したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

チャリンコワッフル大戦

1ノリンコ2:2007/01/01(月) 21:56:07
拓は買い物のついでにワッフル店、マネキンでワッフルを購入し、自転車置き場へ向かった。
買い物袋をかごに乗せ、自転車にまたがり、地面を蹴る。ここまではいつもどおりだった。
しかし、駐輪場を出てすぐ、人にぶつかりかけてしまった。
「あ、大丈夫ですか?」
あわてて拓は自転車を止めた。するとその人の顔の皮膚がひび割れた。
「え、ええええええええぇ?」
その人の顔の皮がズルル、と音を立てて落ちる。その下は、機械だった。

2ノリンコ2:2007/01/04(木) 13:36:17
とっさにペダルをこぎ、走り出す。
「早く、早く誰かに知らせないと。」
ショックで、大して物も考えられない頭でそれだけを思い走り出す。
ふと、さっきのが追いかけてきていないか気になり、後ろを見た。
自転車に乗り、もしくは走ってくる人影が、3つ、4つ、だんだん増えている。
「皆奴から逃げてきたのか・・・?」
しかし、拓はあることにきずき、戦慄した。
「こいつら、自転車と同じ速度で走ってやがる・・・」
今は買い物帰り。持っているのは、バナナや缶詰め、その他というまるでマンガのような展開。
「と、とりあえず家に帰ろう。」
拓は決心した。

3MP5K:2007/01/04(木) 18:28:03
恐らく五分といったところか――。
拓は焦りながらも冷静さを少しだけ取り戻して思考する。
敵は、今も増えつつあり後ろから追ってくる意味不明な機械人間。
こちらの武器は少なく、というか無く、敵の正体、目的、行動、全てが不明。
結論――逃亡に限る。
そう結論して逃げていると。
銃声。銃声銃声銃声銃声銃声ッ!
地面に壁に近くの車に容赦なく銃痕が刻まれていって。
「なんなんだよぉぉォッ!」
拓は一層速いスピードで自転車を漕がなければならない破目となった。

4MP5K:2007/01/04(木) 22:20:20
後ろから放たれる銃弾を勘と反射神経だけで避けつつ爆走していると、
遠くの方に自宅が見えてきたのを理解した。
そして後ろを振り返り、ついてきている人数を確認。
「ざっと100人ってところか……」
そろそろ足も限界に近づいていた。後ろの奴らに捕まれば――恐らく自分は死ぬ。
――賭けるしかない!
目前には警鐘を鳴らしながら閉まっていく踏切が見える。
右側から迫り来る電車。そして後方から襲い来る機械人間。
タイミングは一瞬。
早すぎたら銃殺死体、遅すぎたら轢死体にジョブチェンジだ。
拓はほんの少しだけ逡巡し、右と後ろに全神経を集中させる。
そして覚悟を決め、“その一瞬”のうちに線路の中に全速力で飛び込んだ。

5MP5K:2007/01/04(木) 22:32:44
全身に強い衝撃。

いつの間にか地面に倒れていた拓は近くに転がっていた自転車を見た。
自転車の後部、本来なら後輪があったはずの部分が見事にひしゃげている。
よろめきながら立ち上がると深い疼痛を感じ、そこであぁ弾き飛ばされたのだと知る。
そして後方、線路の上には無数の機械の欠片が散らばっていた。
周囲に人の気配はなく――ワッフルも無事のようだ。
とりあえず脅威は去ったと判断し、歩いて家の前まで行き、ドアを開けた。

6MP5K:2007/07/19(木) 22:40:57
信じられなかった。
通常――普通、一般家庭においてドアの向こうには玄関があり廊下があり部屋がある。
拓もそう確信していたし、何よりそれが普通だ。それ以外のことなんてあるはずがない。
しかし。
「なんで家が吹き飛んでんだよ…?」
信じられない、けれど紛れも無い事実。拓の家は、玄関から先が消滅していた。

「――君か、この家の持ち主は。否、持ち主『だった』というべきか」

振り返る。音も無く、“それ”は背後に立っていた。
「どういうことだ…うちを壊したのはお前か!?」
「この家は――100年ほど前から壊れたままだ」
訳が分からない。
「ここは俺の家だ! 今日家を出た時だって――」
「…話は後にしよう。今は…そんな状況ではないはずだ」
“それ”はおもむろに拳銃のようなものを取り出し、安全装置を解除した。
「な…何をするつもりなんだ?」
「説明する暇は無い」
バシュッ、と拓の首筋をかすめるように、極彩色の光線が放たれた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板