南支部の帝王 - 1372475809 - したらば掲示板

3：たっくん：2013/06/29(土) 13:13:34 HOST:zaq31fa5b9c.zaq.ne.jp: 字幕は全て関西弁です　予めご了承下さい

オッス！　南支部の帝王は西○町というガラの悪いエリアに住んでおり
そこでよくガラの悪いオッサンと喧嘩してるらしい
警察も接近できない無法地帯で有名

チンピラ
『コイツ・・なんちゅー強さや。化けもんかいな・・？』

前川
『当たり前じゃ！ワシゃ空手と合気道やっとんじゃ！
お前らチンピラとは器がちゃうんじゃいっ！』

チンピラ
『なんやコイツ格闘家かいな。どおりで・・』

それから数日後・・

弟
『兄貴！えらいこっちゃ！とんでもない事が分かりましたで！』

ちなみにアニキというのは南支部長のアダ名

前川
『なんや・・稽古前やゆーのに・・？』

弟
『それどころちゃいまっせ！
門下生のピーチはん、月額はろてまへんで！』

前川
『なんやてーー！！』

それまで穏やかだった前川先生の表情がガラりと変わる・・

弟
『どないしまひょ？』

前川
『いつからはろてへんねん？』

弟
『先月からですわ』

前川
『ちゅー事は、ひと月以上ただ稽古しとったっちゅーわけかい。』

弟
『そうゆー事ですわ。取り立てなあきまへんで』

そして門下生のピーチさんの家へ・・
前川のスタイル、武道着（ユニフォーム）の下にネクタイを・・
そしてオールバックにサングラス
靴はイタリア製で茶色
しかも自動車は黒塗り、まるでヤ○ザみたいだ　
それを目の当たりにした近所のおばさん方が・・

近所のおばさん
『ちょっとちょっと、今の人ら何なん？
なんかガラの悪そうな人らあったけど・・・？○○さんのうちへ行ったよ～』

近所の人
『嘘ー！マジー！』

はやくも近所のおしゃべりおばさんが噂を流し

ピンポーン！（チャイム音）

女
『はい。どちら様でしょうか・・？』

前川
『奥さんでっか？はじめまして。ワシは、関西南支部の筆頭格、
前川努ゆーもんですわ。よろしゅう頼んます・・。実はちょっとご相談がありまんにゃ』

一見、ガラの悪そうな男達を目の当たりにした女性は震えて声が出ない・・・

女
『あ・・あ・・あの・・・わ・・わわ・・私、何か・・しましたでしょうか・・？』

前川
『いえいえ、あんたの御主人の事で、ちょっと・・。』

女
『うちの主人が何か？』

前川
『実はあんたの御主人ね～借金しとりまんにゃ』

女
『借金！！ま、まさか！！い、いくらですか！』

南
『聞いて驚かんといて下さいや。何と・・３０００円ですわ。』

女
『3千円？たったそれだけですか・・良かった～』

前川
『たったって・・いくらやおもてましたんや？』

女
『借金というくらいですから・・最低でも数十万、数百万単位かと・・。』

前川
『そんなわけありまへんやろ。サラ金やあるまいし・・・。
ワシらそんな物騒な商売しまへんで。』

女
『へ？あの・・サラ金じゃないんですか・・？』

前川
『違いまっせ。ワシら合気道道場およびカラテ道場を経営させてもろとるもんですわ。』

女
『あ・・武道の先生ですか！すみません。私てっきり取り立て屋かと・・・。』
4：たっくん：2013/06/29(土) 13:48:19 HOST:zaq31fa5b9c.zaq.ne.jp: 前川
『ええんですわ。人相が悪いさかいよく間違えられるんですわ。』

女
『ところであの・・三千円というのは何のお金なんですか？』

前川
『月額（稽古代）ですわ。あんたの御主人、合気道と空手やってまっしゃろ？』

女
『ええ、やってますけど・・。』

前川
『銀行確かめに行ったら、合気道の月額振り込まれてまへんのや。どないなっとりまんにゃ？』

ガラの悪そうなチンピラのような表情で迫る前川

女
『申し訳ありません！私いつも主人に言ってるんです！
月額は２５日には必ず振り込むのよ！って』

前川
『でも現に振り込まれてまへんさかいな三千円・・。
こうなったらしゃーない、あんたに払ってもらうしかありまへんな～』

女
『何故私が！主人の問題でしょう？』

前川
『何ゆーてますにゃ。家族は一心同体、夫が困っとる時は奥さんが助けるのが常識でっせ
仲良くせなあきまへんで』

女
『でも！私はハンコを押してませんよ！
本人がサインしない限り成立しないはずですよ。』

前川
『知りまへんのか・・？あんた保証人になっとるんやで』

女
『私が！！私がいつハンコを！？』

前川
『覚えてまへんのか・・・。御主人か入門の手続きしに来た時ですわ
下っぱに聞いたんやけど、あんたあの時ハンコ押したそうやな。』

女
『確かに押しましたけど・・あれはただの入門手続き書のはずですけど・・？』

前川
『実はあれ、入門書じゃなくて保証人契約書あったんですわ。
入門者が何らかのアクシンデントに巻き込まれた時に
第３者が手助けするっちゅー証明書です。

本人が払われへん場合いはハンコを押した人間
つまりたんたにはろてもらわないかんっちゅー事になりまんにゃ

女
『そんな！卑怯です！だって入門書って書いてあったじゃないですか！』

前川
『入門書と偽って保証人契約書にサインさせて提出される
それがワシらの仕事ですわ。』

女
『でも私・・給料日前で３０００円しか持っていないんです。』

前川
『ちょうど３千円あるやないですか。それでええんちゃいますの』

女
『駄目なんです！お願いします！この３千円を持っていかれたら・・私・・私・・うっ・・うっ・・。（泣）』

女は突然涙を流した・・・・

前川
『どうしましたんや？何か・・訳ありでっか？』

女
『ええ・・実は今晩の夕食・・焼肉なんです。
今三千円持ってかれたら・・お肉が買えなくなるんです。
だからお願いします！』

前川
『あんた、ええ根性してまんな～。分かった・・ほな３日待ったるわ
３日後にまた取り立てにきますさかい。そん時はよろしゅう頼んますで』
5：たっくん：2013/06/29(土) 13:56:23 HOST:zaq31fa5b9c.zaq.ne.jp: 女
『はい分かりました。３日後・・そんな・・・。もうちょっと待って下さい。』

前川
『あ、そうそう・・。旦那さんに伝えておいて下さい。
もし３日経っても金はらえへんかったら・・・
組み手稽古の時、完膚なきまでに痛めつけますさかいな・・と
突き、蹴り、投げ、固め、の４つでボコボコにします覚悟しておくんなはれや・・と

その言葉を聞いた女は青ざめた表情で・・

女
『そ、そんな・・。このままじゃ主人が殺される・・。何とかしなきゃ・・何とかしなきゃ・・。』

もうこうなったら高飛び（夜逃げ）するしかない
女はそう考えた