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○○の小説スレ

22東条:2007/04/21(土) 19:35:41
―――実は私―――

豚はコンドーム事件のことを話し始めた。

「私、残業してたんですよ。
そしたらオフィスの床に一枚の写真が落ちてあったの。」

・・写真か。なんだろう。。

「そしたらその写真に私が写ってて、私の顔の上にコンドームが置いてあったの」

まじかよ・・・。
なぜだ・・・。
不自然すぎる・・。

「で、ゴムの裏にロンロンさんの名前があったの。
これってどういうことですか?」

なんだ?豚の吐息が荒くなってきた。
怒り?
いや、違う。

!!!明らかに欲情している!!!!

つづく

23ロンロン@(゚ー゚)ニヤニヤ:2007/04/24(火) 22:20:33
―――――落ち着け。これは何かの手違いだ。

高まる動悸。血がのぼる感覚。常軌を逸している。


「い、いや、それってロンロンじゃなくて、ロソロソじゃなかった?」

我ながら苦しいのは十分承知している。

「え、ほら? おしゃれなカバンで有名なブランドあるじゃない?ロソロソ。」


・・・数秒、いや、俺には数時間にも感じた沈黙と葛藤の後・・・・・


「ああー ロソロソ。知ってます。私、今日のパンツはロソロソなんですよ!」



泥沼だ。

つづく

24東条:2007/04/24(火) 23:25:57
「・・オ、オッシャレー・・・」


声が上ずった。

いかん、豚のペースにのまれている。
何か!
何か話題をかえねば・・・!!


「ノンコエ特性カルパッチョでございます」

店員がいいタイミングで悪い流れを断ち切ってくれた。

「い、いやー、このカルパッチョ、
どっかのHPでおいしいって絶賛だったんだよなー」

「それって、〝ちょっとぽっちゃり系のお部屋〟ってHPじゃない?」

「そう!それ!しかもそのHPにさぁ〜、
今、恋愛中です♪今日は・・・」

豚の声がさえぎった。
空耳か?
いや、はっきりと聞こえた。

「それ、あたしのHP」

・・・
そのHPには、
「今、恋愛中です♪今日は大好きな人とお食事♪
勝負パンツにも履き替えたし、では、いっただっきま〜す!」

と、書かれていた・・・・。


つづく

25ロンロン@(゚ー゚)ニヤニヤ:2007/05/30(水) 20:55:08
記憶を辿っていた。

数時間前を、数日前を、数ヶ月前を、数年前を、、、、
辿りすぎて類人猿時代の記憶まで呼び覚ましてしまいそうだった。

たしか、、、職場の後輩の矢目留クンが言っていた。
矢目留(童貞23歳=彼女居ない暦)、苦労の末就職したこの男、
後々この物語の重要な中心人物となっていくが、ここではまだ触れない。

矢目留「○○さん、最近どこかの所帯持ち(デブ専)と不倫してるらしいですよ。」
ロンロン「へぇ〜。世の中にはいろんな奴がいるもんだなぁ。蓼食う虫もすきずきって本当だな。(笑)」
矢目留「ですよねぇ〜。わっはっは(笑)」

――――まさか自分がその気色悪い蓼を食う虫の類縁だとは思いもしていなかったが。



ロンロン「あ、あれ?誘っておいてなんなんだけど、○○さんって付き合ってる人いたんだよね。ごめんね〜。俺もちょっと仕事残してるし、今日は軽く飲んで直ぐ帰ろうね。」

角飛車取りを指したつもりだ。

つづく

26東条:2007/05/30(水) 22:49:34
「何で知ってるの」

・・・・しまった!

「い、いやあ、はは、ヤーメル?ちがう、矢目留のやつがさあ・・」

「矢目留さんがどうかしたの?」

「ん、ああ、あの、なんていうの?矢目留に聞いたんだけどさ、
専務の東城さんと付き合ってるんでしょ?もうみんな知ってるよ。あの人デブ専で有名だしねえ!!きっと○○さんと付き合ってると思ってたよ!!わははww」


「・・・・・・」

27東条:2007/05/30(水) 22:53:03
「デブ専の専務でデブ専務!なーんちゃって!ww」



もう俺はどうでもよかった。

社内で悪評を流布されようが、専務の悪口をチクられようが、
俺はもうどうでもよかった。

ただ、この場から逃げたい・・・!!

