpg(前進あるのみ!)
 肌を裂く 茨の藪を 押し分けて 無心に進む 気分は山伏


始めはまだ普通の道だったのだが、登るにつれて傾斜と雑草の量が大幅増に。
しかも、写真では見にくいけど、この藪、
イ バ ラ 40 % + ス ス キ 50 % で 構 成 さ れ て や が り ま す
魔界のオジギソウみたいに絡みついてくるコイツラのせいで、
Gパンは引き裂かれるし、リュックにつけていた御守りもどこかに消滅。
……って、明らかにコレ、道じゃないですよねえ!?

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718124000.jpg(行き場を失くした)
 見渡せど 峠も獣道もなし 熱射の山を 無駄に彷徨う

そして足元には無残な白骨が。形からするとウィツァルネミテアの骨だろうか(待て)。
神々すらこの末路とは、恐るべし、高野山。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718124320.jpg(ハクオロの化石)

9Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:49:43
荊だらけの道を下る時に左膝ひねって痛めるわ、思いっきりタイムロスするわ、
散々な目に遭いながら、古矢倉跡に一旦戻る。
で、もういっかい道をみてみると……物凄いわかりやすい所に案内あるやん!
そこを辿っていったら、なんかむかつく位あっさり、三浦峠に到着。
私の苦労は一体なんだったんだwww
てことで、熊野歩く時には案内板のある道を曲がりましょうね(あたりまえだろアホう!)

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718124650.jpg(三浦峠)

その後は、単純に道を下っていくだけ。
道の途中には、地元の奨学生が作った看板があちこちに立ててあって、
見てるとそのヘタウマぶりに和む。

しかし、ここに来て困るのが、先程ひねった足。
下りになるとめちゃめちゃ痛む。
傘を杖がわりにしながら、老人みたいな不恰好な姿勢でよたよた歩き。
……はっ、まさかこれは、

観 鈴 ち ん が 味 わ っ た 、 あ の 足 の 痛 み か ! ?

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718124809.jpg(道はいいのに……)


道自体はすごく普通だし、体力だってまだまだ十分あるのに、全然歩みが進まない。
でも、ここで休むと日が暮れるから、根性で麓に辿り着くしかない(滝汗)
観鈴ちん、強い子。これくらいなら歩ける。にははっ、ぶいっ。

10Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/07/18(火) 13:50:12
それはきっと、国崎往人の人形劇みたいな、
おっそろしく不器用な……もとい、今にも氏にそうな歩き方だったと思う。
だけど、歩いた。生き残るため、何かうまいものを手に入れるため、ひたすら歩いた。

そして、空の色が茜色から群青色へと変わりゆく頃。
予定時間を2時間以上遅れながらも、ついに麓に、到着……っ。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718124903.jpg(稲穂の匂い)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125020.jpg(村へ通じるつり橋)
 痛み激し 観鈴のような 両膝も 里のあかりに 歩み速める


かくして、どうにかこうにかこの日の宿泊地・五百瀬(いもせ)には着いた。
しかし、だ。
こんなに疲れているというのに、この日の宿がコレってのは……

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125109.jpg(うはwwwww)


しかも素泊まり旅館なので、夕食は近くのよろず屋で買ったおにぎりだけ。
……正直、屋根がある場所で、布団で眠れるというだけで、
滅茶苦茶ありがたいと思うわけですが……

食生活レベルでは観鈴家時代の国崎を超えちゃってる二日目の夜は、
こうして更けていくのでありました。
しかし、次の日もまた峠越え。果たして体力と足の痛みは無事回復できるのか??

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

11Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:30:48
3日目。
足の痛みは相変わらず。でも、しゃーないから無視して歩いていくしかない。

旅の中でも最高の標高・伯母子峠(おばことうげ)への登り道。
いきなりの急坂に上がった息が落ち着いてくる頃に、突然石垣が出現。

侍平屋敷跡と呼ばれるこの遺跡は、南北朝時代、後醍醐天皇の第三皇子・
大塔宮護良親王(おおとうのみやもりよししんのう。よ、読めねぇ……)が、
北朝から逃れて十津川に落ち延びた時、一行に遅れた家来・村上彦四郎を待ったと
言われる場所。長い歴史を刻んだ、熊野古道らしさたっぷりの良い遺跡である。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125422.jpg(叔母子峠登り口)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125504.jpg(侍平屋敷跡)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125538.jpg(石畳の急坂が続く)
 平安と 変わらぬ風を 受けながら 紀伊の山路を 過去へと辿る


実は山道では一度も人に遭わなかった先日と違い、
この日は何度も人(ハイキング好きのお年寄りとか)に遭う。

「どこから来たの?」
「私は、とりあえず本宮の方から……」
「へぇ、ずいぶん歩いてきてるわね。私たちは今朝大股(次の宿泊地)から出てきて、
 今日十津川の昴さんまで歩くのよ」
「そ、そうですか……」

体力:  おばあちゃんたち>>>(越えられない壁)>>>私

確かにこのコース、普通2泊3日で歩くコースなんだよな……情けないよ自分 ○| ̄|_

12Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:31:43
そんなへこむことはあったけど、それでも快晴の山歩きはいい。
山鳥の声、澄んだ空気、山の匂い、そして木漏れ日の中を吹き抜ける風。
汚い下宿の空気ばかり吸ってた自分にとって、
それはまさに、吸ってるだけで疲れを忘れるような清々しさ。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125805.jpg(上西家跡)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125836.jpg(いやっほーぅ♪)
 山裾の さえずる鳥の 詩乗せて 無限の空へ 大気は還る

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718125920.jpg(この水実は飲める)
 山肌を 流れる沢の 水の味は 千年前と 変わらぬ癒し


