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平成3年競馬法大改正の前夜

11第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:08:24
○京谷政府委員
 ただいま御指摘の同枠取り消し問題でございますが、御指摘のとおり四十八年に競馬懇談会の
答申を受けまして、四十九年からこの同枠取り消し問題に対する一つの暫定的な方式として限定
一枠一頭方式という方式をとっておるわけでございまして、自来十三年を経過しましてこの体制
がそれなりに定着をしておりますけれども、一部にこれにつきましても不満があるというふうな
話を私ども承知をしております。
 私どもとしましても、中央競馬会ともいろいろ検討、意見交換をしてきておりますけれども、
これにかわる現在の改善策として、例えば取り消し馬が発生をしました枠の勝ち馬投票すべて元
返しにするというふうな方式が一つあるわけでございますが、これにつきましては、残った馬が
人気馬の場合にはファンのいろいろな御期待にこたえがたいというふうな問題がある。また、す
べての出走馬を一枠一頭にするというふうな方式も考えられるわけでございますけれども、この
場合には勝ち馬投票の組み合わせの数が大変大きくなりまして的中率が低下をする。その結果、
何と申しますか払戻金が大変多額になるという、いわば賭博性が非常に高くなるということで競
馬の健全性との調和の観点でいかがなものであろうかというふうな議論がございまして、率直に
申し上げましてにわかには結論を出しがたい、こういう状況でございます。
 ただ、先生からお話ございましたように、現在の限定一枠一頭方式というふうなものについて、
その運営の仕方についてもう少し改善工夫を加えるべきではないかというふうな点につきまして
は、私どもとしても競馬会とも相談をして、一つの検討課題として検討してまいる必要があるの
ではないかというふうに考えておるわけでございます。

12第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:09:47
○草川委員
 現行に問題点があるということをある程度お認めになって、それから現行方式の改善も検討
課題とするという今の答弁であったわけであります。
 そこで問題は、四十何年でございますか、この話が出ましたのは、四十八年ごろから、もう
そろそろ競馬法についてあり方を考えたらどうだろう、法律改正でいくのか、もし現行の枠組
み方式を変えるならば今の競馬法の枠内でできるのか、いろいろなことが言われてきたわけで
あります。ですから、いま一度今の局長の答弁に踏み入ってお伺いをしますが、もし現行方式
の改善を検討したいという意思があるならば、それは法律改正をしなければならないものか、
あるいは現行法規の中でも解釈として行うことができるのか、突っ込んだ意見をお伺いしたい、
こう思います。

○京谷政府委員
 現在行っております限定一枠一頭方式についていろいろ御議論があるということを申し上げ
ましたし、また私どもいろいろ検討をしておるわけでございますが、その例示として私が申し
上げた中で、取り消し馬が発生した場合にその枠の勝ち馬投票すべてを元返しするという方式
をとることになりますと法律改正の問題になります。その他の問題については省令の改正とか
あるいは事実上の運営改善ということで対応できるのではないかというふうに考えております。

13第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:10:37
○草川委員
 今の答弁の範囲の中でも、私はいろいろなやり方というのが変えることができると思うのです
ね。これは国会でも何回か提案されているのです。六十一年の四月九日の農水委員会でもこの問
題について議論になっておりますが、なぜ今日までずっと延びてきて何らのアクションを起こし
ていないのか。これは農水省の怠慢と言わざるを得ないと思うのですが、その点どうでしょう。

○京谷政府委員
 御指摘のとおり、かなり長い間の懸案になっている問題でございますが、やはり現在の限定一
枠一頭方式というものが十三年間ともかく定着してきておるということもございまして、検討課
題として認識をしながらなかなか最終的な結論を得られないという状況であることをひとつ御理
解いただきたいと思います。
 私どもも、今申し上げました点についてさらに検討を進めまして、競馬会の方とも相談をしな
がら検討を進めて結論を出すべきものと考えておるわけでございます。

14第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:11:58
○草川委員
 もう時間がなくなったのであれでございますが、何せ今競馬の売り上げは一兆八千億、やがて
二兆円になるわけでありますね。国庫収入が二千三百億ですか、相当な財源に今なっておるわけ
です。それはファンの方から二五%、これも国際的には世界的には二五%の国の取り分というの
は非常に大きい。せいぜい一五%ではないか、こういう声がファンの中には不満としてあるわけ
であります。それから端数切り捨て、四捨五入ではありませんから、それが一年間で約九十億。
本来はファンのところに入らなければいかぬ金が九十億そのまま国庫収入になるわけです。ファ
ンですから、労働組合と違いますから、そんなに強い団体というのはありませんから、散発的な
声ですよ。しかし、そういう散発的な声というのは我々のところへ随分上がるのです。私の地元
にも中京競馬場というのがございまして、選挙区へ帰りますと、今のような端数切り捨て、どな
いするんだ、国は我々のものを持っていったではないか、そのかわりサービスが悪いじゃないか
というような話もあり、今いろいろと問題になっております同枠取り消し問題等についても、下
手をするとこれは暴動になるんですぞ、本当の人気馬に買ったんだけれどもそれがパァになった
らえらいことだと。そのための方法はたくさんあると思うのです。
 いろいろな意見があるという答弁がありますが、それをどこかでもっとファンの声を聞きなが
ら義論をする、そういうことをなぜ中央競馬会はしないのか、こう思うのでございますが、同枠
取り消し問題等について、ひとつ農林大臣の御見解を賜りたい。ついでながら、農林大臣は競馬
の御経験があるかないかも、御私見もあわせてお伺いをしておきたいと思います。