ヘタなおべんちゃらなんてもういらなかった。

もう、別の意味で二人の間に言葉なんて要らなかった・・。

つづく

28Haniwa:2007/06/18(月) 20:07:00
「僕はこの続きを書けばいいのかな」

いい加減に受験生を迎えたって、そうそう習慣は変えられない。

やっぱりキーボードから手は剥がれないから、

ちかごろ仲良しになりはじめた、画面に線を引く小さな羽虫をただ目線で追っ払うだけする。

「さぁ、なんて書いたもんだろう」

雨降る部屋の僕の椅子、遠くに転がる殺虫剤、それにしたって動くのは案外億劫なもんで、

だから僕は羽音をイヤフォンで黙らせ、パソコンにショパンのノクターン遺作を何度も弾かせる。

おやおや随分お洒落じゃない、なんて呟けど、

高校生にしてはひとりぼっちすぎやしないね。

携帯の画面を覗いたって今日も昨日も変わりゃしない。

さっさと閉じる携帯を布団の向こうに投げ込んで、それでも僕はマウスに針着く。

「どうしたって最悪な青春だ」「おや、やあ羽虫君」

ついに画面へ羽を留めた虫にそう呼びかけて、伸ばす指。液晶に虫を波で消した。


つづく

29東条:2007/06/19(火) 15:28:51
と、沈黙の空気の中、
携帯を手に取り誰かの日記を読んでこの一瞬を過ごした。

「そろそろ出ようか」

○○デブの返事もなしに、ノンコエを出た。

「あ!お、おーい!」

と、友人が近くにいるフリをして、何とかこの場を離れようと思った。

「誰を呼んでいるの?誰もいないのに・・」

しまった。
ふと周りを見渡すと、一人の影も見当たらなかった。
くそう、ドアを開けた瞬間叫んじゃったから、周りなんて見てなかったぜ。

「ほら、あそこの車の横の細いわき道から見える影あるじゃん。あの影、どこかで見たことあるんだよなー」

「ふうん」

「あ、じゃ、そういうことなんで、今日はどうもありがとう!それでは・・」

「マテ」


背中が凍りついた。

30フルメタル:2007/12/23(日) 21:47:53
昨日雨を降らした雲が残っているせいか、街中の空気のよどみのせいか、もしくはその両方のか…立ち並ぶビルの間から見上げる空はとてもじゃないが気持ちのいいものではなかった。
しかし、その雲のお陰で9時をまわっても寒くならないことを考えると、テンションがどん底まで落ち込むことはなかった。

それにしても早すぎた。
毎朝の授業には遅刻するくせ、こういう時になるとビビってアホのように急いでしまう。時計を見ると、まだ30分も時間があることがわかった。集合場所の受付すらまだ設置されてない。
集合場所は想像と違ってなんかチャチだった。
バスターミナルみたいなところだと思ってたら、ただの広場だった。

ウキウキしてるスキーの団体客がウザい。
腕組んで横切るカップルがウザい。
クリスマスを幸せに過ごすやつは三割くらい死ねばいいのに・・・
彼女ができないどころか女の子と喋ることすらできない自分のささやかな不幸を呪うのはいい加減飽きたので変わりにまわりの奴を呪っていたら、なんと時間が15分も過ぎていた。

明日の9時に熊本駅に着く。
どんなに時間がかかっても正午には実家に着くだろうが、友達の誰とも連絡をとってないのでどうしようかと考える。集合時間まで10分になった。

っていうか、寒いんですけど。雲がどうで今日は寒くないなんていってみたけど、気温がガンガン下がって風がガンガン吹き付けるんですよ。
仕方がないから、お気に入りのおおきいリュックからマフラーを取り出して首に巻き付けると、気休めにはなった。

そんなこんなで時間が来たので、そろそろ携帯を打つ手を止め夜行バスに乗る手続きをしてこようと思う。
めんどうくさいし、暇潰しに書きなぐっただけなので推敲もしない。
終わる。


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