脳内BGMを『縁(神奈様の旅のテーマ)』で固定しつつ、快晴の青空の下を歩いていく。
あっさり峠に到着した後、ついでに伯母子岳の山頂まで足を伸ばす。

……秋晴れの山頂って、いい眺めだわ。
続・日本百名山に選ばれている山頂からは、吉野大峰の山々や、龍神村の護摩壇山
まで一望できる。しかし、高野山の方向(写真下)にはまだ山が立ちはだかっていて、
金剛峰寺を拝むことはまだまだできなかった。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130109.jpg(叔母子岳山頂)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130033.jpg(この先に霊山が)
 頂上の 枯れ木の上で 背伸びしても 未だ見えない 遥かなゴール

いつになったらみられるんだ、うおんのれええい、こうやさんんんw

13Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:32:40
山頂での私の昼食は……
五百瀬で食料が手に入らなかったので、
昴で買っておいたアップルパイと、三浦峠への道でもらったみかんのみw

それを見た周りの優しいハイカーの皆様は、
私にカロリーメイトとか飴玉とかを分けてくださいました。
……ううっ、なんか私、ますます国崎最高(物乞い時代)化してるような……。

ともあれ、そうやって休息を取った後、
宿泊地・大股を目指して歩き始める。だが、しかーーーし。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130339.jpg(貧弱貧弱……)

つ、ついていけない……。
私の膝の痛み、登りでは平気なんだけど、下りになると出てくるのである。
道は歩きやすいのに、足の激痛(しかも前日以上!)のせいでどうすればいいんだ。


http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130422.jpg(悪夢のような坂)
 観鈴ちんの 足の痛みも 引き連れて 夢見た場所へ 一歩一歩と

3、40センチ程度しか伸ばせない歩幅。
照りつける日差しと、杖をつかないと進めないほどの足の激痛で、
思考回路まで鈍ってきているよう。記憶や知恵を失っていく観鈴ちんの気分である。

それでも、歩く。
年配どころか、老人よりも遥かにトロい歩みでも、呆けたように道を下る。
下り道を3時間も歩いただろうか。
消耗しきった目に、ようやく待ちわびた光景が飛び込んできた。

14Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:33:21
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130726.jpg(麓のお地蔵さん)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130744.jpg(魚もいる渓流)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130804.jpg(大股集落全景)
 笑う膝 こむら返りも 気にせずに 麓に着いた 記念撮影


麓が見えると、疲れが消えるわ。
独りで歩く山道(なんか危なくないか?)と違って、人の気配がしてるしな。

民宿探して行きばたでふらついた末、私が辿り着いたのは、
『かわらび荘』という民宿。
つい先週までは、近くの橋の写真を撮りに来た団体さんで占領されてた
らしいのだが、この日は空きがあったのだ。危なかったかも……。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718130940.jpg(かわらび荘前の橋)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718131034.jpg(ぼたん鍋)

この日は、民宿から暫く歩いた所にある温泉でたっぷり休んだ後、
夕食にはマツタケご飯にぼたんナベを堪能。なんなんだこの、昨日との格差はwww

ちなみにここの旅館で、『鶴富姫の伝説(この地に伝わる伝説なのだが……)』について
旅館の人に語ったら、物凄い尊敬された。
そのまま一気に和気あいあいになって、食事の間退屈しないで済みました。
地元の伝説の類は、事前に調べておくと地元の人の高感度上げるのに使えまくりんぐ。

この日の夜はストーブもある部屋で、ゆっくり羽を伸ばした。
長かった旅も次の日で終わる。今はただ、休んで力を取り戻すのみ。

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

15Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:34:22
早朝。まだ辺りが暗いうちに、民宿かわらび荘を出発。
今度は前日と違って、無事に朝食のおにぎりもゲットした。
足が痛いのを差し引いても、昼食時にはきっと目的地に着いているはず。
後はただ往くのみ!

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718131234.jpg(さらば旅館)


前日に確認しておいた上り口から怪しい道を登っていく。
始めは「また遭難したか?」と心配になったが、
倒木をまたいだりして先に進むと、無事に正しい道に出られた。

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718131537.jpg(いちおう道ですw)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718131550.jpg(朝食とりながら)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718131711.jpg(ブナ林が気持ちい)


野生の鹿(龍神村近いだけに、しぐれのペット?)や小熊(ニルヤの里を襲った大熊の
子供とか?)に遭遇するという、かなり危険な体験をしながらも、
今出せる最速のペースでガンガン歩いていく。
今日の道は半分はアスファルトの林道なので、歩くのもあまりきつくないし。
……古道らしさは大幅カットされてるけどwww

できるだけ早くチェックポイントを通過していく私。だが、実はそれには理由があった。
神奈備命の終着点・高野山への道の途中、高野龍神スカイラインの片隅に、
ちょっとだけ寄りたい場所があったのだ。

16Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:35:04
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718131957.jpg(この道の駅の先に)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718132036.jpg(鶴富姫の墓)
 天の翼 大地の姫に 幸せを 穢れたヲタが 静かに祈る

Routesにおける神奈様(?)・さくやのモチーフとなった、鶴富姫の眠る墓。
鎌倉時代、熊野にいる恋人の元へ、はるばる宮崎の山奥から訪ねてきた平家の貴種・
鶴富姫が、あと数日で熊野というこの場所まで来て、亡くなったとされる場所がここ。
この旅行のさらに1年ほど前、私は今では遠いネット仲間と一緒に、この場所を求めて
紀州の山を放浪しまくった挙句、結局行き着けなかった幻の地でもある。

Routesではハッピーエンドだったさくや姫の裏側にある、もうひとつの悲しい物語。
近くにある資料館には鶴富姫伝説に関するパネルも展示されているので、
高野山近くに住んでいるRoutesファンは、是非とも足をお運び下さい。


http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718132314.jpg(実はここが分岐点)
 龍神の 舗装道路に 興醒めて 「欝だSNOW」と つい口に出す

ちょっと寄り道した後は、もいっかいスカイラインを戻って高野山を目指す。
鶴富姫の墓から何十分か歩いた先にある脇道に入れば、
目指す目的地はもうあと少しである!!!

17Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:35:45
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718132850.jpg(高野山への登り)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718132955.jpg(旅の最後の難所)

道をひたすら下り、一番下の川を渡れば、高野山への最後の登り。
3泊4日の旅路の、最後の難所と言えるだろうか。

さすがにこの頃になると、今までの溜まりに溜まったダメージで、足が悲鳴を上げている。
今まではそんなに気にならなかった上り坂でも、膝が痛むようになってきた。
……それとも、これって疲れじゃなくて、高野山の結界のせいか!?


http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718133059.jpg(霊山への道)
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718133137.jpg(もうすぐだよもん)
 糖分も 中性脂肪も 今は無く 足動かすは ただ萌え心

坂を登りきっても、代わり映えのしない道がえいえんのように続く。
歩いても歩いても進んでいないように見える単調な道……だが、途中から現れた電線
(高野山の生命線か?)が、目的地がもうすぐそこだと確かに教えてくれる。


そして、ついに……

18Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅・2:2006/07/18(火) 16:37:02
♪あのうみ〜 どこまでも〜 あおかった〜 とおくまで〜
♪あのみち〜 どこまでも〜 つづいてた〜 まっすぐに〜

 やった……。やっと……たどりついた。
 ずっと探してたばしょ……。
 幸せなばしょ……。ずっと、幸せなばしょ……

♪いちばんはやく〜 す〜な〜おに〜 わらった〜 ものがち〜
♪いちばんすきな〜 あ〜の〜ひと〜 わらってる〜

 もう……ゴールして、いいよね……

♪だれよりも〜とおくにいっても〜 ここから〜また〜わらって〜くれる〜
♪ひとみ〜を〜とじれば〜 ふっとあのひの〜 あおぞら〜


「 ゴールっ…… 」

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718133257.jpg

















……ありがたみ、なさすぎっ!!!
今まで足の痛みにも耐えてがんばってきて、最終目的地の景色がそれかっ!
正直興醒め!最後に幸せな記憶を期待した私の立場はどうしてくれる!
ううううおおおおんのれぇぇぇぇえええええええっ、高野山んんんんんっっwwwwwwwww

http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718133404.jpg
http://mayoiga.s33.xrea.com/img/img-box/img20060718133428.jpg

(でも、人がいない金剛峰寺や壇上伽藍は綺麗だったよ、ほんとだよ!)

19ヽゝ゚ ヮ゚ノゝ萌合前演説……?:2006/07/22(土) 17:10:54
この最萌に参加している、全ての者達に告ぐ。我々は志保ちゃーーーん・フリーク!
いわゆる葉鍵キャラの中で、志保ちゃんの人気がいまいちなのは誰の目にも明らかである。
なぜならば、志保ちゃんは企画のT橋に、他の東鳩ヒロインの引き立て役として創られたからだ。
だが我々は、いささかも志保ちゃんの魅力を見失ってはいない、
それはまもなく実証されるであろう!!
我々は日々思い続けた。
かけがえない親友を裏切れず、恋と友情との葛藤に焼かれていた志保ちゃんのことを、
そして、いつか敢えてその火中に飛び入らんとする浩之のことを!
志保ちゃんファンの心からなる希求であるシナリオの補完に対し、製作者が売り上げを優先して
ささやかなるその芽をつみとろうとした意図を、証明するに足る事実を私は存じておる!

見よ!これが我々の想いだ!!
これより投下される支援は、最萌勝利を目的として開発されたものである。
ファンの手によって密かに開発された数々の支援をもってしても、我等が志保ちゃんの魅力を、
否定できる者がおろうか?
顧みよう!なぜ、対スフィー戦であれほどの支援が出たのかを、
なぜ、我らが未だに志保ちゃんに萌えているのかを!!
東鳩発売から9年が経った。だが今日の支援者達の中に、萎えのため息を漏らす者はおらぬ!
今、職人達の熱き血潮を我が血として、ここに改めて私はスフィー、及び佐祐理さんに対し、
志保萌えを布教するものである!
仮初の流行に惑わされることなく、繰り返し、心に聞こえてくる志保ちゃんの歌声にかけて!!

……ジーク・志保ちゃん!!

20ヽゝ゚ ヮ゚ノゝ萌合前こじつけ……?:2006/07/22(土) 17:11:42
     どうやら俺達はとんでもない思い違いをしていたようだ。
スフィー・志保・佐祐理……この3人の三つ巴の試合は偶然や奇跡ではない、
       最萌トーナメントの運営陣が俺達に教えてくれた、
   闇の工作員達の陰謀を解き明かすためのヒントだったんだよ!

       | |ハ|ト、.|l ┼―/!‐,ィ{ー-、ソ    ‐ナサjjナナサjナリ|┼|| ソ|/
       ヽ! |{ ヽ!,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.,. -―― ;== - 、jノハj‐;-
         ヽ  [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬
            ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !
           /i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'   /
          <  ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄    /


           え……                  今なんて……

     /  /  ∠二二<_>ロ>、ヽヽ   /  / ハヽ  ヽヽ /              ヽ
    ,イ / / / / //  / /ハ〉ヽ〉 j/   /,  / /| ト、ヽ  | .|/    .,.、,.、     ヽ ヽ   | キ
   //./ / // ‐-'、./レ'  ソハハ/ |  〈 (/|,/ |/|ハノヽjノ_|、 l / /''^^| | ト、 | | |.  │バ
.  / ./ | |  |/  -─ゝ、 u _,,∠_ .| |   \|jレ二ヽ、 、__∠´_ヽ| |/!   ヽ_ト、| | | | |   .| ヤ
 /  |  | |  |   L(.:)_ `ー'"〈:)_,`/. |    riヽ_(:)_i  '_(:)_/`Y‐;-、   、_,z_ーサハ!ヽ! ,.-、| シ
 |  |  | | /u       ´    ヽ  ! | |     !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ ! ホ
 ヽ ||  ヽ| |            ,,..ゝ!. | |      ゙!   ヽ '      .゙!  7     ̄    | トy'/ さ
_,.-‐)'ヽ リル'ヽ、    r'´~`''‐、  /./ノ      !、  ‐=ニ⊃    ./!  `ヽ"    u    ;-‐i´ ん
!    \\|:::::::::ヽ   `ー─ ' //'"          ヽ  ‐-    / ヽ  ` ̄二)      /ヽト、 ?
i、     \:::::::::::::::..、  ~" /ヽ'            ヽ.___,./   //ヽ、 ー

