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○○の小説スレ
18
:
ロンロン@(゚ー゚)ニヤニヤ
:2006/02/18(土) 22:35:59
ここまでのあらすじと登場人物・・・・
ある日ロンロンが会社に出社すると、
机の上には無くしたと思っていた父の形見である大切なコンドーム(開封済・未使用状態)が置かれていた。
どうやらそれを拾ったのはロンロンに気があると噂される不細工豚の○○さん。
その日の夕方、
廊下でばったり鉢合わせした二人はロンロンの乱心によって夜の街へ繰り出すことに・・・・
ロンロン・・・
この物語の主人公。西川口のソープ街にある3流ソフト開発会社に勤務。
セックルは下手で遅いが仕事はできる。
○○さん・・・
ロンロンの勤務先のOL。45歳独身処女ジャニヲタ。デブ。
後に驚愕の事実が発覚するが、それは読んでのお楽しみ。
なお「○○」というのは伏せ字ではなく本名。室町時代から先祖代々続く由緒ある名家
先祖は戦国時代に千利休の催した茶会で大食い日本一に輝き、
勇名を馳せた○○伊勢守肥満(まるまる いせのかみ こえみつ 生年不詳〜1600年没)。
丸々と太っていたため太閤殿下の覚えめでたかったが、関ヶ原前夜に肥満による脳卒中で急死。
#############
執筆者募集中!!!
各話20〜30行程度でみんなで回し書きしていこう!!
突拍子が無いだけや品が無いだけではなく、
要らぬ伏線を張りまくって後の執筆者を困らせるもとい、好展開に期待しようw
19
:
東条
:2006/02/23(木) 14:52:36
時刻は21時をまわった。
足取り重く会社を出るロンロン。
これからどんな地獄絵図を見ることになるのかと思うと、恐怖で足が前に出なくなる。
仕事が終わりそうにない。急な用事が入った。など、どんなに断る理由を考えても、
彼女のあの嬉しそうな顔を思い出すとその想いを伝えることは出来ない。
そうこうしているうちに、約束していたバーについた。
≪バー・ノンデクッテコエール≫
ちまたのOLの間で有名なお店だ。ノンコエと呼ばれているらしい。
『飲んで食って肥える』という誰もが嫌がりそうな名前なのにも関わらず流行っているわけは、
会社でのセクハラやしがらみなど、とことん吹っ切ってストレスを発散しようと思う女性が多いことからだ。
最近では女性の社会進出が増える中で女性特有のストレス(セクハラ被害など)がたまり、
発散したいのだがぶちまけているところを見せたくないという、これまた女心なのだが、
それを逆転の発想で大っぴらにして、『一つの認められた文化』という価値観を社会で形成することによって、
こういうストレス発散バー的なものがウケているらしい。
しかしそんなことは自分にとってはどうでもいい。
あれこれ考えてもこの扉の奥には○○さんがいる。
目をギンギンにして獲物を待っているカマキリがいる・・・。
つづく
20
:
ロンロン@(゚ー゚)ニヤニヤ
:2006/02/26(日) 14:28:49
―――落ち着け。
ノンコエの扉直前で一旦Uターンし、
おもむろに隣の店「海鮮!かっぽれ尖閣丸」のトイレに駆け込む。
さっきから動悸と眩暈でどうにかなりそうだ。
おもむろに懐から成田山のお守りを取り出し、
さらに守り袋の中に丁寧に折りたたまれたゴム 〜あの災厄で唯一焼け残った父の形見〜 を装着した。
試合の前、受験の前、面接の前、商談の前、
これまでロンロンは人生の転換期ではいつもこうやって緊張を和らげてきた。
・・・・・・・・・ふぅ。
(やっぱこの店の名前は「海鮮」よりも「開戦」か「海戦」のほうがしっくりくるよな?)
意味の無い自問をする。
いつもの平静を取り戻せた。もう大丈夫か。
行けるのか。
あの悪魔の巣へ。龍の巣へ。エイリアン2の惑星へ。
そしt
疾風のように尖閣丸を飛び出すと
ジョンウェインさながらノンコエの扉を押し開けた!!