15第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:13:05
○佐藤国務大臣
 率直にお答えしたいと思いますが、私が競馬場に足を踏み入れたのは、最初の田中総理の総理
大臣賞を府中の競馬場で渡した、同時にそれからその一週間ぐらい前、あれはオークスというの
ですかよくわからないのですが、佐藤榮作総理大臣最後の総理大臣賞も私、府中の競馬場で渡し
た経験があるだけでございまして、私は馬券は買ったことはないので今度買ってみようかと思っ
たら、今かみしもをこうして着ておるときに馬券は買うわけにはまいらぬ、買ってはいけない、
こういうことになっておりますので……。
 しかし、今いろいろ段々の御議論をちょうだいいたしました。また、長きにわたる問題を放棄
しておった、怠慢ではないかという厳しい御指摘もいただきまして、なるほどそういう言い方も
できるなと私も拝聴いたしておりましたが、馬主登録の問題についても適切なひとつ行政指導を
やらねばならぬなと思っておりますし、同枠問題につきましても、これは健全娯楽、大衆の健全
な娯楽ということの大きな範囲の中での競馬、それが世の指弾を浴びるようなことがあってはな
らぬということでございます。先生の御指摘、率直に受けとめながら、多くの関係者の方々、フ
ァンの一部の方々の意見も含めてひとつ意見を聞いてちゃんと検討をするということをここで率
直に申し上げておきたいと思います。

16第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:13:52
○草川委員
 では、あと三分しかありませんので澤邉理事長に最後にお伺いをして終わりたいと思うのです
が、今申し上げましたように、年に二兆円近い売り上げになるような時代になりました。特にフ
ァンの声を大切にしてもらいたい。今も大臣から非常に明快な御答弁が出たわけでございまして、
中央競馬会が余りファンの声を聞かないようなことになると、中央競馬会も民営にしたらどうだ
ろう、JRのように民営化したらあれだけサービスができるんだからという皮肉めいた話も寄せ
られるわけであります。ですから、中央競馬会は農林省所管の団体では最大の力のある団体でご
ざいますから、今の大臣の答弁をきちっと受けとめられて馬主の問題についても厳格な対応をし
ていただきたい、こう思いますし、それから同枠取り消し問題についても中央競馬会においてア
ンケート調査を一回やったらどうだ、こういう御提案を申し上げたいと思うのですが、その点ど
のような御答弁になるかお伺いをしたい、こう思います。

17第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:14:39
○澤邉参考人
 私ども、公正でかつおもしろい競馬をやるということを目的に努力をしておるところでござい
ます。ファンの方がごらんになっておもしろい競馬という意味で努力しておるわけでございます。
そのためにいろいろなことをやっておりますけれども、特にここ数年来はサービス向上というこ
とについては及ばずながらできるだけの努力をいたしておりますが、なお不十分な点がいろいろ
御指摘があったところでございますので、その点は今後さらに一層努力をしてまいりたいという
ように思います。
 それから、馬主の登録につきまして、先ほどお答えしたとおりでございますが、私どもも公正
確保の原点の一つだと思っておりますので、厳正にやるということにさらに一層努めたいという
ふうに思います。
 なお、同枠取り消し問題につきましては、畜産局長からお答えいただいたとおりで私ども考え
ております。学識経験の深い専門家の意見もいろいろ徴さなければいかぬと思いますけれども、
御指摘がありましたように、ファンの意向といいますか声というものは十分反映させる必要があ
ると思いますので、何らかの方法で調査もしてみたいというふうに考えております。
 その他、同枠取り消し問題以外につきましても、できるだけファンの声を聞きながらサービス
推進には一層努力していきたいというふうに考えております。

18第112回国会 予算委員会 第14号:2006/07/30(日) 12:15:23
○草川委員
 これで終わりますが、きょうは時間がございませんでしたので、この競馬会の問題については
また時間をいただいたときにもう少し今後のあるべき問題等について議論を深めていきたい。
 最後になりますが、くれぐれもファンあっての競馬会でございますから、全国のファンを大切
にする運営をしていただきたいということを要望し、終わりたい、こう思います。
 どうもありがとうございました。

○奥田委員長 これにて草川君の質疑は終了いたしました。
 午後一時より再開することとし、この際、休憩いたします。


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