21ヽゝ゚ ヮ゚ノゝ萌合前こじつけ……?:2006/07/22(土) 17:12:10
     いいか、今回開かれる試合に登場するヒロインは、
     2回戦で劇的に引き分けた『スフィー』『志保』、そして前回準優勝の『佐祐理』の3人だ。

      ,.. --―――、 _     ここで、前回最萌での成績順に、この3人を並び替える。
    /     /    \ すると佐祐理(準優勝)、志保(ベスト16)、スフィー(3回戦)となり
   /      /       ゙、   頭文字が『さ』『し』『す』と規則的に並ぶのが分かる。
  ./  /    j i i  ヽ    .゙、   
 / // l i /l | l ヽ ヽ   l    これは偶然ではない、明らかに人為的な配列だ。
 | 〈 |__ | |i! | | | ト、 | __|. | |
 |  ヽト、Nサキjレ|/ー}ナハノト、/i. |       ∧
 |ヽ|f .ゞf‐ゞ゙ujヾ二r^ァuj< l| /i |     l\ /
 | ヽf.l、  ̄.リj^ヾ.)  ̄  ノ レ, リ   __|  ` つまりこの組み合わせは、
  ヽ ヾゝl`ー- べ!゙‐ ` ー-‐'∠, ン   \   最萌の運営陣が意図的に組み込んだ、
   ヽ _ゝ   f,.ニニニヽ u ∠ン   ∠,
       ト、  ヽ.__.丿  ,イ |     /  我々への警告メッセージなんだよ!!
     _亅::ヽ、 ー   / i :ト、    ´ ̄|
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、   l/、  ,ヘ
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l       ∨
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /


    。。。<ど、どういうことなんだ、キバヤシホ!?

22ヽゝ゚ ヮ゚ノゝ萌合前こじつけ……?:2006/07/22(土) 17:12:44

      ,.. --―――、 _                  まだ気づかないのか?
    /     /    \        上の規則に従えば、次に続く文字は『せ』『そ』だ。
   /      /       ゙、
  ./  /    j i i  ヽ    .゙、   ここで、『文字』という点を踏まえてこの3人の共通項を探すと、
 / // l i /l | l ヽ ヽ   l     「うりゅ〜」「志保ちゃん情報だよ〜」「あははーっ」という
 | 〈 |__ | |i! | | | ト、 | __|. | |   文字にすると伸ばし棒『ー』がつく口癖、という点に思い当たる。
 |  ヽト、Nサキjレ|/ー}ナハノト、/i. |   『せ』『そ』に『ー』を加えると、『せーそー』……『清掃』『精巣』。
 | ヽ|f´ゞ“モ=ヾーf =モチ<}| l|  |
 | ヽ、` ̄,り「弋!  ̄´ノ / / /        そう、この組み合わせを仕込んだ人物は、
  ヽ、_ゝ ̄  ii{_,. ̄ ∠//    幼女を誘拐して店の清掃をさせ、夜にはズンパン奉仕させる、
      ,ゝ、  iー-ー、  , ' |\           五月雨堂の店主・健太郎だったんだよ!
 -‐''7´ ドヽ. `ニニ´ ./;;  |  ヾ''ー-
   /   ト、 ` ー-- ´ ,;' ,イ  :|    しかも奴の陰謀はそれだけではない。『せーそー』を逆から
  /   :ト、` ー-、 r--‐_'´/   |        読むと『そーせー』、つまり『創世』になる。
  / _,..、-‐\  ̄! レ' 厂 /へ、  :|          この言葉が意味することは一つ!
 T´ ヽ\l.0|   V /   / /  \ |

23ヽゝ゚ ヮ゚ノゝ萌合前こじつけ……?:2006/07/22(土) 17:19:06
    :::::l::゙i. ::|'゙、::;l,,:゙、;|ー゙;::l,,l:::::::l.:::/:l ;/-l/-、レ',:l:::::/: :|::: i::
      ::::l:::l:::.i ,:;:;'' :;''゙,l, ゙:;'゙::、::l|:/: l/,ィ'-====、/  l ノ:l::
     ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-ソ'´∧∧
        ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙_/   ヽ
      ::゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃./\
       ;; ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ',:';';;; |  闇の骨董ブローカー・健太郎は、
      ,:';. ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´  ,:';'" _| その有り余る財力とスフィーのマナを用いて
      '''''/ ヾ.イ        '''"..-一、  u '''''/"\ 
       ,:';'".... ヽ      :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ    ,:';'"_〉   かつてのLeaf全盛の時代に匹敵する、
            ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:!;;\  まじ☆アンの黄金時代を
             ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:  ゙i    築こうとしているんだよ!!!
            ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  / ヘ
           / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /  /∨\/


    ナ ゝ        ナ ゝ  /   ナ_``  -─;ァ              l7 l7
     ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o

                   \\        //
                      Ω ΩΩ


 魔法の力を用いてまじ☆アン繁栄を目論む健太郎……
 彼の目的は間違いなく第二回最萌制覇、そしてそれによって知名度を上げた所で、本命である
 アニメ版うたわれスタッフ辺りによるまじ☆アンのアニメ化に繋げるのだろう。
 だが、まじ☆アンもいいが我々にもよりよい志保の明日のために戦う義務がある。
 例え相手がどのような陰謀もとい支援を行っても、志保ちゃんのために全力を尽くすぞ!
 行くぞ、ナワヤ、イケダ、タナカ、長岡志保ちゃんへ支援開始だ!

