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一燈を提げて

1パリージ </b><font color=#FF0000>(HRtOTOD2)</font><b>:2004/09/29(水) 16:12
上の文章は幕末期の儒者の佐藤一斎先生のものです。
佐藤一斎先生は吉田松陰先生の師匠の師匠に当る方です。
明治の元勲と言われる西郷隆盛が座右の書としていたのが、佐藤一斎先生の言志四録です。

2パリージ </b><font color=#FF0000>(HRtOTOD2)</font><b>:2004/09/29(水) 16:13
−以下は松下政経塾第23期生/上里直司氏のレポートより抜粋−

佐藤一斎と言志四録

言志四録を著したのは江戸後期の儒者、佐藤一斎である。
1772年、美濃の巌邑藩の藩政を執った家にて生まれる。
21歳の時、願いによって士籍を脱し、諸国で見聞を広めたのち、儒学の道で身を立てる決意をした。
幕府大学守林家の塾長を経て、55歳で巌邑藩の老臣となる。
その後、70歳にして昌平黌(昌平坂学問所)の儒官となり、1859年、享年88歳にて官舎で亡くなるまで、儒学への追求はやむことがなかったという。

言志四録は、佐藤一斎が林家の塾長となって、塾生に教えていた42歳から晩年の40年にわたって、4篇の文を書き綴ったものである。
この言志四録、西郷隆盛のみならず、幕末の志士に多く読まれたようだ。
彼の門下生に幕末の志士に大きな影響を与えた佐久間象山、横井小楠の存在があったからだと思われるが、
それだけでなくこの文章に書き綴られた言葉がまさに志を発奮させ行動を促しているから幕末の志士が好んだのでないだろうか。
この書は、現代においても政治家、経営者の行動指針となっているようで、今なお生き続けているといえよう。
もちろん私の行動指針ともなっており、私が座右の銘としている言葉を紹介したい。

「一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め」

この文章は西郷の手抄言志四録にも挿入されている。
訳文の要らないほどのシンプルさであるが、あえて意味を付け加えると、

「暗い夜道を歩く時、一張の提灯をさげて行くならば、如何に暗くとも心配しなくてよい。ただその一つの提灯を頼りにして進むだけでよい。」

 という意味である。どんな人間であれ前の見えない道を歩む時、不安に感じるものである。
そんなとき、心の中に一つ灯火(ともしび)があると非常に心強い。
また、灯火は暗闇において、自分の歩むべき道を照らしてくれるのに役立つものだ。


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