そして訪れる本当の恐怖。
既に装着済であるという事実と成田山のお守りが安産祈願であったことを忘れたまま・・・・
―――あの時の父も同じ気持ちだったのだろうか。
ロンロンは父との懐かしくも忌まわしい記憶を辿っているのであった。
つづく
21
:
東条
:2006/02/28(火) 09:47:23
「ロンロン様ですね?」
バーテンダーに声をかけられる。
いいえ、違いますと言いそうになったが堪える。
「こちらの席でございます」
ちっ、バーなのにこんなにご丁寧に案内しなくてもいよ!となぜか怒る俺。
・・・
「遅かったですね。仕事お疲れ様。今日は誘ってくれてありがとう。
私、最近暇だったから嬉しいわ」
・・・
こちらのガードもままならないまま、容赦なく飛んでくる弾。
会ってそうそうそんなにしゃべるな豚が。
まあ、こんなもんだろう。どう身構えても仕方が無い。
時間が無い!これだけ!w
22
:
東条
:2007/04/21(土) 19:35:41
―――実は私―――
豚はコンドーム事件のことを話し始めた。
「私、残業してたんですよ。
そしたらオフィスの床に一枚の写真が落ちてあったの。」
・・写真か。なんだろう。。
「そしたらその写真に私が写ってて、私の顔の上にコンドームが置いてあったの」
まじかよ・・・。
なぜだ・・・。
不自然すぎる・・。
「で、ゴムの裏にロンロンさんの名前があったの。
これってどういうことですか?」
なんだ?豚の吐息が荒くなってきた。
怒り?
いや、違う。
!!!明らかに欲情している!!!!
つづく
23
:
ロンロン@(゚ー゚)ニヤニヤ
:2007/04/24(火) 22:20:33
―――――落ち着け。これは何かの手違いだ。
高まる動悸。血がのぼる感覚。常軌を逸している。
「い、いや、それってロンロンじゃなくて、ロソロソじゃなかった?」
我ながら苦しいのは十分承知している。
「え、ほら? おしゃれなカバンで有名なブランドあるじゃない?ロソロソ。」
・・・数秒、いや、俺には数時間にも感じた沈黙と葛藤の後・・・・・
「ああー ロソロソ。知ってます。私、今日のパンツはロソロソなんですよ!」
泥沼だ。
つづく
24
:
東条
:2007/04/24(火) 23:25:57
「・・オ、オッシャレー・・・」
声が上ずった。
いかん、豚のペースにのまれている。
何か!
何か話題をかえねば・・・!!
「ノンコエ特性カルパッチョでございます」
店員がいいタイミングで悪い流れを断ち切ってくれた。
「い、いやー、このカルパッチョ、
どっかのHPでおいしいって絶賛だったんだよなー」
「それって、〝ちょっとぽっちゃり系のお部屋〟ってHPじゃない?」
「そう!それ!しかもそのHPにさぁ〜、
今、恋愛中です♪今日は・・・」
豚の声がさえぎった。
空耳か?
いや、はっきりと聞こえた。
「それ、あたしのHP」
・・・
そのHPには、
「今、恋愛中です♪今日は大好きな人とお食事♪
勝負パンツにも履き替えたし、では、いっただっきま〜す!」
と、書かれていた・・・・。
つづく
25
:
ロンロン@(゚ー゚)ニヤニヤ
:2007/05/30(水) 20:55:08
記憶を辿っていた。
数時間前を、数日前を、数ヶ月前を、数年前を、、、、
辿りすぎて類人猿時代の記憶まで呼び覚ましてしまいそうだった。
たしか、、、職場の後輩の矢目留クンが言っていた。
矢目留(童貞23歳=彼女居ない暦)、苦労の末就職したこの男、
後々この物語の重要な中心人物となっていくが、ここではまだ触れない。
矢目留「○○さん、最近どこかの所帯持ち(デブ専)と不倫してるらしいですよ。」
ロンロン「へぇ〜。世の中にはいろんな奴がいるもんだなぁ。蓼食う虫もすきずきって本当だな。(笑)」
矢目留「ですよねぇ〜。わっはっは(笑)」
――――まさか自分がその気色悪い蓼を食う虫の類縁だとは思いもしていなかったが。
ロンロン「あ、あれ?誘っておいてなんなんだけど、○○さんって付き合ってる人いたんだよね。ごめんね〜。俺もちょっと仕事残してるし、今日は軽く飲んで直ぐ帰ろうね。」
角飛車取りを指したつもりだ。
つづく
26
:
東条
:2007/05/30(水) 22:49:34
「何で知ってるの」
・・・・しまった!
