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雑談スレ2

438名無しさん@速読練習中:2011/08/21(日) 21:05:15 ID:Di8oRuws
初段の商品

単に売れているからそれでいいと考えてはいけない。なぜ初段のものを今度は二段にしようと考えないのか。
そしてさらにそれを三段にする、四段にすることによって名人にまでもっていく。
そういうことを絶えず考えていく必要があるのではないかと思います。

どこの会社でもそうだと思いますが、やはり研究部、開発部というようなところにいる人は、その道の達人といわれる人です。
そういった人が研究し開発して、ようやく一つの商品ができるわけです。
ですからその商品は最初から売り物になるものです。
碁や将棋にたとえると、初段の資格があるものだと思います。
一人前の商品だということになって、一応は売れていくわけです。
しかし、一応は売れていくからこれは商売になる、といって事をすませていてよいのかどうか、ということです。
現在ではそれで事をすませている傾向がやや多いのではないか、という感じがします。
単に売れているからそれでいいと考えてはいけない、ということを私は改めて言いたいのです。
なぜ初段のものを今度は二段にしようと考えないのか。
そしてさらにそれを三段にする、四段にすることによって名人にまでもっていく。
そういうことを絶えず考えていく必要があるのではないかと思います。
全部の商品をことごとく名人にまでもっていくことが、はたしてできるのかどうかは私にもわかりません。
けれども、少なくとも十品の初段の商品をつくったならば、
あるものは二段ぐらいにまで上がって消え、あるものは三段になって消えてしまうかもしれませんが、
そのうちの一品くらいは永遠に名人として残っていく、といった姿を生み出すことはできないものかと思うのです。

『松風』昭和51年5月号(昭和38年の発言より)


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