24須磨寺雪緒逆支援?:2006/08/26(土) 18:39:16
 うっとおしい馬鹿妹との生活。惰性で通うだけの学校。楽しさや充実感の欠片も感
 じない、ルーチンワークのような日々。そんなどうでもいい世界の中で、下半身をき
 ゅうっと締めつける肉の感触だけが、俺の今唯一のリアルだった。
「こっちも揉んで……そう、もっと強く」
 一瞬後に伸ばされてきた指が、太股を押し開いていた手を胸へ誘う。
 みっちりと俺を包み込む熱い襞。律動のたび、繋がっている場所から溢れる粘液。
 一見お嬢様に見える、いや、普段は『一見そう見えるように演技』している彼女が、
 いつもの清楚を脱ぎ捨てて快楽を貪っている。
 ふわっとこの世界から消え去ってしまうような不吉な空気。俺のものを咥え込み、じ
 ゅくじゅくと淫蕩な音を立てる秘裂の圧倒的感覚。確かな肉感と、一抹の空虚さ。
 ――まるで、性と死という、アンバランスな二つが入り混じっているような。
「にしても、お前、本当にこんなことしていいのか?」
「――気にしないで。私が誘ったんだし」
 まるで何事もないように、無感情な言葉を返す。体は結ばれていても、心が通って
 いないようだ。やはり本人が言うように、心が『壊れて』しまっているのか。もしかした
 ら彼女の心自体、既にこの世には無いのか?いや、そんなの信じたくもない。
 ぶつけようのない鬱屈と、根拠のない不安を忘れるように、俺は腰を一層動かした。

「どうしたの、木田、く……っ?」
 これでもかという位に、出鱈目に秘芯を抉る。突然切れて当り散らすように激しく。
 いつだってそうだ。須磨寺は出会った時から、死の匂いを漂わせていた。その外見
 に違わず、器用で何でもできて、でもその目には満足も誇りもない。
 ただ、やりたくもないのにやっている……そんな退廃的な疲労感だけだ。そして今だ
 って須磨寺は、出会って間もない俺と肉の繋がりを持っている。しかし、肉体が感じ
 てくるに従って、須磨寺というラベルが少しずつ壊れていく。
 聞こえ始める、演技ではない声。それは須磨寺にとっては、屈辱か、それとも……。
「こうされるのが、気持ちいいのか?」
「ええ、木田くんのが、中で……、あっ、な、何だか、奥にまで、ずぅんって、響いてく
 る、感、じで……ふぁっ……っ!」

25須磨寺雪緒逆支援?:2006/08/26(土) 18:39:37
 きゅうきゅうと締めつける須磨寺の秘裂を蹂躙しながら、両手で美しい膨らみを揉
 みしだく。仰向けになっても形を崩さない、美しく整った胸を搾り出すように揉み、頭
 が馬鹿になったように、剛直を出し入れする。
 くしゃくしゃにした制服の隙間から覗く白い肌を汗でぬらつかせながら、快感から逃
 れようと頭を振り、シーツを手が赤くなるほど握り締める。それでもその表情はでき
 る限り平静を装おうとしているが、腰は男根に合わせて無意識に律動している。

 アイもココロもない、快感だけの交わり。繋がっている間だけの、麻薬のような愉悦。
 ガクガクと須磨寺を貫きながら、俺の方も更にペースを上げる。
 ペニスとヴァギナを擦り合わせる、最も本能的でプリミティブな行為に、ただ溺れる。
 ――まるでそれしか、『生』を、『居場所』を実感できる手段がないかのように。

 力任せに近い荒々しさで性感帯を責めかき回される快感に、いつの間にか須磨寺
 の全身は桜色に染まっていた。肉棒を締めつける動きも小刻みに変わってくる。
 限界が近いのが分かる。俺も、こみ上げる熱感を堪えながら、須磨寺の太股を割
 り開くように、更に体を捻じ込んで、狂ったように突き上げた。

「だめ、木田くん、イく、イくっ、……!!!」
「ーーーっ!」
 いやらしく蕩け切った顔で、須磨寺は全身を突っ張った。必死に喘ぎ声を堪え、叫
 ぶ代わりに縋るような声を上げて、そのまま脱力する。俺も須磨寺の中に白濁を放
 ってから、須磨寺に覆い被さるように倒れ込む。

 ……倒れ込む瞬間に見た須磨寺。その表情にあるのは、快楽の名残を伝える桃色
 と、命を奪い取られた燃え滓のような、虚ろで透明な色。満足や充足感の色は、
 なに一つそこには無かった。

26須磨寺雪緒逆支援?:2006/08/26(土) 18:40:06
>>24>>25

恵㍉「アホ馬鹿お兄ぃっ!何変な文章書いてるわけ!?」
木田「イテっ、殴るなこのクソ妹!てか別にいいだろ、<<須磨寺>>支援の駄文くらい。
    キサマみたいなお子様はハンバーグ食ってオナニーして寝てろ」
恵㍉「ヤマしい文章で先輩を汚すような支援書かれて黙ってられるわけないわよ!」
木田「ンなこと言われても……、って、もしかしてお前、俺に嫉妬してるのか?」
恵㍉「ふ、ふざけたこと言わないでよ!別に私はそんな……私はただ、お兄ぃのいや
     らしくて文章ヘタクソでキャラもダメな根暗逆支援SSに殺意覚えてるだけ!」
木田「いちいちうるせーんだよ。それにこれ、SSじゃなくてただの縦読みだし」
恵㍉「……っ!!お兄ぃの変態っ!さっさと普通に書き直して死んじゃえっ!!」
木田「……(あいつの感じている感情は照れ隠しか?それともツンデレの一種か?)」


 なんつーか、自分で言うのもなんなのだが、どうすればいいんだww 少し前に、な
 んとなく見返した某MADの歌詞の一部が雪緒っぽかったので、とりあえず引っ張っ
 てきたのですが……SSとか久し振り+文章力アレなのに、あまり無理するものでは
 ないということですかね。 というわけで恵美梨に訴えられる前に逃走っ!

27Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:34:04
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

   票ではない 自己満足と 萌えのため
        心のままに 支援を落とす   (旅のひとだよもん)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


……今から二年ほど前、私は我らが神奈様の後を追いかけて、熊野本宮大社から高野山
まで一人気ままな旅をした。

世界遺産に登録されている、和歌山県・熊野古道。
それは、伊勢路、中辺路、大辺路など、いくつかのコースから成っている。
だが実はその中に、小辺路と呼ばれる、熊野と高野山――
知る人ぞ知るLeafの作品・Routesの元ネタにもなった神々の祀られた聖域と、Airの翼人の
封印の霊山とを結ぶ道があることは、あまり知られていない。

宿泊施設や店も少なく、交通の便もとてつもなく悪い、熊野古道の中でも最も人気がないと
言われる祈りの道・小辺路。
1000mを超える峠を3つも越えてゆくその山道の総計は70キロ以上で、修験道の本場・
吉野大峰奥駆道を除けば、熊野古道一キツイ道と言われている。
だが、カーナビ様一行の旅の追体験をするのであれば、これ位の悪路でないと物足りない
(いや、これでも全然足りないんだけどw)というもの。

運動不足のヲタが挑む、熊野古道高野山への一人旅。
実はコレは、前回、新宮の地震+大雨+台風で挫折したコースの再挑戦なのだが
http://www8.ocn.ne.jp/~pro-rr/report/kodou/kodou01.html ←失敗編はコレ参照)
果たして、今回は無事に完歩できるのか……??

28Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:34:30
高速バスで新宮に着いた私は、近くのパン屋や24時間スーパーであんパンやカツサンド、
めはり寿司などの食料を調達してから、バスで熊野古道出発点・家都御子神=素盞嗚尊を
祀る本宮に向かう。
バスで仮眠を取ること1時間半、熊野神社の総本山・熊野本宮大社付近に到着。

しかし本宮に直接向かう前に、本宮小学校前バス停で降りて、木の切り過ぎで起きたらしい
明治の大洪水まで本宮が鎮座していた本来の場所・大斎原を見るのが通。
撮影禁止なのでバス停前の入口の写真しか掲載できないが、アノ場所はまさしく異様。
本来なら家族連れとかがお昼食べててもいいような広場なのに、まるで重力が傾いだような
奇妙な気配に囚われたのを今でもはっきり覚えてます。
『固有結界』とか『封絶』とかに迷い込んだ気分を味わえるので、本宮観光の際は是非w

こうして大斎原を覗いてから、大鳥居を通って本宮大社へ、そしてさらに、熊野古道へと続く
裏口へと向かう。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000042.jpg(本宮小前付近の写真)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000043.jpg(熊野本宮大社)
 八咫烏 翼なき人が 願いごと そらへ神奈へ 送り届けよ



鍵ヲタよ……よくお聞きなさい。
これからあなたに話すことは……とても大切なこと。
わたしたちが、ここから始める……親から子へと、絶え間なく伝えてゆく……
長い長い……旅のお話なのですよ。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000044.jpg(本宮大社裏口)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000045.jpg(そして伝説の古道へ)
 我が心は 果てしなく続く この道を ただどこまでも 高野へ歩む


私はまたここに立っていた。

前回の旅では、私は一つの峠を越えることも出来ずに帰った。
だが、山に、道に、余りにも不慣れだった過去とは違う。
今は経験が、そら……もとい八咫烏の導きが、そして頑張れる源がある。

待っていろ高野山。今追いかけるぞ柳也様。
私は果てしなく続く高野山へのこの道を、どこまでも歩き始めた。

29Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:34:52
本宮の裏口を出てから35分ほどで、道の駅ほんぐうに到着。
この道の駅は、数年前、今はもういない友人と一緒に色々なことを語らった、私にとっては
懐かしく辛い思い出のある場所である。

……あの時、彼に『葉鍵ヲタとして、いつか高野山巡礼に行きたいよなぁ』などと話したことを
思い出す。前回の旅ではそれは叶わなかったが、今回は、何が何でも辿り着く。
カツサンドを頬張りながら、私は川原の向こう、古辺路第一の峠をじっと見つめる。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000046.jpg(道の駅からの眺め)
 青色の 記憶を空に 届けると 誓う心は 羽ばたいてゆく



今日の宿まで残り約10キロメートル。一度立ち尽くす。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ。
その先に古道は続いていた。
誰が好んで、こんな場所に道を作ったのか。長い坂道が、悪夢のように延びていた。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000047.jpg

この山道は、好きですか?そんな葉鍵な言葉が浮かぶ。
でも今度は、自分の意地とヲタのホコリにかけて、この山を越えていきたい。

遠い友への思いと、葉鍵ヲタとしての誇りを胸に、私は登り始める。
長い、長い坂道を。

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

30Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:35:09
民家の前を通り、果無山脈(はてなしさんみゃく)越えの急な山道に突入。
海抜100m付近のバス停から、1114mの果無峠(はてなしとうげ)まで続く急勾配は、
標高差ではこの旅の中で最大。
この旅の中でも、トップクラスの難所の一つである。

秋も半ば過ぎだってのに、木々の合間からの日差しが意外ときつい。
夏の盛りだったら熱射病になってたかもしんない。
でも、時々吹き上げてくる風が汗を冷やしてくれる。それがめちゃめちゃ心地いい。
さらに、澄んだ空気と綺麗な景色、クマ除けの鈴の音色や道端に佇む観音様が旅の疲れを
癒してくれる。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000048.jpg(夏場は死にそう)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000049.jpg(見晴で本宮を振り返る)
 いにしえの 夏追いかけて 空目指す 悪夢のような 坂は果てなし


