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BATTLE TOWER

1時雨:2006/08/01(火) 00:44:25
ド「バトルタワー?」
それは唐突に、セワシから聞かされることになった。
セ「そう。今度開催されるらしいんだけど、一階ごとに敵がいて、
  それを倒しながら進んでいくアドベンチャー形式のゲームなんだって。
  面白そうだからドラえもん行ってみたら?」
ド「戦う?……本気で?」
セ「……みたいだね。大丈夫だって。心配ならおじいちゃんも連れて行ったら?」
ド「のび太君か。まあいいか。今度行ってみることにするよ。」

2時雨:2006/08/01(火) 00:58:03
ド「で、来てみたはいいものの……。」
の「高いね……。」
それはタワーの名に恥じない高さで、最上階が雲に隠れるほどに高い。
「ドラえもん様ですね?」
受付の人の声だろう。二人はそれに従い中に入る。
「ここは地下一階となっております。戦闘は一階から始まり、最上階に達したら
 クリアとなります。尚、秘密道具の使用は一回の戦闘につき三個までとなっております。
 破った場合命の保障は致しません。それでは健闘を祈ります。」
言い終わると受付の人は消え、さっきまで開いていたドアがひとりでに閉じた。
の「今……『命の保障はしない』って言ったよね……。」
ド「え、演出だよのび太君…。じゃあ進むよ?」

ターゲット確認。バトルタワー始動。

3時雨:2006/08/01(火) 18:28:14
STAGE1 瞬殺
一階に上がると、どこかで見たことがある茶色い弱そうな生き物が五匹くらいいた。
ド「……ク○ボー…?」
の「多分クリ○ーだね……。」
『どうする? →ジャンプ  ハンマー』
の「選択肢おかしいよ!?何ハンマーって!?」
ド「分からないけど…ジャンプしかないよね…。」
そういうとドラえもんは五匹連続でクリボ○を踏み潰した。
の「ひょっとして楽勝……?」
ひょっとしなくても楽勝であろう。
「それでは次の階へどうぞ。」
声とともに二階への扉が開く……。

4時雨:2006/08/02(水) 22:15:26
STAGE2 脇役

ズル木「やっと来たのか。」晴夫「来るの遅いぞのび太。」
やす夫「あのときの恨み……。」木鳥「……。」
見事に脇役が勢ぞろいである。
の「君達は!……誰?」
ズ「フン、主役は俺たち脇役のことなんか気にもかけないもんな。」
ド「『恨み』っていうのは?」
や「前に『空気ピストル』でサバイバルをした事があっただろ。
  そのとき俺たちは何者かの意志によって早めに散ったからな。今度は勝つ。」
木「僕はそのときいなかったんだけどな……。」
晴「……とりあえず勝負だのび太!」
の「今無理やり誤魔化したね。」
そして全員が空気ピストルを装備した。

5時雨:2006/08/03(木) 13:56:40
ド「僕だけ二発……。」
全員がハッとした。弾数は12対40。圧倒的にのび太が不利である。
の「…ドラえもんは二発あれば充分でしょ?」
ド「じゃああと二人はのび太君が倒してよ。」
の「心配要らないよ。僕が全員倒す。」
いつになく頼もしいのび太の台詞である。
ズ「ちなみに、当たっても気絶しないからね。」
の「……え?じゃあどうやって判定するの?」
や「その点は大丈夫。当たったら血が出るから。」
の・ド(今なんかさらっとすごいこと言いましたー!)
ド「まあ僕は血出ないんだけどね。」
晴「あ、ドラえもんは当たったらそこがスパークするからね。」
それを聞いて青い顔がさらに青ざめた。

6時雨:2006/08/03(木) 17:01:02
木「じゃあどうしようかな……。僕らが恨んでるのはのび太だから…
  ドラえもん!今から三秒数えてくれないか?そのかわり君には撃たないし
  君は誰に撃ってもいい。」
の「上等だ。かかってこいや!」
いつの間にか口調が変化しているのび太。
ド「のび太君、いくよ…。3…2…1!」
全員「バン!」

――四人は約束どおりドラえもんを撃たず、ドラえもんは木鳥と晴夫を撃った。
の「……そんな…バカ……な…」
ドサ。のび太は床に倒れ、屍のようにピクリとも動かない。
ドラえもんは我に返り、のび太に駆け寄った。
ド「のび太君!のび太君ー!」

7時雨:2006/08/03(木) 17:19:25
ド「どうしよう…このままじゃ全滅だ……。」
――秘密道具の使用は一回の戦闘につき三個までとなっております。
ド「そうか!魔界777ツ道具…『無気力な幻灯機(イビルブラインド)』!」
の「単に『石ころ帽子』使えばよかったんじゃないの?」
ド「あっ、そうかその手があっ……ええええええええ!?のび太君!?」
の「僕があんな素人に負けるわけないでしょ。西部の町で三十人眠らせた男だよ?」
とはいうものの、足や口から血が出ているのび太である。
の「あとはズル木とやす夫か…。うん、一撃だね。ドラえもん、『ドリームガン』貸して。」
ド「なんで『空気ピストル』で撃たないの?」
の「当たると血が出るんだろ。そんなもので人を撃ちたくないよ。」
珍しくまともな意見である。
の「さて全員眠らせたことだし、次は三階だ。」
ド「行こう!のび太君!」

二人は気付かなかった……。倒れた四人が一瞬にして消え去ったことに…。


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