「い、いやあ、はは、ヤーメル?ちがう、矢目留のやつがさあ・・」
「矢目留さんがどうかしたの?」
「ん、ああ、あの、なんていうの?矢目留に聞いたんだけどさ、
専務の東城さんと付き合ってるんでしょ?もうみんな知ってるよ。あの人デブ専で有名だしねえ!!きっと○○さんと付き合ってると思ってたよ!!わははww」
「・・・・・・」
27
:
東条
:2007/05/30(水) 22:53:03
「デブ専の専務でデブ専務!なーんちゃって!ww」
もう俺はどうでもよかった。
社内で悪評を流布されようが、専務の悪口をチクられようが、
俺はもうどうでもよかった。
ただ、この場から逃げたい・・・!!
ヘタなおべんちゃらなんてもういらなかった。
もう、別の意味で二人の間に言葉なんて要らなかった・・。
つづく
28
:
Haniwa
:2007/06/18(月) 20:07:00
「僕はこの続きを書けばいいのかな」
いい加減に受験生を迎えたって、そうそう習慣は変えられない。
やっぱりキーボードから手は剥がれないから、
ちかごろ仲良しになりはじめた、画面に線を引く小さな羽虫をただ目線で追っ払うだけする。
「さぁ、なんて書いたもんだろう」
雨降る部屋の僕の椅子、遠くに転がる殺虫剤、それにしたって動くのは案外億劫なもんで、
だから僕は羽音をイヤフォンで黙らせ、パソコンにショパンのノクターン遺作を何度も弾かせる。
おやおや随分お洒落じゃない、なんて呟けど、
高校生にしてはひとりぼっちすぎやしないね。
携帯の画面を覗いたって今日も昨日も変わりゃしない。
さっさと閉じる携帯を布団の向こうに投げ込んで、それでも僕はマウスに針着く。
「どうしたって最悪な青春だ」「おや、やあ羽虫君」
ついに画面へ羽を留めた虫にそう呼びかけて、伸ばす指。液晶に虫を波で消した。
つづく
29
:
東条
:2007/06/19(火) 15:28:51
と、沈黙の空気の中、
携帯を手に取り誰かの日記を読んでこの一瞬を過ごした。
「そろそろ出ようか」
○○デブの返事もなしに、ノンコエを出た。
「あ!お、おーい!」
と、友人が近くにいるフリをして、何とかこの場を離れようと思った。
「誰を呼んでいるの?誰もいないのに・・」
しまった。
ふと周りを見渡すと、一人の影も見当たらなかった。
くそう、ドアを開けた瞬間叫んじゃったから、周りなんて見てなかったぜ。
「ほら、あそこの車の横の細いわき道から見える影あるじゃん。あの影、どこかで見たことあるんだよなー」
「ふうん」
「あ、じゃ、そういうことなんで、今日はどうもありがとう!それでは・・」
「マテ」
背中が凍りついた。
30
:
フルメタル
:2007/12/23(日) 21:47:53
昨日雨を降らした雲が残っているせいか、街中の空気のよどみのせいか、もしくはその両方のか…立ち並ぶビルの間から見上げる空はとてもじゃないが気持ちのいいものではなかった。
しかし、その雲のお陰で9時をまわっても寒くならないことを考えると、テンションがどん底まで落ち込むことはなかった。
それにしても早すぎた。
毎朝の授業には遅刻するくせ、こういう時になるとビビってアホのように急いでしまう。時計を見ると、まだ30分も時間があることがわかった。集合場所の受付すらまだ設置されてない。
集合場所は想像と違ってなんかチャチだった。
バスターミナルみたいなところだと思ってたら、ただの広場だった。
ウキウキしてるスキーの団体客がウザい。
腕組んで横切るカップルがウザい。
クリスマスを幸せに過ごすやつは三割くらい死ねばいいのに・・・
彼女ができないどころか女の子と喋ることすらできない自分のささやかな不幸を呪うのはいい加減飽きたので変わりにまわりの奴を呪っていたら、なんと時間が15分も過ぎていた。
明日の9時に熊本駅に着く。
どんなに時間がかかっても正午には実家に着くだろうが、友達の誰とも連絡をとってないのでどうしようかと考える。集合時間まで10分になった。
っていうか、寒いんですけど。雲がどうで今日は寒くないなんていってみたけど、気温がガンガン下がって風がガンガン吹き付けるんですよ。
仕方がないから、お気に入りのおおきいリュックからマフラーを取り出して首に巻き付けると、気休めにはなった。
そんなこんなで時間が来たので、そろそろ携帯を打つ手を止め夜行バスに乗る手続きをしてこようと思う。
めんどうくさいし、暇潰しに書きなぐっただけなので推敲もしない。
終わる。
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