そうやって、麓の階段から登り始めること2時間10分、
ようやくこの日の最高点・果無峠(はてなしとうげ)に到着。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000050.jpg(とりあえず峠)


ここから先は何の変哲もない(?)公園の遊歩道のような下りの階段道。
途中何か巨大な動物(個人的にはムティカパ様@うたわれるものではないかと思ってます)
の気配に怯えたり、水場(観音堂)で水分補給したりしながら、
薄暗い杉林の中をのへのへ進んでいくと……。

31Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:35:38
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000051.jpg(石畳の先に)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000052.jpg(どこか懐かしい)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000053.jpg(夕暮れの山里が)
 金色の 山里わたる 風の香は 街の忘れた 昭和の匂い


ふもとまで30分ほどの所にある、この果無集落(はてなししゅうらく)。
私の写真ではいまいち伝わらないかも知れないけど、正直、すごく綺麗で、懐かしい。
決して豊かではない、決して便利ではない、だけど『暖かい』と感じる何かがある。
朝早く、霧と陽光が交差するような時間帯に散歩してみたかった……。

そして、ふもと(十津川村)に辿り着いた時に見つけた景色。
橋を渡る途中で見た夕焼けなんですが……
無事に宿に着いた安堵か、峠を越えた達成感か、それとも精神的疾患か。
ありふれた山里の夕暮れなんだろうけど、筋肉痛も忘れて何故か不思議に感動しました。
敢えて言おう、あの夕焼けは100点だ!!

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000054.jpg(この橋から見た夕焼)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000055.jpg(私的には満点) 
 里に着いた 旅初心者の ご褒美は 茜に染まる たそがれの山


この日は『温泉旅館・昴(すばる)』に宿泊。源泉かけ流しの十津川温泉をたっぷり堪能して、
初日の疲れをリフレッシュ。この気持ちよさは反則ですの〜☆

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000056.jpg(旅館・昴)
 スバルという 名を見て こみパを思い出す 葉鍵ヲタクの 悲しすぎる性


だが、私は知らなかった。
これから先の道が、まさかあそこまで魔境だったとは!!

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

32Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:36:10
朝。もう一度温泉に入って汗を流して、ゆーがに朝食を食べた後、
次なる難所・三浦峠(みうらとうげ)に向けて出発。
しかし、前回の旅では5m先も見えないような暴風雨に遭って逃げ帰ったコース。
今回も行く手には濃い霧がかかってるみたいなんだけど、果たして大丈夫なんですかねえ?

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000057.jpg(霧なんすけど)
 谷埋ずめ 峠を閉ざす 朝霞 マジでさっさと 晴レ晴レ頼む


山に入るまでは、別に何の変哲もない田舎道。
のどかな時間が流れる山里。学校やよろず屋がどこか懐かしい感じ。
途中にある民家……もといみかん売り場でみかんをもらい、よろず屋でデジカメ用の電池を
ゲット。NHKの家族に乾杯テイストの、実にのんびりした旅である。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000058.jpg(田舎の学校)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000059.jpg(ゲルは売ってない)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000060.jpg(神社。それと公衆トイレ)


……だが、登り口からはからは違う。変わる。なにもかも。
ここから先は地獄の淵を通る――!
ヘル・エッジ・ロード(HELL EDGE ROAD)

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000061.jpg(峠への登り口)

先行き不安になるような登山口からすぐの所には、さらにこんなものが!

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000062.jpg(不吉の暗示!?)
 錆びついた ように動かぬ スクーター 意味する符号は 晴子遭難っ!

これはどう見ても、Airの神尾晴子の飲んだ酒瓶とスクーター……
つまりこの残骸は、泥酔した晴子が高野山の呪いによって、この付近で事故に遭ったことを
意味しているんだってー!?

33Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:36:31
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000063.jpg(どうすればいいんだ)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000065.jpg(こっちが正しい道)
 不確かな 地図を頼りの 一人旅 手探りのように 往く道探す

峠への上り道から先は、高野山側から来る(普通は本宮がゴール)分にはいいんだけど、
逆走する場合は道間違いやすい。

一番分かりやすい行き方は、霊のスクーター+酒瓶の先でぶつかるアスファルトの林道を、
民家+熊野古道の案内矢印+ゴミ捨て場が見えるまでくねくね上ってくパターン。
しかし、手持ちの和歌山版の地図にはそんなこと全然書いてねえどころか、裏高野の陰謀
としか思えない、くそ紛らわしい記述が大杉!
お陰で道間違えて1時間以上タイムロスする羽目になった。おのれ高野山。


http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000066.jpg(脳内BGMは『縁』)
 神無月 半ば過ぎても 夏時間 肌で感じる 熊野山道

やっとのことで正しい道に出てからは、とにかくガンガン歩く。
時々現れる急坂も面倒なんだけど、それ以上に厄介なのが季節外れの直射日光。
秋だというのに、まるでSUMMERのような陽射し。
とにかくひたすら暑い。山歩きということで長袖シャツ着てたお陰でなおさら暑い。

だがその程度の障害、神奈様への萌えとネタへの魂と脳内BGMがあればへっちゃらへー。
山道をてけてけ歩いているうちに、峠まで20分の、古矢倉跡にあっさり到着。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000067.jpg(ここまでは順調)

34Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:36:47
ここから先は、『ネットの間の道』を進む……と、パンフには書いてある。
なるほど、ちょっと歩いた所に、それらしきものをすぐ発見。何も考えず往くぞ諸君!!

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000068.jpg(ネット発見)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000069.jpg(まよったら前に)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000070.jpg(前進あるのみ!)
 肌を裂く 茨の藪を 押し分けて 無心に進む 気分は山伏


始めはまだ普通の道だったのだが、登るにつれて傾斜と雑草の量が大幅増に。
しかも、写真では見にくいけど、この藪、
イ バ ラ 4 0 % + ス ス キ 5 0 % で 構 成 さ れ て や が り ま す

某妖狐のオジギソウとか某薔薇乙女の苺ワダチみてえに絡みついてくるコイツラのせいで、
Gパンは引き裂かれるし、リュックにつけていた御守りもどこかに消滅。
って、明らかにコレ、道じゃないですよねえ!?

