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なのはタン支援置き場

28なのは支援縦読SS「無垢な出発」2:2005/11/09(水) 10:54:46
優しい日差しの中を、お兄ちゃんと一緒に歩く。
「しかし、そう言えば前にすずかちゃん家に行ったとき、なのはが倒れてず
いぶん大変だったんだよなぁ」
嘘をついちゃった、あのときのことだ…。フェイトちゃんにやられてお庭
に倒れていた私。ユーノ君がお兄ちゃん達を呼んできてくれて…あそこに
居たみんなに心配をかけちゃった…。魔法のこととか言えないから、あの
場合嘘を付くのは仕方ないけど、ユーノ君を探してたと言ってもあんな場
所で転んで気絶しちゃったっていうのは、ちょっと説得力に欠けて現実
みが無かったかも。みんな黙ってたけど心配させてるのが分かってたから
つらかったなぁ…。
「けがが大したことが無くて良かったけど、またユーノ探しに夢中になっ
てどこかにいなくなる、なんていうのだけは勘弁してくれよ」
「夢中になんて…」
のあとの言葉が出てこなかった。たしかに、フェイトちゃんのことに夢
中だったかもしれない。
「にげないように、ユーノをカゴの中にでも入れておいたらどうだ?」
「逃げないよ、ユーノ君は賢いんだから。それにちゃんとお外に出してあ
げなきゃ可愛そうだよ。あのときは、ちょっと猫にビックリしただけで、
こんどは逃げたりしないもんねー」
『んー、僕は別にどっちでも良いんだけど」
『だめだよ、窮屈なカゴの中なんて』
「誰もいない場所で倒れたりしたら大変なんだぞ。あのときはユーノが…」
「もう…分かってるよ。お兄ちゃんってば心配しすぎ。でも、あのときは
知らず知らず皆に心配かけてごめんなさい。今度ユーノ君が逃げたりした
ら、みんなで探しにいくことにするね」
なんて会話をお兄ちゃんとしていたら、すずかちゃん家に到着。
「いや〜、しかし何度見ても大きな屋敷だな」
孤島のように、周りの木々からぽつんと建ってるすずかちゃん家のお屋敷。
独特の雰囲気に圧倒されながらもドアフォンを押す。しばらく待つといつも
のようにメイド長のノエルさんが出迎えてくれた。
海のような無限の広さを感じさせるお屋敷の奥にはみんな来ていて、私達
を待っていたみたい。ただでさえとても広いこのお屋敷の、更にずっと奥
深くにあるテラスに全員集合していた。
「いらっしゃい、なのはちゃん。
あっ、恭也さんもいらっしゃいませ」
「おはよう、なのは」
にっこり、すずかちゃんとアリサちゃんが挨拶してくる。
それに応じて私もご挨拶。お兄ちゃんと仲良しさんの忍さんも、お互い見つ
め合ってご挨拶。そのまま二人は忍さんのお部屋へ、私達はテラスに残っ
て子猫達に囲まれてお茶会を楽しむことに。
くるしいときも、楽しいときも、二人はいつも私と一緒にいてくれたっけ。


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