ちなみに、当時あの『ネット』を見つけてしまったのが、忘れもしない午前11時58分。
道間違えたと気付いて、とりあえず昴に電話かけて相談してみた(何故か携帯繋がったw)
のが午後1時半頃。
今思えば、これってリアル版『零時迷子』???

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000072.jpg(行き場を失くした)
 見渡せど 峠も獣道もなし 熱射の山を 無駄に彷徨う

そんな私の足元には無残な白骨が。形からするとハクオロの化石か(マテ)。
神々でさえこの末路とは、恐るべし、高野山。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000071.jpg(早漏皇の化石?)

35Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:37:03
荊だらけの道を下る時に左膝ひねって痛めるわ、思いっきりタイムロスするわ、散々な目に
遭いながら、古矢倉跡に一旦戻る。
で、もういっかい道をみてみると……物凄いわかりやすい所に案内あるやん!
そこを辿っていったら、なんかむかつく位あっさり、三浦峠に到着。
私の苦労は一体なんだったんだwww
てことで、熊野歩く時には案内矢印のある道を曲がりましょうね(あたりまえだろがドアホ!)

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000073.jpg(三浦峠)

その後は、単純に道を下っていくだけ。
道の途中には、地元の奨学生が作った看板があちこちに立ててあって、眺めてやるとその
ヘタウマぶりに和む不思議。

しかし、ここに来て困るのが、先程ひねった足。
下りになるとめちゃめちゃ痛む。
傘を杖がわりにしながら、老人みたいな不恰好な姿勢でよたよた歩き。
……はっ、まさかこれこそが、

   観 鈴 ち ん が 味 わ っ た 、 あ の 足 の 痛 み な の か ! ?

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000074.jpg(道はいいのに……)


道自体はもんのすごく普通だし、体力だってまだまだ十分あるのに、全然歩みが進まない。
でも、ここで休むと日が暮れるので、根性で麓に辿り着くしかない(滝汗)。
観鈴ちん、強い子。これくらいなら歩ける。にははっ、ぶいっ。

36Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:37:20
それはきっと、国崎往人の人形劇みたいな、
おっそろしく不器用な……もとい、今にも氏にそうな歩き方だったと思う。
だけど、歩いた。生き残るため、麓で何かうまいものを手に入れるため、ひたすら歩いた。

そして、空の色が茜色から群青色へと変わりゆく頃。
予定時間を2時間以上遅れながらも、ついに麓に、到着……っ。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000075.jpg(稲穂の匂い)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000076.jpg(村へ通じる吊橋)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000077.jpg(シャイニングロードに見える)
 痛み激し 観鈴のような 両膝も 里のあかりに 歩み速める


かくして、(予定より3時間は遅れたけど)この日の宿泊地・五百瀬(いもせ)に辿り着いた。
しかし、だ。
こんなにくたびれているというのに、この日の宿がコレって……

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000079.jpg(うはwwwww)

しかも素泊まり旅館なので、夕食は近くのよろず屋で買ったおにぎりとお菓子パン1個だけ。
正直、屋根がある場所で、布団で眠れるというだけで、滅茶苦茶ありがたいと思うわけ
なんですけど……

ただ、この宿で、熊野古道の新しい地図(十津川村版)をゲット。
こちらの地図はかなり正確で、それまで使ってた地図には載ってなかった、最近発見された
熊野古道の正規ルートなんかも解説されている。
…………って、それじゃあ今まで使ってた地図は一体…………。

食生活レベルでは納屋時代の国崎最高をも超えちゃってる二日目の夜は、
こうして更けていくのでありました。
しかし、次の日もまた峠越え。しかも布団かぶってるのに予想以上に寒く、鼻水がずるずる。
こんな状態で、体力と足の痛みは無事回復できるのか??

                              ↓ GO TO NEXT ・・・

37Air−神奈備命支援  再掲・高野山への一人旅:2006/08/26(土) 23:37:38
3日目。
足の痛みは相変わらず。でも、しゃーないから無視して歩いていくしかない。

旅の中でも標高では最高・伯母子峠(おばことうげ)への登り道。
いきなりの急坂に上がった息が落ち着いてくる頃に、突然石垣が出現した。

侍平屋敷跡と呼ばれるこの遺跡は、南北朝時代、後醍醐天皇の第三皇子・大塔宮護良
親王(おおとうのみやもりよししんのう。よ、読めねぇ……)が、
北朝から逃れて十津川に落ち延びた時、一行に遅れた家来・村上彦四郎を待ったとされる
場所。長い歴史を刻んだ、熊野古道らしさたっぷりの良い遺跡である。

http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000080.jpg(叔母子峠登り口)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000081.jpg(侍平屋敷跡)
http://transoxiana.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/data/IMG_000082.jpg(石畳の急坂が続く)
 平安と 変わらぬ風を 受けながら 紀伊の山路を 過去へと辿る


実は山道では一度も人に遭わなかった先日と違い、
この日は何度も人(ハイキング好きのお年寄りとか)に遭う。

「どこから来たの?」
「私は、とりあえず本宮の方から……」
「へぇ、ずいぶん歩いてきてるわね。私たちは今朝大股(次の宿泊予定地)から出てきて、
 今日十津川の昴さんまで歩くのよ」
「そ、そうですか……」

体力: おばあちゃんたち>>>>>足痛私>>>>>>車椅子はやて>>末期観鈴

あの時『今日は十津川から来たの?』なんて聞かれたけど、本当のこと言えず頷くことしか
できなかったですよええまったく(号泣)。
確かにこの古辺路、(五百瀬の宿が微妙なせい?)普通2泊3日で歩くコースだけど……
情けなすぎだよ自分 ○| ̄|_


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